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[MOM5043]高川学園FW大谷龍斗(2年)_先制弾!U-17高校選抜FWの代わりではなく「追い越すつもり」で努力して結果

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エース不在の中、与えられたチャンスをモノにしたFW{{c|大谷龍斗(新3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.16 中国高校新人大会3位決定戦 高川学園高 4-2 明誠高 維新公園サッカーラグビー場]

 今大会の高川学園高(山口1)は、エースのFW大森風牙(2年)がU-17日本高校選抜に選ばれたため不在。自然と巡ってくるチャンスを逃さないよう他のストライカー陣は燃えていた。
 
 FW大谷龍斗(2年)もその一人だったが、ここまでの試合でメインとして起用されたのはFW高岡夏那太(2年)。大谷は「いつ出るかなとずっと考えていた。出たら絶対に身体を張って点を取ろうと思っていました。昨日の準決勝は自分に出番が来るかなと思っていたのに、出られなくて本当に悔しかった」と振り返る。

 だが、準決勝で作陽学園高(岡山1)にPK戦で敗れたことで、3位決定戦こそは自らに自分に出番が来ると予想しており、「昨日の夜から絶対にやろうと思っていました」。江本孝監督も出番と得点に飢えていた大谷の存在を見落とさない。「大森が高校選抜に行っている中、試合に出られず悔しい想いをしているはずなので、今日の試合は頑張るかなと思っていた」とスタメンに抜擢する。

 3月16日は大谷の誕生日でもあり、気持ちはいつも以上に乗っていた。立ち上がりから「自分の武器だと思っているので、絶対に勝てる自信がある」と話す競り合いの強さを発揮し、前線のターゲット役として奮闘を続ける。

 最大の見せ場が訪れたのは前半15分。MF森本燿太(1年)が打ったシュートはGKの正面に飛んだが、ピッチが雨で滑りやすくなっていたこともあって、こぼれ球が大谷の下に飛んでくると冷静に押し込んだ。「バースデーゴールを決めたかった。先制点を決めてやろうと思ったら、自分の前にボールがこぼれてきたので決めるだけでした」。

 格好のアピールチャンスで結果を残した大谷は試合終盤まで前線で身体を張り続け、前線の起点として機能。試合後は「今日は競り合いで負けるシーンがほとんどなかった。そこは自信が付いて良かった」と笑みを浮かべた。収めた後のプレーは課題を口にしていたが、そうした“伸びしろ”を見つけることができたのも収穫と言えるだろう。

 高川学園の前身、多々良学園時代に河村直樹コーチとともにプレーしていた父・真一さんの勧めによって長門FCからの入学を決めたが、県内随一の強豪とあってチーム内の競争は激しい。同級生の大森が2年生の初めからレギュラーと活躍し、選手権で2ゴールを奪う一方、大谷が所属したのはBチーム。「大森は同級生なので負けたくない。あいつの代わりではなく、あいつを追い越すつもりで頑張ってきました」。

 シュートセンスが売りの大森に負けないよう練習後は自主練でひたすらシュートを打ち続けてきた。身体を張ったポストプレーに磨きをかけるため、食トレにも注力。夜ご飯の際に1200gの白米を食べてきたことで入学後は体重が7kgも増え、当たり負けすることはほとんどなくなった。俊敏性など課題もまだまだあるが、ここから巻き返す土台はできつつある。中国新人大会でのアピールを機に熾烈な同級生とのレギュラー争いに打ち勝ち、エースの座を射止めるつもりだ。

(取材・文 森田将義)
森田将義
Text by 森田将義

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