beacon

[NBB in 堺ユースフェス]三浦学苑の181cmCB藤澤海斗が「負けない」気持ちで強さを発揮。新監督の下、”前橋育英の基準”を持って選手権初出場に挑戦

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

三浦学苑高の181cmDF藤澤海斗(3年=横須賀シーガルズFC出身)が存在感

「第14回 堺ユースサッカーフェスティバル in JG」(大阪)のニューバランスバトル(NBB、7月23日~25日)で三浦学苑高の181cmDF藤澤海斗(3年=横須賀シーガルズFC出身)が存在感のある動きを見せた。

 豊川高(愛知)との決勝トーナメント1回戦(24日)では、最終ラインの中央で非常に力強い動き。相手FWに対してガチッと身体をぶつけ、ボールをもぎ取るような強さを幾度も見せていた。

「身体ごと行って、やっぱり『負けない』って気持ちが表に出ていると思います。対峙する選手には『絶対、負けない』って気持ちを必ず持って、やっぱりチームが勝つことが1番なんで、自分が勝って、その自分が取ったボールをしっかり周りに配球していくことを意識しています」。ヘディングの強さや球際の強度は普段の練習から求められているモノ。それを表現したDFは、この試合で攻撃力も発揮していた。

 3-1で迎えた後半ラストプレー。藤澤はインターセプトした流れで一気に攻め上がる。そのままPAまで駆け上がると、最後は混戦から決定的な右足シュート。元々、右サイドハーフが主戦場で推進力のある動きが特長だった。その藤澤はちょうど1年前に、自分から「センターバック(CB)をやってみたいです」と希望したのだという。

 枝村隼人総監督はその競り合い、ヘディングの強さを評価し、センターバックでの起用を継続。CBでの経験は浅く、本人は「全然まだまだなんですけど」と首を振るが、関東大学リーグの強豪大学からも注目されるような存在になっている。

 利き足と逆の左足の扱いやスピード勝負も苦にしないDFは、「もうちょいロングフィードの質だったりとか、もっと球際をほんとに強くしていきたい」と意欲。新体制の三浦学苑でより成長していく意気込みだ。

 三浦学苑は今春から中島和哉新監督が就任。名門・前橋育英高(群馬)コーチを経て、昨年から三浦学苑での指導をスタートしていた。藤澤は「前橋育英っていう優勝チームから来て、1つ1つ、ピッチ内も、ピッチ外も、全国レベルで話して来てくれて。1個1個の練習とかも基準が高い感じです」と説明する。

 今季、チームはけが人が出ていた影響もあり、神奈川県1部リーグではなかなか結果が出ていない。関東大会予選、インターハイ予選もベスト8敗退と悔しい経験をしている。だが、けが人が徐々に復帰し、今回のニューバランスバトルでは和歌山北高(和歌山)と常翔学園高(大阪)に勝利して決勝トーナメント進出を決めると、豊川戦はMF柳田唯馳(3年)、MF須賀瑠哉(2年)、MF吉田蒼太(3年)のゴールと藤澤、CB杉野瑛斗(3年)を中心としたインテンシティの高い守備などによって3-1で勝利した。

 さらに準々決勝で大社高(島根)に0-0(PK4-3)で勝利。準決勝で刈谷高(愛知)に0-1で惜敗したものの、3位決定戦で芦屋学園高(兵庫)を0-0(PK7-6)で破り、3位で大会を終えた。中島監督から「予測と準備」、そして連動性を大事に指導されてきたチームは一つ自信になる大会に。新指揮官は「奪った後、まだやり切れない」点を課題に挙げ、ここから力をさらに磨いて後期のリーグ戦や選手権予選へ向かう。

 中島監督は前橋育英での最後の全国大会となった2023年度選手権3回戦(●0-2神戸弘陵高)敗退後、名将・山田耕介監督とチームの公用車に乗って2人で帰路に。その際、山田監督から「選手権で育英と三浦が勝負できるように」と声を掛けられたのだという。三浦学苑は2012年のインターハイで初出場初優勝の快挙。2018年インターハイでも8強入りしているが、選手権は一度も出場したことがない。中島監督はその“約束”の実現を三浦学苑の教え子たちと目指している。

 藤澤は選手権予選へ向け、「先生も相当気合が入っている。自分たちが期待に応えれるように。ベスト8、4を超えて優勝までしっかり繋げれるように」と宣言。この夏、強化を続けて勝ち切る力も身につけ、激戦区・神奈川突破を果たす。

藤澤とともに最終ラインを支えるCB杉野瑛斗

2年生MF須賀瑠哉のゴールなど3-1で豊川に勝利

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

「ゲキサカ」ショート動画

TOP