beacon

ブレイク候補の飯塚FW塚本一咲がサニックス杯で3発。「自分は点を決め続けたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

得点力と突破力も兼備。飯塚高のFW塚本一咲(2年=GULLID ASAKURA FC U-15出身)

「サニックス杯国際ユースサッカー大会2025」の鳥栖U-18戦でヘディング弾と奪い返しからの一撃によって2ゴールを決め、帝京長岡高(新潟)戦でも1タッチシュートで同点弾。目標の得点王には届かなかったものの、飯塚高(福岡)FW塚本一咲(2年=GULLID ASAKURA FC U-15出身)は3試合の先発出場で結果を残し、ベスト11にも選出された。

 高校進学時はCBだったが、入学から1月ほどでFWへ転向。球蹴男児U-16D2リーグでMVPに選出される活躍を見せたほか、“全国大会級のU-16大会”ニューバランスチャンピオンシップU-16でも優勝に貢献した。

 30m走のタイムは4.06という俊足。登録181cmの長身を活かしたヘッド、クロスに飛び込んでの1タッチシュート、シザースを交えたダイナミックなドリブルから撃ち込むシュートなど魅力十分だ。

 昨年は、九州新人大会準々決勝・大津高(熊本)戦で圧巻のドリブルシュートによって同点弾。ブレイクを期待されたが、怪我が多かったこともあり、ほとんど結果を残すことができなかった。

「去年の1年間はなかなかいい結果を残せてなくて。悔しい経験がたくさんあったんで、今年はいい経験ができるように」。結果が出ない中で身体のケアにより気を遣うようになり、走力など体力面を向上させたという手応えを持って新シーズンを迎えている。

 サニックス杯初戦(3月14日)の九州選抜U-17戦(1-0)後には「もっとやれるなと思っていて、もっとスピードとか活かしてシュートとかどんどん打っていこうと思います。(昨年)悔しい思いをして、もっとここからやっていきたいっていう気持ちがありますし、自分は点を決め続けたい。人生をかけてこの1年やるので」と宣言。FWクリスティアーノ・ロナウドやFW上田綺世のような万能型のストライカーになり、ゴールでチームを勝たせることを目指している。

 中辻喜敬監督も「サイズがあってヘディングの競り合いで負けないし、スピードがある。走れるし、(パンチのあるシュートを)蹴れる」と期待する塚本は、浮き球を胸で収める部分などをより磨き、全国大会でも圧倒的なインパクト、結果を残せるFWへ。そして、「プリンス(リーグ九州)1部から昇格してプレミア(リーグ)に参入することと、(選手権で)国立の舞台に立つっていうことと、今年、全リーグ昇格できるチャンスがあるので、それを狙っていきます」というチームの目標を実現する。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

「ゲキサカ」ショート動画

TOP