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[MOM5328]昌平GK小野寺太郎(3年)_青森出身の守護神が絶体絶命のチームを救うPKセーブ!悲願の打倒・山田を果たした前節に続く活躍

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後半45+2分、昌平高GK小野寺太郎(3年=リベロ弘前SC U-15出身)がPKを止め、2-2で試合終了

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.30 プレミアリーグEAST第20節 昌平高 2-2 東京Vユース 昌平高G]

 残留争い中のチームに勇気をもたらすPKストップだった。2-2の後半終了間際、昌平高(埼玉)は東京VユースにPKを献上。だが、これをGK小野寺太郎(3年=リベロ弘前SC U-15出身)が止め、直後に試合終了の笛が鳴った。

 相手のPKキッカーは、U-18日本代表のエースMF仲山獅恩(3年)。加えて、小野寺はPKが得意ではなく、選手権予選準々決勝ではPK戦直前の延長後半終了間際に197cmGK土渕璃久(2年)と交代している。

 それでも、今回は自分がやるだけ。「もう何か真っ向勝負みたいな感じで、もう『こっち蹴ってくれ』みたいな感じで、『蹴ったら止めるから』ぐらいの勢いで跳んだら当たりました」。覚悟を決めて右へ跳躍。強烈な一撃に負けることなく、両手で力強く弾き返した。

 この状況で失点して敗れていれば、降格圏・11位の浦和ユースとの勝ち点差は2に縮まっていた。チームは精神的にも大きなダメージを負っていたはず。「チーム状況的に2点取ったら2点失点して、絶対負けれない状況だったので。最後の最後、絶対切らずに、絶望的な状況でしたけど、希望持って何とか試合を終えれました」。PKストップ直後にはチームメイトたちが次々と駆け寄り「ナイスキーパー!」と連呼。昌平を救った守護神を全員で讃えていた。

 小野寺はこの試合で背後を突いてくる相手の攻撃に守備範囲広く対応。至近距離のシュートをストップするなど奮闘した。そして、PKストップでチームに勝ち点1をもたらしたが、「今日はやっぱり守備の課題とかが目立った試合かなと思います。選手権に向けてとか、あと残り2節に向けて、しっかり改善していかないといけないなっていうのは思いました」と首を振る。

 接戦続きのゲームを勝ち抜いた選手権予選から小野寺は意識変化。「自分が出てる意味っていうのを再認識して、点を決めさせちゃいけないっていうのは、これまで以上に強くなったので、そこを意識して粘っています。やっぱり『昌平にはオレがいるぞ』っていう、それぐらいの勢いでやらないといけないんで」。武南高との決勝では好セーブを連発。ヒーローは後半終了間際にスーパーゴールを決めたMF長璃喜(3年)だったが、小野寺の活躍があったからこそ勝てたゲームでもあった。

 その守護神は、アウェー・青森で開催されたプレミアリーグEAST前節の青森山田高戦でも1-0の勝利に大きく貢献している。青森出身の小野寺にとっては家族、親戚、友人らが見守る中での特別な90分間。「負けれない状況だったんで。めちゃめちゃ自分的にも気持ち入っていましたし、久しぶりのクリーンシートで、少し夏に比べて成長できたかなっては思っています」と頷く。

 小学校6年生の頃には地元の常勝軍団である青森山田ではなく、埼玉の新鋭・昌平への進学を考えていたという。「山田で全国取るっていうよりは、山田倒してこその全国優勝だと思っていた」。リベロ弘前SC U-15時代も青森山田中と対戦していたが、「(相手のAチームには)もう1勝もできなくて。(公式戦でセカンドチームに)1回勝ったんですけれども、それ以外はもう全部ボコボコで……(青森山田に勝ちたいという気持ちが)より一層気持ちが強くなりました」。昌平進学後の練習試合でも青森山田に敗れていたが、今回、残留のために負けられない試合で青森山田のトップチームから初白星を挙げた。

 目指していた白星を勝ち取ったことは嬉しい。それでも、目標は全国制覇することだ。まずはリーグ戦残留を果たして選手権へ。「リーグ戦に関しては残りの2節、しっかりチームとして全勝して残留を決めて来年に繋げるっていうことと、選手権に向けては夏のインターハイ(準々決勝敗退)で悔しい思いをした分、しっかり改善するところを改善して、極めるところをしっかり極めて、みんなで優勝取れるように頑張っていきたいです」。キックも武器の守護神は、ここからの戦いでも「昌平にはオレがいるぞ」ということを全力で示し、無失点で勝ち続ける。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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