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[新人戦]攻守が連動。4-0快勝の磐田東が初Vに王手:静岡

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前半17分、磐田東高の選手たちがMF佐藤晴斗の先制点を喜ぶ

[1.25 静岡県高校新人大会準決勝 浜名高 0-4 磐田東高 愛鷹]

 磐田東が初優勝へ王手。令和6年度静岡県高等学校新人大会サッカー競技は25日、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で準決勝を行い、磐田東高が4-0で浜名高に快勝。23年ぶりの決勝進出を果たした。

 静岡県西部地区対決となった準決勝。公立の伝統校・浜名の先発はGK蟹江泰成(2年)、右SB原田翔太(1年)、CB長谷征紀(2年)、CB梶村拓夢(2年)、左SB内山昊樹(1年)、中盤は袴田康介(1年)と浅倉大雅(1年)のダブルボランチで右SH水野龍人(2年)、左SH加藤大和(1年)、トップ下が鈴木士道(2年)で、1トップに高瀬斗楠(2年)が構えた。

 一方の磐田東はGK三浦健心(2年)、右SB上原徹平(2年)、CB原崎晄(2年)、CB鈴木海生(1年)、左SB平野颯(2年)、アンカーが佐藤晴斗(2年)、2シャドーに後藤政紀(2年)と石川柚友(2年)、右SH加藤侍大(2年)、左SH遠藤有眞(2年)、そしてFW高田心羽(1年)の11人でスタートした。

 磐田東は山田智章監督が、年代別日本代表や世界のサッカーを参考に構築してきたという守備。DFラインから徹底してボールを繋ぐ浜名に対し、最前線の高田からコンパクトに連動してプレッシャーを掛ける。そして、“狩り場”となっていた加藤のところなどで奪い返しに成功。すかさずショートカウンターを繰り出していく。

 浜名はスキルの高い加藤のドリブルでDF間を突破したほか、鈴木、高瀬がDF背後へ一気に抜け出すシーンもあった。だが、磐田東は強度の高い原崎や上原、平野が対応。CB鈴木の空中戦の強さやGK三浦の飛び出しも含めてほとんど隙を見せない。

 その磐田東は前半17分に佐藤が左中間からブレ球ミドルをゴール右隅に突き刺して先制。19分にも、この日鋭いターンや推進力のある動きを見せていた後藤が右サイドを抜け出す。その折り返しを遠藤が右足で決めて2-0。磐田東は収める力と左足キックも特長の加藤や10番MF石川ら技術力の高い選手も多い。その後も加藤のカットインシュートなどで追加点を狙うと、26分には佐藤の左CKが相手オウンゴールを誘って3-0となった。

 磐田東は前半終盤こそ運動量が低下していたものの、後半に再びギアを上げてオールプレスとショートカウンター。13分には後半開始から出場のFW袴田琉聖(2年)が左サイドでボールを持つと、ドリブルで中へ持ち込み、最後は右足シュートで4点目を奪う。

 浜名は後半開始から右SB高橋輝也(2年)、右SH小栗漣斗(2年)、FW飯田凌大(2年)を投入し、浅倉や鈴木、加藤がボールを細かく繋いで反撃。相手のプレスを掻い潜りサイド攻撃に持ち込むシーンもあったが、決定機を生み出すまでには至らない。

 一方、選手層の厚さも強みという磐田東は後半16分にMF寺田礎生(1年)を投入すると、その後もMF鈴木泰翔(2年)、MF西尾僚太郎(2年)、FW村上未来(2年)、MF永野時紡(2年)、右SB及川翔矢(2年)と積極的に交代選手を投入。寺田がワンツーで右サイドを突破したほか、西尾が強烈な右足FKや右足ミドルを撃ち込むなど交代出場組も特長を発揮した。

 そして、4-0で快勝。山田監督は「本当に上手く攻撃と守備が連動できたゲーム」と評価する。2005年と2022年のインターハイ予選で優勝しているが、激戦区・静岡、そして全国大会でプレミアリーグ勢などに勝つことは容易ではない。登録メンバーの大半が街クラブや地元の公立中体連出身で無名。それでも個の強化に加えて組織力や考え方で差を埋め、今回の好結果に結びつけている。

 昨年には元日本代表MFで、磐田やU-20日本代表の指揮を執った経歴を持つ内山篤氏がコーチチューター及びテクニカルアドバイザーに就任。練習、試合で指導者を中心に、選手が助言を受けることもあるという。現在は結果が出ていることもあってか、新チーム発足当初に比べて雰囲気も変化。山田監督は「チームで会話ができるようになったりとか、アドバイスし合えたりとか、少しずつ、こっち(指導者)からやらせるんじゃなくて、彼らの中でそういうような雰囲気ができてきていた」と頷く。

 加藤が「インターハイとか選手権全部、優勝狙っています。リーグ戦(県1部リーグ)も昇格。まだ全然合ってないところは合ってなかったりするんで、 強度や精度が上がればいけると思います」と説明したように、2025年の目標は全タイトル奪取。浜松開誠館高、清水桜が丘高、浜名と強豪校を連破している磐田東が、プレミアリーグ勢の静岡学園との決勝にも勝利して自信をつけて新人戦を終えることができるか。「(今回の勝利は)凄く自信になっていると思います。(ただし、今後へ向けて)もうちょっとスタンダードのレベルを上げていかないといけない。勝つことによってワンランク上がればいいなとは思いますけど、勝てるかどうかは分からない。頑張ってやらせるだけです」(山田監督)。引かずに勝負を挑んでゴールと白星を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

吉田太郎
Text by 吉田太郎

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