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兄弟ともに関東高校大会で優秀選手選出。準V・第一学院のMF安田莉央、MF安田怜央が次は全国への扉を開く

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第一学院高MF安田莉央主将(3年=アイデンティみらい出身、右)とMF安田怜央(3年=アイデンティみらい出身)はともに関東高校大会の優秀選手に

[5.26 関東高校大会Aグループ決勝 習志野高 3-2 第一学院高 NACK]

 茨城県高校新人大会、関東高校大会茨城県予選に続き、関東高校大会でも揃って優秀選手に選出。第一学院高(茨城)のMF安田莉央主将(3年=アイデンティみらい出身)とMF安田怜央(3年=アイデンティみらい出身)の安田ツインズが、高評価を獲得して3日間の大会を終えた。

 6月6日の準々決勝から始まるインターハイ茨城県予選を控えていることもあり、怪我を抱える兄・莉央は2011年以来(当時はウィザス高)14年ぶりの関東制覇をかけた決勝でベンチスタート。代わって弟の怜央がキャプテンマークを巻いて決勝に臨んだ。
 
 怜央は右タッチライン際でボールを引き出してしなやかなキープ。前方にスペースがあれば縦に運んでラストパスを狙い、プレースキッカーも務めた。莉央投入直後の後半37分に右サイドでボールを奪い返すと、すかさず仕掛けて追撃ゴールをアシスト。存在感のある動きを見せた。

 だが、この日は兄がベンチスタートだったため、高橋秀弥監督が「安田兄弟の独特のコンビネーションはなかなか練習でも教えられない阿吽の呼吸ってやつです」というコンビネーションを発揮できず。得意とする右サイドからのカットインシュートを出し切れなかった。

 また、怜央は「やっぱチームを引っ張るってところに関しては、まだまだ勉強不足だったなと思っています。決勝に関しては、キャプテンマークつけて、ゴールっていうものが欲しかったんですけど、得点できなくて残念です」と無得点に終わったこと、リーダーとして勝てなかったことを悔しがった。

 また、チームの方針で6分間の出場に留まった莉央も、「今日、決勝は自分ちょっとしか出てないんですけど、それでも優勝できなかったんで、悔しかったです」と無念さを滲ませる。高橋監督が「あの子はマラドーナタイプなんですよね。相手の重心を見て、(フェイントを使わずに)バランスを崩させるとか」という攻撃的ボランチは、左足キックの質やドリブルからのシュートが特長だ。

 莉央は弟の怜央について、「右サイドからのドリブルがやっぱ特長なんで、パス預ければ何かしてくれるんだな、っていうのはあります」と信頼し、怜央も兄・莉央について「ドリブルができて相手陣地に侵入できるっていうのがいいところだと思うんですけど。しかもパスも出してくれるので、良い選手ですね」と評価する。

 それぞれ「自分が負けていないところ」という問いに対して兄は、「ドリブルっすね」と回答し、弟もドリブルは「全然、負けてないです」と言い切る。普段は比較的仲が良いという2人だが、試合中は言い合うこともしばしば。武器であるドリブルへのプライドも高く、互いに譲れないものがあるようだ。

 2人の地元は茨城県牛久市。中学卒業時に揃ってレノファ山口FC U-18へ進んだ。その後、莉央は高校1年時の11月に地元・茨城の第一学院へ。1年時の4月にプリンスリーグ中国デビューをしていた怜央も2年生を迎える前に兄の後を追った。昨年は県決勝に届かなかったが、身体のキレをより向上させて迎えた今年は県新人戦で準優勝。関東大会予選で優勝し、関東大会でも準優勝と結果を残してきている。

 次はインターハイ予選で全国大会出場に挑戦。怜央は「1人1人がハートワークして全国に出れたらって思います。(個人としては)相手に怖がられるようなプレーをしたいです」と語り、莉央は「インターハイはやっぱ全国に繋がる大会なんで。第一学院、全国は(選手権に一度のみで)まだ全然出たことないんで、自分たちの代で行けたらいいなと思います。(個人としては)やっぱ試合で点取れるような選手になりたいです」と誓った。兄は守備、弟は運動量や決定力が課題だが、ともに勝負を決める力があることは確か。2人が中心となってライバルの守りを切り崩し、全国への扉を開く。

弟のMF安田怜央は得意のドリブルでチームを牽引

兄のMF安田莉央主将は怪我の影響で6分間のみのプレー。インターハイ予選での活躍を誓う

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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