[MOM5016]鹿島学園MF木下永愛(2年)_国体日本一、U-16代表経験も昨年は苦闘。目標達成のため、前に出ることも、守備もできるボランチに
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 NB CUP準決勝 鹿島学園高 1-1(PK5-4)日大藤沢高 時之栖裾野A]
「ポケットに走るっていうのはチーム練習から言われていて、そこのスペースがあったんで、走って。前半、オレがそのポケットで切り返されて点決められたんで、ポケット走った時は『絶対、やり返したろう』って決めて、やり返したと思ったんで、そこは上手くいって良かったです」
鹿島学園高(茨城)のMF木下永愛(2年=ガンバ大阪門真ジュニアユース出身)は「NEW BALANCE CUP 2025 IN TOKINOSUMIKA」(通称:裏選手権) 準決勝で鋭く相手のポケットを突く動きから同点ゴール。自身に求める結果を残した。
木下はこの試合を含め、大会を通じて特長であるボール奪取力やセカンドボールの回収力を発揮。加えて、準々決勝ではインターセプトから攻め上がってゴールの起点になるなど、奪った後に前へ出て、チャンスやゴールに係わる活躍も見せた。
「去年とかは守備だけというイメージがあったんですけど、点取れるボランチになっていかな上には行けないなと思って。プロ目指してるから、もっとどんどん上行きたいんで、(鈴木雅人)監督にも『もっと出て、守備もできるボランチになれ』って言われて、そこは意識しています」
木下は2023年の国民体育大会少年男子の部にU-16茨城県選抜の一員として出場し、日本一。鹿島ユースの選手たちが先発11人中10人を占める中、高体連所属選手として唯一先発出場を続け、高い守備能力を発揮するなど優勝に貢献した。その後、鹿島学園でルーキーリーグ日本一に。そのボランチは2024年2月にU-16日本代表のトルコ遠征メンバーに初選出されると、翌3月のフランス遠征メンバーにも名を連ねた。
だが、昨年は怪我に苦しむ一年に。チームではプリンスリーグ関東1部開幕3試合で先発出場しているものの、その後、MF濱口聖主将(3年)とMF西川大翔(2年)が欠かせない存在になったこともあり、出場時間は限られたものになった。
「練習でも頑張って取り返そうっていう気持ちでやってたんですけど、なかなか難しくて。(でも、)いつかは出るようになると思ったから、自主練とかで自分のウィークポイント、足りないところを伸ばしていけたらなって思ってやっていました」。攻撃面のレベルアップを目指したほか、ウェートやコーディネーションのトレーニングを継続。体重を3kg増やしたMFは現在、スピード強化にも取り組んでいる。
努力が少しずつ実を結び、昨年のプリンスリーグ関東1部終盤戦2試合で先発出場。その木下は、「去年、怪我して出れなくて試合に。なかなかスタメンで戻れなくて、悔しくて。代表でも活躍したいって思ってるけれど、そこで外れて……もう1回選ばれる気持ちで、『今大会、絶対モノしてやる』っていう気持ちでやっていました」という「NEW BALANCE CUP」で主軸として優勝に貢献した。
「個人としては『勝負の年』なんで、高卒プロが一番目指したいとこですし、プロ入ってからも活躍できるような選手になりたい。代表でも、チームでも活躍して、自分が一番注目される年にしたいです。(代表チームでも)特長は出せるっすけど、もっともっと点とか絡んで、世代を引っ張っていくような選手になりたいんで。数字、結果っていうところを残すことを今年は目指して頑張っていきたいです」。ブレずに自分を成長させて、自身の結果と勝利にこだわる一年。そして、大舞台で躍動し、目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)
[1.6 NB CUP準決勝 鹿島学園高 1-1(PK5-4)日大藤沢高 時之栖裾野A]
「ポケットに走るっていうのはチーム練習から言われていて、そこのスペースがあったんで、走って。前半、オレがそのポケットで切り返されて点決められたんで、ポケット走った時は『絶対、やり返したろう』って決めて、やり返したと思ったんで、そこは上手くいって良かったです」
鹿島学園高(茨城)のMF木下永愛(2年=ガンバ大阪門真ジュニアユース出身)は「NEW BALANCE CUP 2025 IN TOKINOSUMIKA」(通称:裏選手権) 準決勝で鋭く相手のポケットを突く動きから同点ゴール。自身に求める結果を残した。
木下はこの試合を含め、大会を通じて特長であるボール奪取力やセカンドボールの回収力を発揮。加えて、準々決勝ではインターセプトから攻め上がってゴールの起点になるなど、奪った後に前へ出て、チャンスやゴールに係わる活躍も見せた。
「去年とかは守備だけというイメージがあったんですけど、点取れるボランチになっていかな上には行けないなと思って。プロ目指してるから、もっとどんどん上行きたいんで、(鈴木雅人)監督にも『もっと出て、守備もできるボランチになれ』って言われて、そこは意識しています」
木下は2023年の国民体育大会少年男子の部にU-16茨城県選抜の一員として出場し、日本一。鹿島ユースの選手たちが先発11人中10人を占める中、高体連所属選手として唯一先発出場を続け、高い守備能力を発揮するなど優勝に貢献した。その後、鹿島学園でルーキーリーグ日本一に。そのボランチは2024年2月にU-16日本代表のトルコ遠征メンバーに初選出されると、翌3月のフランス遠征メンバーにも名を連ねた。
だが、昨年は怪我に苦しむ一年に。チームではプリンスリーグ関東1部開幕3試合で先発出場しているものの、その後、MF濱口聖主将(3年)とMF西川大翔(2年)が欠かせない存在になったこともあり、出場時間は限られたものになった。
「練習でも頑張って取り返そうっていう気持ちでやってたんですけど、なかなか難しくて。(でも、)いつかは出るようになると思ったから、自主練とかで自分のウィークポイント、足りないところを伸ばしていけたらなって思ってやっていました」。攻撃面のレベルアップを目指したほか、ウェートやコーディネーションのトレーニングを継続。体重を3kg増やしたMFは現在、スピード強化にも取り組んでいる。
努力が少しずつ実を結び、昨年のプリンスリーグ関東1部終盤戦2試合で先発出場。その木下は、「去年、怪我して出れなくて試合に。なかなかスタメンで戻れなくて、悔しくて。代表でも活躍したいって思ってるけれど、そこで外れて……もう1回選ばれる気持ちで、『今大会、絶対モノしてやる』っていう気持ちでやっていました」という「NEW BALANCE CUP」で主軸として優勝に貢献した。
「個人としては『勝負の年』なんで、高卒プロが一番目指したいとこですし、プロ入ってからも活躍できるような選手になりたい。代表でも、チームでも活躍して、自分が一番注目される年にしたいです。(代表チームでも)特長は出せるっすけど、もっともっと点とか絡んで、世代を引っ張っていくような選手になりたいんで。数字、結果っていうところを残すことを今年は目指して頑張っていきたいです」。ブレずに自分を成長させて、自身の結果と勝利にこだわる一年。そして、大舞台で躍動し、目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)