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「チームを勝たせるGKになるか、なれないかの差」。柏U-18GK栗栖汰志主将は1本を止めるGK、紙一重でも勝ち切るチームへ

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柏レイソルU-18のGK栗栖汰志主将(3年=柏レイソルU-15出身)は決定的な1本を止めるGKになること、接戦でも勝ち切るチームにすることを誓った

[7.7 プレミアリーグEAST第11節 青森山田高 1-0 柏U-18 青森山田高G]

 後半、圧倒的に攻め続けたが、青森山田高(青森)の執念の守りや紙一重のオフサイドもあって無得点。柏レイソルU-18(千葉)のGK栗栖汰志主将(3年=柏レイソルU-15出身)は1点を奪えなかったことよりも、1失点したことを悔しがった。

「攻め込んでた中で取れなくて負けてしまったっていうところに目を向けるより、その1失点をGKとして、キャプテンとして考えないといけない。その1失点を止めるかどうかがチームを勝たせるGKになるか、なれないかの差。チームを救えなかったっていうところに自分は悔しさを覚えています」と唇を噛んだ。

 前半43分、セットプレーの流れから失点。PAの攻防でボールがゴール前に抜けてしまう。「あのシーンは、自分がブロックに行ってその時に(シュートが)足の下を通ってしまった。(ボールが)フリーの選手に行った時に、一瞬、自分の中で遅れがあって。そこで遅れることなく迷わずブロック行ってたら、止められたんじゃないかなと思うし、そこの形を求めていけば止めれたっていう感覚もあった」。最後は1対1からシュートを決められて0-1。コンマ数秒の遅れが敗戦に繋がってしまった。

 栗栖は武器とするキックで攻撃の起点に。失点後は攻め続ける中、DF陣とリスク管理を徹底し、追加点を与えなかった。ただし、「(チームの)攻撃のところも、(自分の)シュートセーブのところもまだまだ」と反省。惜敗したチームに対し、優勝するための力がまだまだ足りていないことを指摘した。

 この日はCB猪狩鉄太(3年)を軸に相手の状況を見ながらビルドアップ。前半は10番FW戸田晶斗(3年)やFW ワッド・モハメッド・サディキ(3年)へ縦パスを差し込み、そこからミドルシュートやサイド攻撃に結びつけた。後半は左サイドのFW吉原楓人(3年)が圧倒的な動き。目の前のDFを攻略し続け、交代出場の中学3年生MF長南開史も右サイドでの縦突破やクロス、急所を突くパスなどで存在感を放った。

FWワッド・モハメッド・サディキがドリブルで前進する

左サイドで止まらない存在になっていたFW吉原楓人

 青森山田の強度や切り替えの速さが注目されるが、攻守で柏U-18の選手が競り勝つシーンも目立っていた。だが、最後のゴール前で上回れず、シュートを相手に触られてしまうなど無得点。2連敗で7位に後退した。

 栗栖は「練習の中でどれだけ細かいところに詰めてやれるかっていうのが出ると思うんで、自分自身も 練習1個1個こだわることによって、ああいう1失点、勝負を分けるような失点シーンをここからは止めて、勝たせるようなGKになっていきたいし、勝つチームになりたいと思います」。自分が最後方で支え、1点差など紙一重の勝負で勝ち切るチーム、「自分たちがチャンピオンにふさわしいチームに」なることを誓った。

 柏U-18は7月13日に未開催の第8節、3位・流通経済大柏高(千葉)とのホームゲームを戦い、その後、日本クラブユース選手権(U-18)大会(7月22日開幕)に臨む。栗栖は、「前期あと1試合と後期も全部、本気で勝ち点3を取りに行くっていう気持ちに切り替えていく。(今日の敗戦によって、)来週に向けて『もう、ホントにやってやるぞ』っていう気持ちしかありませんし、(クラブユース選手権も)ホントに日本一取りにいく。そのためにやることを全力でやるっていう、さらにみんな火がついたと思います」。この日、青森山田が部員全員で喜ぶ姿を目の当たりにし、「簡単に忘れられない悔しさ」(栗栖)を味わった。内容と結果にこだわって、白星を重ねる。 

反撃する中、攻撃力を示す中学3年生MF長南開史の下にボールが集まっていた

悔しい敗戦を今後の糧に

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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