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昌平に現れた2年生の新星ボランチMF工藤敦士。プレミアデビュー2戦目も自信を持ってキープ、パス、そして鮮烈初ゴール!

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昌平高MF工藤敦士(2年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)はプレミアリーグ2戦目で初ゴール。強気のプレーを連発した

[11.30 プレミアリーグEAST第20節 昌平高 2-2 東京Vユース 昌平高G]

 選手権埼玉県予選は登録メンバー外。11月23日のプレミアリーグEAST・青森山田高戦でAチームの公式戦デビューを果たしたばかりだ。その新星ボランチが、東京Vユース相手に同点ゴールを決めるなどインパクト十分の動きを見せた。

 昌平高(埼玉)のMF工藤敦士(2年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)は0-1の前半14分、左クロスのこぼれにファーサイドで反応。「ボールの落下地点を見て、ゆっくり合わせるだけだったんで。とりあえず上手くミートすれば絶対入るだろうなって思って撃ち抜いた感じです」と右足ダイレクトでボールを撃ち抜く。これがニアサイドを鋭く破り、同点ゴールとなった。

 168cmの小柄なMFは、「初得点でほんとに嬉しいです」と微笑。コーチ陣から高評価を受けている2年生は、ここからさらに印象的な動きを見せた。東京Vユースの強度の高い守備にも怯まず、果敢にボールを引き出してキープ。激しいチェックを受けてもボールを失わずに前進しようとし、DF間へパスを差し込んだ。

「自分の中で自信あるので。自分の中では全然やれるなって、思いました」と強気なプレーを連発。普段の昌平のトレーニングは、より狭い局面の中で行われているという。その中で自分を表現してきたからこそチャンスを掴んでいる。この日も練習通りにプレーし、特に前半は東京Vユースを大いに苦しめていた。

 だが、東京Vユースはプレスの掛け方やフォーメーションを変化。昌平は後半、主導権を握られる時間帯が増えてしまう。セカンドボールを回収され、奪い返しの部分でも苦戦。工藤は「チーム全体で課題となる守備がなかなか上手くいかなかったのと、ゴール前での強度をもっと高くしていかないとなっていうのはあります」。後半は悔しい内容となったが、デビュー戦となった青森山田との前節(11月23日/◯1-0)に続き、勝ち点奪取に大きく貢献した。

 工藤は今夏からAチームに昇格。トレーニング、試合で自分の特長を磨くことを目指してきた。選手権予選でのメンバー入りを逃したが、「とにかくボールに触って、アピールしてっていう練習を3週間、選手権(予選)シーズンずっとやっていて、メンバー入れないっていう悔しさもあって、頑張りました。(予選直後の)前節で使ってくれて、良いプレーができて、今節も上手くできて、そこは良かった」。デビュー戦の相手はプレミアリーグでもトップレベルの守備強度、スピードを誇る青森山田。もちろん緊張はあったというが、ミスなくボールを運ぶなど自分が通用することを確認することができた。

 工藤は中学進学時、昌平の系列クラブであるFC LAVIDAに入ることも考えていたという。自宅のある横浜市から通うことは困難ということもあり、横浜FMジュニアユースへ。ここでも技術力を発揮し、試合出場を増やしていたが、ユースチームに上がる力はなく昌平での挑戦を決断。この2年間で「自分の取られない技術っていうのもそうですけど、人を動かす力とか、そういうところをほんと習ってきました」。トレーニングで取り組んできたことに自信を持って、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグでも堂々と表現。工藤の台頭を芦田徹監督も喜ぶ。

「(同じ2年生のDF古川雄規とともに)他の選手たちにしたら、『コイツ、行くんか』みたいな。本当に良い影響を与えてくれていると思います。日々のトレーニングにどれだけ向き合えるか、そこでどれだけいいパフォーマンスを出せるかってところは、他の選手たちの説得力にもなってきたなと」。青森山田との試合も「アイツがゲームを支配していた」と評価。まだ2試合に出場したのみで、課題も見られる工藤だが、コーチ陣の信頼を十分に勝ち取っている印象だ。

 ようやく掴んだチャンスを手放すつもりはない。「自分が今日点取ったのもそうですけど、点にもっと絡んで、前でプレーするっていうのもそうですし、後ろでもう成功率100パーぐらいの勢いで攻撃、ビルドアップできたらなって思います」。プレミアリーグ残り2節は1、2年生の来季のためにもプレミアリーグ残留を果たす意気込み。そして、選手権では「自分が出て、チームを勢い付けられたら」と誓った。

 これまでは、同期のMF人見大地(2年)やMF飯島碧大(2年)と「一緒に出たい」とその背中を追ってきた。そして、主軸たちにも負けないようなプレー。無名の存在から一躍中心選手候補に名乗りを上げてきた新星ボランチが今冬、まだまだ輝く。

前半14分、昌平MF工藤敦士が右足でプレミア初ゴール

前節から先発の2年生ボランチが躍動


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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