[富士山カップ]「進化し続ける」作陽学園が3位に。決勝アシストのMF願念利来「自分がチーム勝たせるような存在になっていきたい」
[3.26 富士山カップ3位決定戦 作陽学園高 1-0 東海大高輪台高 和戸サッカー場]
「令和7年度 第7回 富士山カップ」(山梨県甲府市)3位決定戦が26日に開催され、作陽学園高(岡山)が東海大高輪台高(東京)に1-0で勝利。3位で大会を終えた。
作陽は前後半でメンバーを総入れ替えし、全23選手を起用した。先発はGK山崎柊太(新3年)、DF磯田奏和(新3年)、有森健太(新3年)、藤田結大(新3年)、前田湊斗(新3年)、MF桃柄辰秋(新3年)、片山稜翼(新3年)、願念利来(新3年)、岡慶太(新3年)、FW佐野峯隼弥(新3年)、橋口尚翔(新3年)。一方の東海大高輪台はGK安井文哉(新2年)、DF宮崎雄大(新3年)、安田礼(新3年)、椎橋拓己(新3年)、成沢結尊(新3年)、MF川地瑛太(新3年)、アウンシャローム・ゾウミン(新3年)、土田歩汰(新3年)、中島功晴(新3年)、中島一咲(新3年)、FW佐藤心(新3年)で試合をスタートした。
東海大高輪台が土田の仕掛けから中島功の放った左足シュートやゾウミンのスルーパスに俊足FW佐藤が走り込むなど先制点を目指したのに対し、作陽は同サイドからの崩しや逆サイドへの展開を交えた攻撃で相手に揺さぶりをかける。
前半17分には敵陣でインターセプトした願念がドリブルシュート。これは東海大高輪台GK安井の好セーブに阻まれたが、19分にも右サイドで抜群のスピードを見せた磯田の攻め上がりから、桃柄がフィニッシュに持ち込む。


佐野峯、橋口の2トップからプレッシングをかける作陽は29分、相手のミスを誘ってインターセプトし、岡がロングシュート。攻撃の組み立てでミスの増えていた東海大高輪台だが、31分には攻守で存在感を放っていた椎橋が相手のプレスを剥がして前進し、佐藤へロングパスを通す。


前半のうちにGKを堀田凌成(新2年)へ交代した東海大高輪台は川地を軸に成沢、宮崎の両SBが係わる形でビルドアップ。ゾウミンの左足や中島一のドリブル、佐藤のスピードなど個々の特長も活用してゴールを目指す。


だが、作陽は対人プレーで強さを見せる藤田結、有森の両CBやGK山崎が安定。また、磯田が相手の俊足FW佐藤のスピードを上回ってみせる。そして37分、作陽は前田の右への展開から、「カットインをずっと意識していて、片山が良い飛び出しをしたので、相手の裏落として決めて欲しいなと」いう願念が中へ切れ込んで左足でスルーパス。ボランチの位置から飛び出していた片山がGKをかわし、右足シュートを決めた。




作陽の右サイドで存在感を放った願念はMFコール・パルマー(チェルシー)のように自身も、周囲も活かせるプレーヤーが理想像。「アシストの部分はできているんですけれど、自分が点取るってところではまだ結果が全然出てないんで、もっと得点にこだわってやっていきたいです。(また、) 右サイドだけじゃなくて、ボランチもできるような、もっと多様性がある選手になっていけたらなと思っています」とさらなる成長を誓っていた。
その作陽は後半開始からGK西村爽志(新3年)、DF金戸廉晟(新2年)、藤田宗也(新3年)、安藤崚太(新3年)、斉藤叶夢(新2年)、MF鶴岡大(新3年)、田中成(新3年)、山崎琉心(新3年)、岡崎樂(新2年)、板谷一平(新2年)、FW上田蒼昊(新3年)へスイッチ。開始直後の板谷の負傷によってMF有田颯真(新3年)を投入した。
一方の東海大高輪台は後半開始直後、成沢がドリブルで大きく運び、最後は土田が右足シュート。果敢に攻め上がる成沢や中島功がゴール前のシーンを生み出す。また土田が回収力を見せたほか、188cmCB安田が攻守で高さを発揮する。


その東海大高輪台はMF高柳旬(新3年)、FW櫻田恭臣(新3年)、FW橘琉斗(新2年)、MF渡邉太翔(新3年)、FW横島琥珀(新2年)を投入して反撃。だが、作陽はゴール前で粘り強い。また、怪我から復帰してきた有田の大声のコーチングを受ける中、攻守を好転させていく。狭い局面を連動したパスワークで攻略し、岡崎や有田らがシュート。追加点こそ奪えなかったものの、1-0で勝ち切った。


作陽OBの酒井貴政監督は自身が高校3年時に選手権準優勝。その経験や第103回大会選手権で優勝した前橋育英高(群馬)の戦いぶりから「選手権期間中に上がっていくチームが優勝すると思います」。今年は「進化し続ける作陽」を目指すことを強調。選手たちの意識も高く、遠征ごとに先発メンバーが入れ替わっている現状を評価する。また、選手が大人と会話することを奨励。会話することで頭の中を整理できるとし、また進化することを期待している。
願念は「(岡山県、中国新人戦で優勝したが)ここからインターハイ、選手権があってここで負けたら、最初勝てていても意味がない。去年とか出てた選手も多分4月とかに復帰してきて、もっと厳しい争いになってくると思うんですけど、その中で自分が存在感出して、自分がチームを勝たせるような存在になっていきたい。3冠ってチームで掲げている目標があるんですけど、個人としての目標は苦しい時に自分が1点取って守備ラインとかを楽にさせられるように、自分がチーム勝たせるような存在になっていきたいです」と力を込めた。新チームは前向きなスタートを切ることができているが、選手たちに慢心はない。ここから夏冬へ向けて個人・チームで進化を続け、目標を達成する。


(取材・文 吉田太郎)
「令和7年度 第7回 富士山カップ」(山梨県甲府市)3位決定戦が26日に開催され、作陽学園高(岡山)が東海大高輪台高(東京)に1-0で勝利。3位で大会を終えた。
作陽は前後半でメンバーを総入れ替えし、全23選手を起用した。先発はGK山崎柊太(新3年)、DF磯田奏和(新3年)、有森健太(新3年)、藤田結大(新3年)、前田湊斗(新3年)、MF桃柄辰秋(新3年)、片山稜翼(新3年)、願念利来(新3年)、岡慶太(新3年)、FW佐野峯隼弥(新3年)、橋口尚翔(新3年)。一方の東海大高輪台はGK安井文哉(新2年)、DF宮崎雄大(新3年)、安田礼(新3年)、椎橋拓己(新3年)、成沢結尊(新3年)、MF川地瑛太(新3年)、アウンシャローム・ゾウミン(新3年)、土田歩汰(新3年)、中島功晴(新3年)、中島一咲(新3年)、FW佐藤心(新3年)で試合をスタートした。
東海大高輪台が土田の仕掛けから中島功の放った左足シュートやゾウミンのスルーパスに俊足FW佐藤が走り込むなど先制点を目指したのに対し、作陽は同サイドからの崩しや逆サイドへの展開を交えた攻撃で相手に揺さぶりをかける。
前半17分には敵陣でインターセプトした願念がドリブルシュート。これは東海大高輪台GK安井の好セーブに阻まれたが、19分にも右サイドで抜群のスピードを見せた磯田の攻め上がりから、桃柄がフィニッシュに持ち込む。


抜群のスピードで攻め上がる作陽学園右SB磯田奏和
佐野峯、橋口の2トップからプレッシングをかける作陽は29分、相手のミスを誘ってインターセプトし、岡がロングシュート。攻撃の組み立てでミスの増えていた東海大高輪台だが、31分には攻守で存在感を放っていた椎橋が相手のプレスを剥がして前進し、佐藤へロングパスを通す。


東海大高輪台CB椎橋拓己は攻守に存在感のある動き
前半のうちにGKを堀田凌成(新2年)へ交代した東海大高輪台は川地を軸に成沢、宮崎の両SBが係わる形でビルドアップ。ゾウミンの左足や中島一のドリブル、佐藤のスピードなど個々の特長も活用してゴールを目指す。


東海大高輪台MFアウンシャローム・ゾウミンは左足でチャンスメイク
だが、作陽は対人プレーで強さを見せる藤田結、有森の両CBやGK山崎が安定。また、磯田が相手の俊足FW佐藤のスピードを上回ってみせる。そして37分、作陽は前田の右への展開から、「カットインをずっと意識していて、片山が良い飛び出しをしたので、相手の裏落として決めて欲しいなと」いう願念が中へ切れ込んで左足でスルーパス。ボランチの位置から飛び出していた片山がGKをかわし、右足シュートを決めた。


作陽学園の最終ラインで存在感を放つCB藤田結大主将


前半37分、作陽学園MF片山稜翼が相手GKをかわし、右足で決勝点
作陽の右サイドで存在感を放った願念はMFコール・パルマー(チェルシー)のように自身も、周囲も活かせるプレーヤーが理想像。「アシストの部分はできているんですけれど、自分が点取るってところではまだ結果が全然出てないんで、もっと得点にこだわってやっていきたいです。(また、) 右サイドだけじゃなくて、ボランチもできるような、もっと多様性がある選手になっていけたらなと思っています」とさらなる成長を誓っていた。
その作陽は後半開始からGK西村爽志(新3年)、DF金戸廉晟(新2年)、藤田宗也(新3年)、安藤崚太(新3年)、斉藤叶夢(新2年)、MF鶴岡大(新3年)、田中成(新3年)、山崎琉心(新3年)、岡崎樂(新2年)、板谷一平(新2年)、FW上田蒼昊(新3年)へスイッチ。開始直後の板谷の負傷によってMF有田颯真(新3年)を投入した。
一方の東海大高輪台は後半開始直後、成沢がドリブルで大きく運び、最後は土田が右足シュート。果敢に攻め上がる成沢や中島功がゴール前のシーンを生み出す。また土田が回収力を見せたほか、188cmCB安田が攻守で高さを発揮する。


東海大高輪台MF土田歩汰主将が右足シュートを撃ち込む
その東海大高輪台はMF高柳旬(新3年)、FW櫻田恭臣(新3年)、FW橘琉斗(新2年)、MF渡邉太翔(新3年)、FW横島琥珀(新2年)を投入して反撃。だが、作陽はゴール前で粘り強い。また、怪我から復帰してきた有田の大声のコーチングを受ける中、攻守を好転させていく。狭い局面を連動したパスワークで攻略し、岡崎や有田らがシュート。追加点こそ奪えなかったものの、1-0で勝ち切った。


作陽学園の交代出場MF有田颯真は声とプレーでチームを牽引
作陽OBの酒井貴政監督は自身が高校3年時に選手権準優勝。その経験や第103回大会選手権で優勝した前橋育英高(群馬)の戦いぶりから「選手権期間中に上がっていくチームが優勝すると思います」。今年は「進化し続ける作陽」を目指すことを強調。選手たちの意識も高く、遠征ごとに先発メンバーが入れ替わっている現状を評価する。また、選手が大人と会話することを奨励。会話することで頭の中を整理できるとし、また進化することを期待している。
願念は「(岡山県、中国新人戦で優勝したが)ここからインターハイ、選手権があってここで負けたら、最初勝てていても意味がない。去年とか出てた選手も多分4月とかに復帰してきて、もっと厳しい争いになってくると思うんですけど、その中で自分が存在感出して、自分がチームを勝たせるような存在になっていきたい。3冠ってチームで掲げている目標があるんですけど、個人としての目標は苦しい時に自分が1点取って守備ラインとかを楽にさせられるように、自分がチーム勝たせるような存在になっていきたいです」と力を込めた。新チームは前向きなスタートを切ることができているが、選手たちに慢心はない。ここから夏冬へ向けて個人・チームで進化を続け、目標を達成する。


(取材・文 吉田太郎)



