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CBからボランチ転向。デュエル、機動力特長の鹿児島城西MF常眞亜斗はセカンド、球際の攻防で「全部」勝つ

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鹿児島城西高MF常眞亜斗(2年=FC KAJITSU U-15出身)はボランチへ再転向し、機動力をもたらしている

 鹿児島城西高はU-17日本高校選抜のFW大石脩斗(2年)と九州選抜U-17のCB浮邉泰士(2年)、MF野村颯馬(2年)不在の「サニックス杯国際ユースサッカー大会2025」で16チーム中9位。東福岡高やG大阪ユースと接戦を演じ、青森山田高に3-1で勝利するなど健闘した。

 東福岡戦では、九州大会でCBを務めていた常眞亜斗(2年=FC KAJITSU U-15出身)が主将のMF重盛響輝(2年)と入れ替わる形でボランチへ。左SBからボランチへポジション変更した吉田健人(2年)とともに、中盤での機動力をチームにもたらしていた。

「セカンドとか球際の部分で全部勝って、守備でも攻撃でもチームに貢献できるように頑張りたいです」という常がボランチに入ったことによって、九州大会に比べてセカンドボール回収の数が増加。攻撃力の高い重盛とは異なる持ち味を発揮し、チームを活性化している。

 常はCBを務めていた際、幅広いカバーリングを見せると同時に、大きく前に出て相手の攻撃の起点を潰し切る動きが印象的だった。どんな時も前への姿勢を持ち続け、激しいデュエルも怖れない。

「(原動力は)もう負けたくないっていう根性で。(監督の)新田(祐輔)先生にも、それが自分のストロングって言われてるんで、そこはもう負けたくないです」。元々務めていたボランチのポジションで、強い責任感と守備能力を表現している。

 ただし、東福岡戦(1-2で敗戦)のプレーは「もっとできる」という自己評価。ボールタッチの質もより向上させていかなければならない。セカンドボールの攻防で相手を圧倒するなど守備でも、攻撃でも貢献できるボランチになることを目指す。

 昨秋の選手権鹿児島県予選決勝でインターハイ準優勝校の神村学園高を1-0で撃破。同校の連覇を7でストップし、8年ぶりの選手権出場を果たした。だが、全国大会予選で神村学園に勝つという悲願を達成したチームは、選手権で初戦敗退。常は「やっぱ神村に勝つのがなんか自分たちの目標みたいになってたんで」と振り返り、今年は「神村だけを見ないで、全国でも勝てるように、プリンス(リーグ九州1部)とかでも無敗優勝して頑張りたいです」と誓った。常はその中心選手として練習から質と量を求め、鹿児島城西を全国で勝つチームにする。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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