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プレミアリーグデビュー戦で躍動した3年生ドリブラー。静岡学園MF落合咲蔵が武器を表現し、初ゴールも記録!

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静岡学園高MF落合咲蔵(3年=静岡学園中出身)が得意のカットインからシュートへ持ち込む

[8.30 プレミアリーグWEST第8節 静岡学園高 1-2 福岡U-18 清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP)西グラウンド]

 プレミアリーグWEST初出場のサイドアタッカーが持ち味を発揮し、初ゴールを決めた。静岡学園高MF落合咲蔵(3年=静岡学園中出身)は今季のプレミアリーグメンバーに登録こそされていたものの、7月までの10試合で出場ゼロ。ベンチ入りすることもできていなかった。

 その一方、セカンドチームが参戦中のプリンスリーグ東海で全9試合に先発出場。藤枝明誠高(静岡)戦と磐田U-18(静岡)戦で決勝点をマークし、帝京大可児高(岐阜)戦で2アシストとアピールしていた。

「プリンスリーグで成長して、アピールして、後期(トップチームのプレミアリーグに)絡んでやろうっていう気持ちでやっていました。(同時に)3年生として引っ張っていく立場だったので、プレー面でも、生活面でも引っ張っていけるように意識して頑張っていました」。そのMFはこの日、待望の一戦でファーストプレーから自分の武器でチャレンジした。

「初めてだったんですけど、やってやろうって気持ち」で臨んだ落合は試合開始直後、左サイドでボールを受けると中へのドリブルでDFの前に出て右足を振り抜く。狙いよりもわずかに浮いたボールはファーサイドのバーをヒット。まず一つインパクトを残すと、その後もあまりロストすることなく、ボールに係わっていた。

 特に前半は福岡U-18DFのアプローチが速く、良い形での仕掛けはわずか。それでも、「(味方)サイドバックと上手く関係を作っていくのか、自分1人で行くのかみたいな、そこは状況を見て、相手の枚数とかを見て、判断してプレーしていました」。登録172cm、63kgの落合は特別なサイズやスピードがある訳ではないが、状況に応じてテクニックや緩急を発揮。後半にもカットインからの右足シュートで会場を沸かせると、0-1の24分にプレミアリーグ初ゴールを決めた。

 同じくプレミアリーグデビュー戦だった左SB小田切颯佑(2年)のグラウンダークロスにファーサイドで反応。やや距離のある位置からのシュートだったが、左足ダイレクトでしっかりとインパクトし、ゴールをこじ開けた。

「クロスの入りは常に意識していたんで、あとはフカさないように当てるだけでした。緊張したんですけど上手く当てられて良かった」と落合。会心のゴールをチームメイトと喜ぶと、その後も日本代表MF三笘薫やアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを参考に磨いてきたというドリブルや1タッチパスでチャンスメイクし、フル出場を果たした。

 チームはシュート数で15-5と相手を大きく上回りながらも1-2で悔しい敗戦。だが、川口修監督は落合について、「1点取っているし、左サイドで脅威になっていた。彼にはほんとに『怖い選手になりなさい』と。ドリブルでボール持てるし、縦も突破できるし、カットインも行けるし、シュートも意外と上手い」と高評価を与えていた。

 この日は落合らワイドの選手が質を発揮したことで、「失わないからどんどん2次、3次攻撃ができている」(川口監督)。静岡学園はテクニック、インテリジェンスを重視する技巧派軍団。その“静学らしさ”を表現したチームの中心選手のようなパフォーマンスで、落合はプレミアリーグデビュー戦を終えた。

 今夏、母校の静岡学園中が全国中学校大会で16年ぶり2度目の優勝。落合は「(自分も)学園中出身なんで、高校も負けじと頑張っていきたい」と刺激を受けている。今後は「(ドリブルで)縦にも、中にも行けるような選手になっていきたいです。今季は10得点ぐらいに絡めるように。主軸になっていけるように、引っ張っていけるように頑張っていきたいです」と誓った。

 昨年度、静岡学園は落合と同じ静岡学園中出身の俊足ドリブラー、MF原星也(現・拓殖大)が夏以降にトップチームで台頭し、先発を奪取。選手権でも活躍し、日本高校選抜入りを果たしている。原とタイプは異なるものの、ドリブルを武器とするサイドアタッカーが台頭中。今後も活躍を続けて静岡学園を引っ張るような存在になる。

後半24分、静岡学園MF落合咲蔵が左足で同点ゴール


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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