関西U-17キャンプ最終日は特にゴール前の攻防で意識、動きも変化。高2の才能たちは学んだことを持ち帰り、25年シーズンの活躍を目指す
15日、「2024地域トレーニングキャンプU-17関西」最終日がJ-GREEN堺(大阪府堺市)で行われた。合宿初日(14日)の反省を踏まえたトレーニング。その後に行われた11対11(20分×3本)では、ゴール前の攻防が明らかに改善されていた。
11対11は初日と同じチーム構成。グループA(ビブスピンク)はGK寺島裕雅(阪南大高2年)、DF浜口巧成(滝川二高2年)、上山泰智(東山高2年)、池永一太(草津東高2年)、仲谷陽馬(奈良育英高2年)、MF河村頼輝(京都橘高2年)、中江大我(近江高2年)、佐伯太壱(三田学園高2年)、岡田翔太郎(阪南大高2年)、池壱樹(神戸弘陵高2年)、FW芋縄叶翔(興國高2年)、空久保善(滝川二高2年)、梅原良弥(神戸弘陵高2年)の13人だった。
一方のグループB(ビブスグリーン)は、GK岩瀬颯(興國高2年)、DF太田春馬(三田学園高2年)、咲本大(近大附高2年)、今井凛太朗(神戸弘陵高2年)、武久宏斗(草津東高2年)、松岡敏也(興國高2年)、MF伊藤成康(阪南大高2年)、野田凰心(東山高2年)、樺山文代志(興國高2年)、南壮一郎(滝川二高2年)、波多野凛空(草津東高2年)、FW伊藤湊太(京都橘高2年)、松本龍利(大阪産大附高2年)の13人。なお、怪我のMF谷本龍平(桃山学院高2年)はこの日もプレーを控えた。
1本目4分、前日も一際目立っていたグループBのFW伊藤湊が左ゴールライン際を突破し、樺山の右足シュートが枠を捉える。対するグループAは空久保がインターセプトから決定機。だが、グループBのGK岩瀬が阻止する。その後、グループBは今井のサイドチェンジから右の波多野がスピードに乗ったドリブルで伊藤成の決定機を演出など相手ゴールへ。だが、グループAは186cmの大型DF浜口、上山、池永の3バックやGK寺島を中心に要所を封じて得点を許さなかった。
グループBも、トレーニングから球際で無理の利くところを示していた今井や前に出てボールを奪う武久、対人守備の強い松岡が立ちはだかる。三田学園のチームメイトである太田(グループB)と佐伯(グループA)が激しくボールを奪い合うシーンもあった。
2本目4分にスコアが動く。グループAは左サイドへ抜け出した芋縄が間髪入れずにクロス。これに空久保が身体を投げ出す形で合わせて先制した。グループAはその後も仲谷や河村が高い位置で崩しに係わり、追加点を目指す。
対するグループBも南のゴール前へ抜け出す動きなどで反撃する。11分には、敵陣左中間でインターセプトした伊藤湊が一気に前へ。対応したDFの裏をかく動きでマークを外すと、再び縦へ持ち込み、そのまま左足シュートをゴールへ流し込んだ。
グループBは、3本目2分にも野田のオープンサイドへのパスを起点とした攻撃から、左SBの咲本が力強いドリブルで縦へ切れ込んでクロス。こぼれ球を松本が拾って咲本がクロスを入れ直し、ここに伊藤湊が飛び込む。最後はこぼれ球を波多野が右足で豪快に決めた。グループBはその後も伊藤湊が鋭い抜け出しやドリブル突破で相手の脅威に。また、松本や樺山がドリブルで大きく前進し、松岡がクロスへ持ち込むなど追加点を狙う。
対するグループAは、攻守でボールに係わる動きを続けていた岡田や梅原を起点とした攻撃から池がシュートへ持ち込み、セットプレーから中江が決定的なシュートを放つなど反撃。だが、グループBは3本目も集中した守りを続ける。武久のシュートブロックや前日に比べてプレスバックの回数が増加した樺山の好守などで同点ゴールを許さなかった。
前日のゲームはグループBが3本目の4得点など7-2で快勝。この日もグループBが勝利したが、スコアは2-1へ減少した。より締まったゲームに。その要因は、前夜とこの日の朝の講義やミーティング、ゴール前のクロス対応などのトレーニングによる意識変化だ。
2日間のキャンプに帯同した廣山望監督(2024年U-16日本代表監督)は、「強調されたのゴール前のところですね。ほぼクロスに対してマーキングできてない状況だったので。(様々な状況がある中で)やり方の正解はないけれど、意識を変えることでトライしながら自分の守り方を掴んで欲しい」という。前日は「絶対に相手にやらせない」という部分を欠いてゴール前で簡単にシュートを打たせてしまうシーンやパスを通されるシーンが散見されたが、この日は相手に最後まで食らいついてシュートを打たせなかったり、ブロックしたりする回数が明らかに増えていた。
「もう少し、相手とのやり合いのところを。日本の育成で結構足りないところですけど、ポジションの取り合いとか、人に対してテクニックを発揮するっていうところは昨日の練習からスタッフの皆さんから含めて伝えてきたところです。攻撃も守備も、その中で駆け引きとか、競い合いが上手くなっていって欲しい」(廣山監督)
選手たちは、廣山監督の話や映像から同年代の日本代表や世界の基準を学んだ。今井は「守備の意識について話してもらって、『ここがデカいんだ』『もう1歩寄せれるかが、その上で戦えるかどうか』って言われたんで、今日はそこは意識してできたなと思います」と語り、武久は「動画とかミーティングとかでも見せてもらったり話も聞いたんですけど、代表や海外の基準とか、そういうプレーを見たり聞いたりして、やっぱり全然違うなっていう風に改めて感じましたし、(代表チームや世界は)日本の高校サッカーの全国レベルよりもっと強度が高いので、もっとやっていかないとダメだなと感じました」とより意識を変えてレベルアップすることを誓っていた。
2025年にはU17アジアカップ、U-17ワールドカップが開催される。今回の参加者にも該当する2008年早生まれのU-17年代選手が複数。廣山監督が「(U-17ワールドカップメンバーに)遅咲きの子の割合が必ず一定はある」というように、現時点で年代別日本代表歴がなくても、前回大会のFW高岡伶颯(日章学園高→サウサンプトン)やMF川村楽人(東京Vユース→東京V)のようにここから逆転でメンバー入りする可能性はある。また、現在は全国的に無名のU-18年代の選手たちもそれぞれ特長があるだけに、今回の活動で意識と日常を変えて年代別代表選出やプロ入り、チームの日本一という目標に近づくことを期待されていた。貴重な経験を糧に、関西の才能たちが2025年シーズンの活躍を目指す。
(取材・文 吉田太郎)
11対11は初日と同じチーム構成。グループA(ビブスピンク)はGK寺島裕雅(阪南大高2年)、DF浜口巧成(滝川二高2年)、上山泰智(東山高2年)、池永一太(草津東高2年)、仲谷陽馬(奈良育英高2年)、MF河村頼輝(京都橘高2年)、中江大我(近江高2年)、佐伯太壱(三田学園高2年)、岡田翔太郎(阪南大高2年)、池壱樹(神戸弘陵高2年)、FW芋縄叶翔(興國高2年)、空久保善(滝川二高2年)、梅原良弥(神戸弘陵高2年)の13人だった。
一方のグループB(ビブスグリーン)は、GK岩瀬颯(興國高2年)、DF太田春馬(三田学園高2年)、咲本大(近大附高2年)、今井凛太朗(神戸弘陵高2年)、武久宏斗(草津東高2年)、松岡敏也(興國高2年)、MF伊藤成康(阪南大高2年)、野田凰心(東山高2年)、樺山文代志(興國高2年)、南壮一郎(滝川二高2年)、波多野凛空(草津東高2年)、FW伊藤湊太(京都橘高2年)、松本龍利(大阪産大附高2年)の13人。なお、怪我のMF谷本龍平(桃山学院高2年)はこの日もプレーを控えた。
1本目4分、前日も一際目立っていたグループBのFW伊藤湊が左ゴールライン際を突破し、樺山の右足シュートが枠を捉える。対するグループAは空久保がインターセプトから決定機。だが、グループBのGK岩瀬が阻止する。その後、グループBは今井のサイドチェンジから右の波多野がスピードに乗ったドリブルで伊藤成の決定機を演出など相手ゴールへ。だが、グループAは186cmの大型DF浜口、上山、池永の3バックやGK寺島を中心に要所を封じて得点を許さなかった。
グループBも、トレーニングから球際で無理の利くところを示していた今井や前に出てボールを奪う武久、対人守備の強い松岡が立ちはだかる。三田学園のチームメイトである太田(グループB)と佐伯(グループA)が激しくボールを奪い合うシーンもあった。
2本目4分にスコアが動く。グループAは左サイドへ抜け出した芋縄が間髪入れずにクロス。これに空久保が身体を投げ出す形で合わせて先制した。グループAはその後も仲谷や河村が高い位置で崩しに係わり、追加点を目指す。
対するグループBも南のゴール前へ抜け出す動きなどで反撃する。11分には、敵陣左中間でインターセプトした伊藤湊が一気に前へ。対応したDFの裏をかく動きでマークを外すと、再び縦へ持ち込み、そのまま左足シュートをゴールへ流し込んだ。
グループBは、3本目2分にも野田のオープンサイドへのパスを起点とした攻撃から、左SBの咲本が力強いドリブルで縦へ切れ込んでクロス。こぼれ球を松本が拾って咲本がクロスを入れ直し、ここに伊藤湊が飛び込む。最後はこぼれ球を波多野が右足で豪快に決めた。グループBはその後も伊藤湊が鋭い抜け出しやドリブル突破で相手の脅威に。また、松本や樺山がドリブルで大きく前進し、松岡がクロスへ持ち込むなど追加点を狙う。
対するグループAは、攻守でボールに係わる動きを続けていた岡田や梅原を起点とした攻撃から池がシュートへ持ち込み、セットプレーから中江が決定的なシュートを放つなど反撃。だが、グループBは3本目も集中した守りを続ける。武久のシュートブロックや前日に比べてプレスバックの回数が増加した樺山の好守などで同点ゴールを許さなかった。
前日のゲームはグループBが3本目の4得点など7-2で快勝。この日もグループBが勝利したが、スコアは2-1へ減少した。より締まったゲームに。その要因は、前夜とこの日の朝の講義やミーティング、ゴール前のクロス対応などのトレーニングによる意識変化だ。
2日間のキャンプに帯同した廣山望監督(2024年U-16日本代表監督)は、「強調されたのゴール前のところですね。ほぼクロスに対してマーキングできてない状況だったので。(様々な状況がある中で)やり方の正解はないけれど、意識を変えることでトライしながら自分の守り方を掴んで欲しい」という。前日は「絶対に相手にやらせない」という部分を欠いてゴール前で簡単にシュートを打たせてしまうシーンやパスを通されるシーンが散見されたが、この日は相手に最後まで食らいついてシュートを打たせなかったり、ブロックしたりする回数が明らかに増えていた。
「もう少し、相手とのやり合いのところを。日本の育成で結構足りないところですけど、ポジションの取り合いとか、人に対してテクニックを発揮するっていうところは昨日の練習からスタッフの皆さんから含めて伝えてきたところです。攻撃も守備も、その中で駆け引きとか、競い合いが上手くなっていって欲しい」(廣山監督)
選手たちは、廣山監督の話や映像から同年代の日本代表や世界の基準を学んだ。今井は「守備の意識について話してもらって、『ここがデカいんだ』『もう1歩寄せれるかが、その上で戦えるかどうか』って言われたんで、今日はそこは意識してできたなと思います」と語り、武久は「動画とかミーティングとかでも見せてもらったり話も聞いたんですけど、代表や海外の基準とか、そういうプレーを見たり聞いたりして、やっぱり全然違うなっていう風に改めて感じましたし、(代表チームや世界は)日本の高校サッカーの全国レベルよりもっと強度が高いので、もっとやっていかないとダメだなと感じました」とより意識を変えてレベルアップすることを誓っていた。
2025年にはU17アジアカップ、U-17ワールドカップが開催される。今回の参加者にも該当する2008年早生まれのU-17年代選手が複数。廣山監督が「(U-17ワールドカップメンバーに)遅咲きの子の割合が必ず一定はある」というように、現時点で年代別日本代表歴がなくても、前回大会のFW高岡伶颯(日章学園高→サウサンプトン)やMF川村楽人(東京Vユース→東京V)のようにここから逆転でメンバー入りする可能性はある。また、現在は全国的に無名のU-18年代の選手たちもそれぞれ特長があるだけに、今回の活動で意識と日常を変えて年代別代表選出やプロ入り、チームの日本一という目標に近づくことを期待されていた。貴重な経験を糧に、関西の才能たちが2025年シーズンの活躍を目指す。
(取材・文 吉田太郎)



