[新人戦]連敗も司令塔としてのセンスを感じさせた大分MF岡松愁人。父と共闘する主将は挑戦者として各大会に臨む
[2.15 九州高校新人大会予選L第2節 大分高 0-3 神村学園高 SAGAサンライズパーク(南)]
身長168cmと小柄だが、技術が高く司令塔としてのセンスを感じさせたのが、大分高(大分2)の10番を背負うMF岡松愁人(2年)だ。
昨年からアンカーとして主力を務めたMF河野陽己(2年)ら複数の主力を欠いて挑んだ今大会。代わってピッチに入った選手が随所で奮闘したが、普段とは違う顔ぶれということもあって噛み合わない場面が目立ち、大分らしい判断よくパスを繋ぐサッカーができなかった。
加えて対戦の相手のレベルも高かった。この日の予選リーグ初戦は昨季のプリンスリーグ九州2部で2度敗れた佐賀東高(佐賀1)。2試合目はインターハイ準優勝の神村学園高(鹿児島1)。「相手が強いというのもあって、少しビビっていた。メンタル的なところでも自分たちが劣っていたので、もっと自信を持ってやっていきたい」。岡松がそう振り返ったようにチーム全体で思い切りの良さが出せなかった結果、ともに0-3で敗れた。
岡松自身も思い通りに前進できないチームを助けるため、低い位置に下がってボールを引き出し、パスを散らすプレーが多かった。正確なトラップで良い位置にボールを置き、奪いに来た相手をかわしてパスを散らすシーンでは上手さを感じさせたが、本人はこの日の出来に決して満足していない。「自分のプレーは今日、最悪でした。持ち味はあまり出せなかった。高い位置でボールを受けた時に前を向いて散らすのが得意なのですが、今日は押され続けて自分のプレーができなかったので悔しいです」。
初日は悔しい結果に終わったが、それでも注目すべき選手であることは確かだ。自信を見せるのはパスのチョイスとトラップの精度。オフ・ザ・ボールの質も動きも良く相手に捕まらない位置で上手くボールを引き出し、攻撃を円滑に進めることができる。10番とキャプテンの大役を担う今年は「チームを勝たせたい」と意気込み十分。自らの突破でゴール前に入っていき、シュートを打つ意識を高めているという。
父である岡松克治監督の存在も大きい。大分中に所属していた頃から、父の下でプレー。高校に入学して一度は離れたが、昨年から父が高校の監督になったことで再び共闘することになった。親子だからと言って甘やかされることはない。強度の足りないプレーが見られたり、前が向ける場面で向かなかった際は厳しく指摘される。「自分には人一倍厳しく言ってくれる。不貞腐れたら終わりだと思っているので、そこをプラスに捉えてやっています」。
親子鷹で狙うのは全国大会での勝利。「去年は一個もタイトルが取れなかったので、大分高校は王者ではない。強いと言われているかもしれないけど、自分たちからしたら強くない。自分たちは挑戦者だと思って、インターハイで1勝できるように頑張っていきます」。そう意気込む岡松は、九州大会での課題と収穫を生かし、成長を続けていく。
(取材・文 森田将義)
身長168cmと小柄だが、技術が高く司令塔としてのセンスを感じさせたのが、大分高(大分2)の10番を背負うMF岡松愁人(2年)だ。
昨年からアンカーとして主力を務めたMF河野陽己(2年)ら複数の主力を欠いて挑んだ今大会。代わってピッチに入った選手が随所で奮闘したが、普段とは違う顔ぶれということもあって噛み合わない場面が目立ち、大分らしい判断よくパスを繋ぐサッカーができなかった。
加えて対戦の相手のレベルも高かった。この日の予選リーグ初戦は昨季のプリンスリーグ九州2部で2度敗れた佐賀東高(佐賀1)。2試合目はインターハイ準優勝の神村学園高(鹿児島1)。「相手が強いというのもあって、少しビビっていた。メンタル的なところでも自分たちが劣っていたので、もっと自信を持ってやっていきたい」。岡松がそう振り返ったようにチーム全体で思い切りの良さが出せなかった結果、ともに0-3で敗れた。
岡松自身も思い通りに前進できないチームを助けるため、低い位置に下がってボールを引き出し、パスを散らすプレーが多かった。正確なトラップで良い位置にボールを置き、奪いに来た相手をかわしてパスを散らすシーンでは上手さを感じさせたが、本人はこの日の出来に決して満足していない。「自分のプレーは今日、最悪でした。持ち味はあまり出せなかった。高い位置でボールを受けた時に前を向いて散らすのが得意なのですが、今日は押され続けて自分のプレーができなかったので悔しいです」。
初日は悔しい結果に終わったが、それでも注目すべき選手であることは確かだ。自信を見せるのはパスのチョイスとトラップの精度。オフ・ザ・ボールの質も動きも良く相手に捕まらない位置で上手くボールを引き出し、攻撃を円滑に進めることができる。10番とキャプテンの大役を担う今年は「チームを勝たせたい」と意気込み十分。自らの突破でゴール前に入っていき、シュートを打つ意識を高めているという。
父である岡松克治監督の存在も大きい。大分中に所属していた頃から、父の下でプレー。高校に入学して一度は離れたが、昨年から父が高校の監督になったことで再び共闘することになった。親子だからと言って甘やかされることはない。強度の足りないプレーが見られたり、前が向ける場面で向かなかった際は厳しく指摘される。「自分には人一倍厳しく言ってくれる。不貞腐れたら終わりだと思っているので、そこをプラスに捉えてやっています」。
親子鷹で狙うのは全国大会での勝利。「去年は一個もタイトルが取れなかったので、大分高校は王者ではない。強いと言われているかもしれないけど、自分たちからしたら強くない。自分たちは挑戦者だと思って、インターハイで1勝できるように頑張っていきます」。そう意気込む岡松は、九州大会での課題と収穫を生かし、成長を続けていく。
(取材・文 森田将義)



