市立船橋は0-1で初白星ならず。192cmGK辰侑樹は攻守で勝利に貢献し、「『今年の市船のGKも凄いぞ』って思われるようになりたい」
[5.6 プレミアリーグEAST第6節 市立船橋高 0-1 鹿島ユース 船橋市法典公園(グラスポ) 球技場]
市立船橋高(千葉)は入りの悪かった前半、鹿島ユースに圧倒されるような展開。何とか0-1で折り返すと、後半は前からボールを奪いに行ってサイド攻撃でゴールに迫るシーンを増やした。だが、0-1で惜敗。今季初白星を挙げることはできなかった。
市立船橋は前節までの5試合で全て2失点以上を喫して2分3敗。シュートセーブとハイボールの処理に自信を持つ192cmGK辰侑樹(3年=バンディオンセ神戸FC ジュニアユース出身)は川崎F U-18戦でのビッグセーブなど好守を見せており、この鹿島ユース戦も3バックと協力して良く守っていた。だが、連続失点を止めることができていない。
現在、チームは2試合連続無得点に終わっているが、第4節までの4試合で8得点。それだけに、辰は「失点は多い部分があるんですけど、点は取れているので。あとは、試合で数回はピンチがあるので、それを自分がしっかり止めて、チームの勝利にしていければなと思っています」と力を込めた。
前任のGKギマラエス・ニコラスはU-17日本高校選抜、日本高校選抜のゴールを守り、フィリピンA代表にも招集されている守護神。進学した順天堂大で関東大学リーグ2部開幕スタメンを果たし、その後もベンチ入りを続けている。辰が超えなければならない存在だ。
「もう大学でも活躍してるのに、やっぱり『今年の市船のGKは…』って言われるのはちょっと悔しくなるので、『今年の市船のGKも凄いぞ』って思われるようになりたいと思っています」。ギマラエスからも教わったシュートセーブなど発揮できているが、攻撃面での差を実感。失点を減らすと同時に課題のキックも改善し、攻守でチームの勝利に貢献できるようなGKになることを目指していく。
辰は兵庫県のバンディオンセ神戸FC ジュニアユースから市立船橋へ進学。「関西の方からも声が掛かったんですけど、自分、やっぱ選手権だったり、プレミアは出たいという気持ちがあったので。市船はプレミア出れて、千葉には流経(流通経済大柏高)とかいて予選から切磋琢磨できて、本戦でもいい結果を出せると思ったので、市船を選びました」と説明する。
ともに190cm台のサイズを持つGKティボー・クルトワ(レアル・マドリー)やGKマヌエル・ノイアー(バイエルン)のプレーも参考に成長を目指している。背番号1を背負う今年、シーズン序盤戦は厳しい状況になっているが、無失点にこだわり、過去2年間でチームを選手権3位やプレミアリーグ残留に導いている先輩GKのように、チームの勝利に貢献する。


(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プレミアリーグ2025特集
▶ゲキサカでは高校サッカーの最新情報を伝えるポッドキャスト番組も配信中
市立船橋高(千葉)は入りの悪かった前半、鹿島ユースに圧倒されるような展開。何とか0-1で折り返すと、後半は前からボールを奪いに行ってサイド攻撃でゴールに迫るシーンを増やした。だが、0-1で惜敗。今季初白星を挙げることはできなかった。
市立船橋は前節までの5試合で全て2失点以上を喫して2分3敗。シュートセーブとハイボールの処理に自信を持つ192cmGK辰侑樹(3年=バンディオンセ神戸FC ジュニアユース出身)は川崎F U-18戦でのビッグセーブなど好守を見せており、この鹿島ユース戦も3バックと協力して良く守っていた。だが、連続失点を止めることができていない。
現在、チームは2試合連続無得点に終わっているが、第4節までの4試合で8得点。それだけに、辰は「失点は多い部分があるんですけど、点は取れているので。あとは、試合で数回はピンチがあるので、それを自分がしっかり止めて、チームの勝利にしていければなと思っています」と力を込めた。
前任のGKギマラエス・ニコラスはU-17日本高校選抜、日本高校選抜のゴールを守り、フィリピンA代表にも招集されている守護神。進学した順天堂大で関東大学リーグ2部開幕スタメンを果たし、その後もベンチ入りを続けている。辰が超えなければならない存在だ。
「もう大学でも活躍してるのに、やっぱり『今年の市船のGKは…』って言われるのはちょっと悔しくなるので、『今年の市船のGKも凄いぞ』って思われるようになりたいと思っています」。ギマラエスからも教わったシュートセーブなど発揮できているが、攻撃面での差を実感。失点を減らすと同時に課題のキックも改善し、攻守でチームの勝利に貢献できるようなGKになることを目指していく。
辰は兵庫県のバンディオンセ神戸FC ジュニアユースから市立船橋へ進学。「関西の方からも声が掛かったんですけど、自分、やっぱ選手権だったり、プレミアは出たいという気持ちがあったので。市船はプレミア出れて、千葉には流経(流通経済大柏高)とかいて予選から切磋琢磨できて、本戦でもいい結果を出せると思ったので、市船を選びました」と説明する。
ともに190cm台のサイズを持つGKティボー・クルトワ(レアル・マドリー)やGKマヌエル・ノイアー(バイエルン)のプレーも参考に成長を目指している。背番号1を背負う今年、シーズン序盤戦は厳しい状況になっているが、無失点にこだわり、過去2年間でチームを選手権3位やプレミアリーグ残留に導いている先輩GKのように、チームの勝利に貢献する。


(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プレミアリーグ2025特集
▶ゲキサカでは高校サッカーの最新情報を伝えるポッドキャスト番組も配信中