[サニックス杯]抜群の高さと速さを兼備。青森山田の186cmCB大場光翔がU-18日本代表初選出の相棒にも「負けてない」武器を披露
[3.12 サニックス杯 青森山田高 2-1 佐賀東高 グローバルアリーナ]
U-18日本代表初選出のチームメイトにも負けない身体能力が最大の武器。青森山田高(青森)の186cmCB大場光翔(2年=CanteraU15出身)が、「サニックス杯国際ユースサッカー大会2025」(福岡)初戦で特長を発揮した。
青森山田はU-18日本代表CB月舘汰壱アブーバクル(2年)とU-17日本高校選抜GK松田駿(2年)がいずれもJヴィレッジカップ出場のために不在。怪我を抱える選手も欠く中で九州高校新人大会3位の佐賀東高(佐賀)と対戦した。
前半25分、青森山田はコンビネーションでの崩しから最後はMF藤原栄之郎(2年)が右足シュートをねじ込み、先制。だが、大場は「前半、入りは良かったんですけど、途中から結構やり切れなくて、カウンターで苦しいところがありました」と振り返る。


佐賀東はFW石川僚祐(2年)とFW三原拓実(2年)の強力2トップを軸にボールを繋いで攻めてきていた。それに対して、前へ出て潰し切れなかったことを反省。それでも、「ハーフタイムに話し合って後半、ラインを上げて、バックラインでボールを取れたんで良かったと思います」(大場)。攻守にハードワークするMF杉山大起(2年)のゴールで加点すると、中盤で存在感を放つMF長谷川滉亮(2年)や大場が中心となってリードをキープ。終盤の1失点は反省材料となったが、青森山田中の前主将で新1年生のレフティMF森明陽磨を途中投入するなど多くの選手が経験を積み、2-1で勝利した。




特に大場は圧倒的な高さや強さを披露。時折相手が入れてきたロングボールをことごとく跳ね返していた。「(直前の静岡遠征で)蹴ってくる(浜松)開誠館や東山が相手で、そこで自信がつきました」という。
昨年は青森県1部リーグを戦うサード(3rd)チームや同2部のフォース(4th)チームでシーズンをスタートしていたが、「コーチに言われたことを全部取り組んで、それをやってきたら評価されて上に行けたと思います」。シーズン終盤にはプリンスリーグ東北に所属するセカンド(2nd)チームへ昇格。今年2月上旬の東北高校新人大会では交代出場した2試合でいずれも競り合いの強さを発揮するなどアピールし、その後先発のチャンスを掴んでいる。
抜群の跳躍力を活かしたヘッドは大きな特長。加えて、「あれで動ける」(正木昌宣監督)ところも大場の強みだ。50m走は6秒2。「特に競り合いのところ。自分の高さを見て欲しいです」というDFは、月舘のU-18日本代表入りを刺激にしていた。
「(身体能力は)負けてないと思います。やっぱ自分も負けられないと思って、頑張っています」。その言葉通り、高さやスピードは月舘以上と言えるほど。青森山田のチーム内競争は非常に激しいが、経験を重ねて技術力などが高まってくれば、大きく飛躍するような可能性がある。
青森山田は今年、朝から45分間かけて1.2kgの白米などを摂取し、45分間の筋力トレーニングを実施するなどの食トレ、身体作り。新10番のMF小山田蓮主将(2年)をはじめ足元でも勝負できる選手たちが多いが、青森山田のベースである強さでも圧倒するための取り組みを行っている。
その中で、大場は厚みのある身体で競り合い、空中戦の強さを発揮するなど、現在、青森山田の守りをより引き締めている存在だ。「開幕までにもっとバックラインで安定感を持って、失点しないようにしていきたいです。個人としては1年間スタメンで、青森山田の代表としての責任を持ってやっていきたい。チームとしては3冠を目指して、やっていきたいです」。CBのポジションを一年間守り抜き、3冠と”個人昇格”も果たす。


(取材・文 吉田太郎)
U-18日本代表初選出のチームメイトにも負けない身体能力が最大の武器。青森山田高(青森)の186cmCB大場光翔(2年=CanteraU15出身)が、「サニックス杯国際ユースサッカー大会2025」(福岡)初戦で特長を発揮した。
青森山田はU-18日本代表CB月舘汰壱アブーバクル(2年)とU-17日本高校選抜GK松田駿(2年)がいずれもJヴィレッジカップ出場のために不在。怪我を抱える選手も欠く中で九州高校新人大会3位の佐賀東高(佐賀)と対戦した。
前半25分、青森山田はコンビネーションでの崩しから最後はMF藤原栄之郎(2年)が右足シュートをねじ込み、先制。だが、大場は「前半、入りは良かったんですけど、途中から結構やり切れなくて、カウンターで苦しいところがありました」と振り返る。


前半25分、青森山田MF藤原栄之郎が先制ゴール
佐賀東はFW石川僚祐(2年)とFW三原拓実(2年)の強力2トップを軸にボールを繋いで攻めてきていた。それに対して、前へ出て潰し切れなかったことを反省。それでも、「ハーフタイムに話し合って後半、ラインを上げて、バックラインでボールを取れたんで良かったと思います」(大場)。攻守にハードワークするMF杉山大起(2年)のゴールで加点すると、中盤で存在感を放つMF長谷川滉亮(2年)や大場が中心となってリードをキープ。終盤の1失点は反省材料となったが、青森山田中の前主将で新1年生のレフティMF森明陽磨を途中投入するなど多くの選手が経験を積み、2-1で勝利した。


怪我明けの注目MF長谷川滉亮は存在感のある動き


新1年生のMF森明陽磨は積極的なコーチング
特に大場は圧倒的な高さや強さを披露。時折相手が入れてきたロングボールをことごとく跳ね返していた。「(直前の静岡遠征で)蹴ってくる(浜松)開誠館や東山が相手で、そこで自信がつきました」という。
昨年は青森県1部リーグを戦うサード(3rd)チームや同2部のフォース(4th)チームでシーズンをスタートしていたが、「コーチに言われたことを全部取り組んで、それをやってきたら評価されて上に行けたと思います」。シーズン終盤にはプリンスリーグ東北に所属するセカンド(2nd)チームへ昇格。今年2月上旬の東北高校新人大会では交代出場した2試合でいずれも競り合いの強さを発揮するなどアピールし、その後先発のチャンスを掴んでいる。
抜群の跳躍力を活かしたヘッドは大きな特長。加えて、「あれで動ける」(正木昌宣監督)ところも大場の強みだ。50m走は6秒2。「特に競り合いのところ。自分の高さを見て欲しいです」というDFは、月舘のU-18日本代表入りを刺激にしていた。
「(身体能力は)負けてないと思います。やっぱ自分も負けられないと思って、頑張っています」。その言葉通り、高さやスピードは月舘以上と言えるほど。青森山田のチーム内競争は非常に激しいが、経験を重ねて技術力などが高まってくれば、大きく飛躍するような可能性がある。
青森山田は今年、朝から45分間かけて1.2kgの白米などを摂取し、45分間の筋力トレーニングを実施するなどの食トレ、身体作り。新10番のMF小山田蓮主将(2年)をはじめ足元でも勝負できる選手たちが多いが、青森山田のベースである強さでも圧倒するための取り組みを行っている。
その中で、大場は厚みのある身体で競り合い、空中戦の強さを発揮するなど、現在、青森山田の守りをより引き締めている存在だ。「開幕までにもっとバックラインで安定感を持って、失点しないようにしていきたいです。個人としては1年間スタメンで、青森山田の代表としての責任を持ってやっていきたい。チームとしては3冠を目指して、やっていきたいです」。CBのポジションを一年間守り抜き、3冠と”個人昇格”も果たす。


186cmCB大場光翔は圧倒的な高さを見せていた
(取材・文 吉田太郎)