[関西U-16 ~Groeien~]東山CB宮崎結士が慣れないポジションで奮闘し、頭で2発

[4.29 関西U-16 ~Groeien~G1リーグ第1節 阪南大高 4-3 東山高 ダイセル播磨サッカー場第3G]
激しい打ち合いの末1点差で涙を飲んだ東山高(京都)だったが、開幕戦に向けて練習を重ねてきたセットプレーを中心に3得点をマーク。攻撃力の高さを示す一戦となった。
最初の見せ場が訪れたのは0-1で迎えた前半15分。FW小川蒼太とFW石鍋晃のコンビネーションから右サイドでスローインを獲得すると、DF井上壮一郎が飛距離十分なロングスローをゴール前に投げ込んだ。このボールは相手DFに跳ね返されたが、井上自らがクロスを上げなおすとニアに残っていたDF宮崎結士がヘディングシュートを決めて同点に追い付いた。
35分には、右CKをショートでもらい直したMF松山陽和が左足でゴール前にクロス。再び、宮崎が頭で合わせて逆転に成功した。前半のうちに逆転に持ち込まれながらも後半14分に石鍋のゴールで再度追い付いたが、26分には自陣でのパスが緩くなったところを阪南大高MF原田尚幸に奪われ、失点してしまう。
試合後、宮崎は「コミュニケーションが取れず、DFラインがずれた結果、入れ替わってしまった」と反省を口にしつつ、「失点は多かったのですが、セットプレーで点を取れたのは収穫でしたし、後半だけを見れば1-1で、前半の失点を改善できていれば勝てるゲームでした」と続けた。
2歳上の兄・佑成も東山でプレーし、滑らかなドリブルと両足のキックで見せ場を作った松山、3列目で判断の良い動きを見せたMF野上陽汰、本職の攻撃ではないCBでのプレーでもセンスを感じさせたMF伴朔寿など攻撃は個性派が揃う。
そうしたチームを支えるのが宮崎だ。中学時代は展開力を生かしてボランチとしてプレーしたが、1試合通して途切れないコーチングを買われ、この日はCBとして奮闘。「今日は大きくボールを跳ね返し、相手の裏にボールを落とそうと意識していたのですが、慣れないポジションだったので、クリアが小さくなったり、ヘディングで勝てない場面が多かった」。そう反省を口にしたが、練習を重ねてきたセットプレーの流れからきっちり2得点を奪ったことは評価できる。
攻撃的な選手が多いこともあって、守備は発展途上。「チームが始まってすぐなこともあって、ズレができたり、後ろからの声かけがまだ少ない。後ろからの声掛けが出てきたらプレッシャーがハマると思うし、こぼれ球も拾えると思うので改善していきたい」。宮崎の言葉通り、開幕戦で得た課題を生かし、次節以降に繋げていく。
中学は大阪の名門街クラブ、千里丘FCでプレーしていた宮崎だが、元々は京都府の出身。「中学生の頃、全国大会に出られなかったので、強豪校の東山で全国大会に出て、活躍したかった」と晴れ舞台に憧れ、入学を決意した。
高校生活での目標は新人戦、インターハイ、選手権の3冠。最大のターゲットは最終学年を迎える2年後での飛躍だが、少しでも早くAチームで出場機会を得るチャンスを伺っている。慣れないポジションでプレーする難しさはあるが、開幕戦同様に印象的なプレーを披露し、個人としてチームとして成長を続けていく。






(取材・文 森田将義)
激しい打ち合いの末1点差で涙を飲んだ東山高(京都)だったが、開幕戦に向けて練習を重ねてきたセットプレーを中心に3得点をマーク。攻撃力の高さを示す一戦となった。
最初の見せ場が訪れたのは0-1で迎えた前半15分。FW小川蒼太とFW石鍋晃のコンビネーションから右サイドでスローインを獲得すると、DF井上壮一郎が飛距離十分なロングスローをゴール前に投げ込んだ。このボールは相手DFに跳ね返されたが、井上自らがクロスを上げなおすとニアに残っていたDF宮崎結士がヘディングシュートを決めて同点に追い付いた。
35分には、右CKをショートでもらい直したMF松山陽和が左足でゴール前にクロス。再び、宮崎が頭で合わせて逆転に成功した。前半のうちに逆転に持ち込まれながらも後半14分に石鍋のゴールで再度追い付いたが、26分には自陣でのパスが緩くなったところを阪南大高MF原田尚幸に奪われ、失点してしまう。
試合後、宮崎は「コミュニケーションが取れず、DFラインがずれた結果、入れ替わってしまった」と反省を口にしつつ、「失点は多かったのですが、セットプレーで点を取れたのは収穫でしたし、後半だけを見れば1-1で、前半の失点を改善できていれば勝てるゲームでした」と続けた。
2歳上の兄・佑成も東山でプレーし、滑らかなドリブルと両足のキックで見せ場を作った松山、3列目で判断の良い動きを見せたMF野上陽汰、本職の攻撃ではないCBでのプレーでもセンスを感じさせたMF伴朔寿など攻撃は個性派が揃う。
そうしたチームを支えるのが宮崎だ。中学時代は展開力を生かしてボランチとしてプレーしたが、1試合通して途切れないコーチングを買われ、この日はCBとして奮闘。「今日は大きくボールを跳ね返し、相手の裏にボールを落とそうと意識していたのですが、慣れないポジションだったので、クリアが小さくなったり、ヘディングで勝てない場面が多かった」。そう反省を口にしたが、練習を重ねてきたセットプレーの流れからきっちり2得点を奪ったことは評価できる。
攻撃的な選手が多いこともあって、守備は発展途上。「チームが始まってすぐなこともあって、ズレができたり、後ろからの声かけがまだ少ない。後ろからの声掛けが出てきたらプレッシャーがハマると思うし、こぼれ球も拾えると思うので改善していきたい」。宮崎の言葉通り、開幕戦で得た課題を生かし、次節以降に繋げていく。
中学は大阪の名門街クラブ、千里丘FCでプレーしていた宮崎だが、元々は京都府の出身。「中学生の頃、全国大会に出られなかったので、強豪校の東山で全国大会に出て、活躍したかった」と晴れ舞台に憧れ、入学を決意した。
高校生活での目標は新人戦、インターハイ、選手権の3冠。最大のターゲットは最終学年を迎える2年後での飛躍だが、少しでも早くAチームで出場機会を得るチャンスを伺っている。慣れないポジションでプレーする難しさはあるが、開幕戦同様に印象的なプレーを披露し、個人としてチームとして成長を続けていく。


MF野上陽汰はセカンドボールの回収や繋ぎの部分で貢献


本来中盤のCB伴朔寿は最終ラインで冷静なプレー


MF松山陽和は左右両足から質の高いキックを見せた
(取材・文 森田将義)