ユース取材ライター森田将義記者が選ぶ「東北新人11傑」
第25回東北高校新人サッカー選手権大会 (男子)は明桜高(秋田1)が初優勝を成し遂げました。関西を中心にジュニアから大学生、Jリーグまで精力的に取材する森田将義記者は例年と同じく“東北新人”全日程を取材。その森田記者に“東北新人”で印象的なプレーを見せた11人を紹介してもらいます。
森田将義記者「近年東北を牽引してきた青森山田高と尚志高を破り、秋田県勢として初めて東北新人大会で優勝を果たしたノースアジア大明桜高。相手を見て判断するというチームスタイルが徹底できていたのはもちろん個の特徴を持った選手も多数いました。今回は旋風を巻き起こした明桜の選手に大会で印象的なプレーを見せた選手を加え、11人を選びました。いずれも今後が楽しみな選手なので、東北という枠組みを超えて、全国大会でも活躍してくれるはずです。
以下、森田記者が選んだ東北新人11傑
GK醍醐優太朗(明桜高/2年)
持ち味である精度の高いキックはカウンターの起点となるだけでなく、対戦相手が繰り出すプレスを回避する意味でも効果的だった。また今大会は「声が出せないキーパーだった」という中学時代を微塵も感じさせないコーチングも披露。「誰よりも情熱を持って声を出さないといけない」と苦しい時間帯に鼓舞する声を出し続けた。
DF八鍬惺空(山形中央高/2年)
2年生ながら出場機会を掴んだ昨年は右SBとしてプレー。3バックの一角を担った今大会は「メンタル的にやるしかないというか、3番の松田光と一緒にチーム全体を引っ張ろうと思っていた」と数少ない昨年の経験者としてチームを牽引。持ち味であるヘディングの強さで屈強なFW陣に競り勝ち、2年連続での4強入りを支えた。
DF深澤友希(聖和学園高/2年)
元々は小柄なアタッカーだったが、大きくなった身長を生かすため中学3年生の冬にCBへと転向。高校では身長が187cmまで伸びた上に「聖和には上手い選手がいるので、1対1をたくさんやってきた」ため対人の強さもアップ。早生まれの09世代であるため、今後の成長次第では上も狙えそうだ。
DF寺田悠真(尚志高/2年)
ボールを動かして、主導権を握り続ける尚志のサッカーに彼の存在は欠かせない。中学2年生までボランチだったため、足元の技術は高水準。「一人剥がしたらチームが優位になれる」と相手のプレスを巧みにかわして、左からのチャンスを作るだけでなく、試合の流れに応じて内側に絞り、ボランチの役割もこなせる。
MF前川玲望(明桜高/2年)
目を見張るのはボールを持った時の落ち着きだ。「相手を見てプレーするのを意識している」と話すように、相手の真ん中が弱いと判断すれば中盤からの持ち運び、単体でプレッシャーをかけてきたならば上手く逆を取る。展開力も備えており、今大会旋風を巻き起こした明桜の攻撃を牽引する存在だった。
MF遠藤拓斗(明桜高/2年)
武器は50mを6秒で走るスピードを生かしたドリブル突破。「ずっと狙っていたのでボールが来たら自分で行こうと思っていた」と話すように、カウンターの急先鋒としても機能し、自信を掴む大会となった。攻撃で持ち味が出せなくても右サイドを懸命に戻って、粘り強い守備を見せるなど献身的な姿勢も光った。
MF三國ケースマンエブス(青森山田高/2年)
青森山田からプロになったスティビアとケネディはDFとしてプレー。三男のケースマンも高校ではSBを任されたが、「意外とスピードもあるので、ドリブルは全般的に得意」と話すように攻撃色が強め、今大会は右MFでプレー。大型ながらスピードのあるドリブルでチャンスを作りつつ、2試合連続ゴールを記録した。
MF木村隆太(八戸学院野辺地西高/2年)
コンディション不良のため、途中出場となったが、ガタイの良さを生かした力強いプレーで度々ゴールに迫った。今年、八戸学院大からFC大阪へと進んだ兄・大輝に続くプロ入りを目指し、行なってきた下半身強化の成果も披露。初戦敗退で終わったが、今後に期待を抱かせる働きぶりだった。
MF大串陸(明桜高/2年)
昨年、ボランチから左SBにコンバートされたことを機に「感覚でプレーしてきた」プレースタイルが変化。相手を見て駆け引きをして、逆を取った瞬間にグッと前に出る動きに磨きがかかったという。スピードも一定以上で今大会は左を駆け上がり、質の高い左足クロスから好機を作った。
FW山本比優(明桜高/2年)
中学時代は岩手県選抜に選ばれる実力者で、高校でも早期から期待されながら結果が残せずにいたが、最終学年を迎えた今季は「自分たちの代になったので自分が引っ張らないといけない」と意識が変化。苦手だった守備に全力で取り組みながら、ゴール前での勝負強さを発揮し、青森山田高相手にハットトリックを達成した。
FW齋藤烈(聖光学院高/2年)
大会直前に膝を痛めたため、今大会は途中出場が主だったが、ゴールに向かうどん欲な姿勢とパンチ力のあるシュートで攻撃を活性化。準々決勝では1得点1アシスト、準決勝では2得点を記録した。「意識が高く、ストイックに練習に打ち込んでいる選手。彼の努力が大事な大会で実って、チームを助けてくれたのは嬉しい」(DF松本海斗/2年)。
(取材・文 森田将義)
森田将義記者「近年東北を牽引してきた青森山田高と尚志高を破り、秋田県勢として初めて東北新人大会で優勝を果たしたノースアジア大明桜高。相手を見て判断するというチームスタイルが徹底できていたのはもちろん個の特徴を持った選手も多数いました。今回は旋風を巻き起こした明桜の選手に大会で印象的なプレーを見せた選手を加え、11人を選びました。いずれも今後が楽しみな選手なので、東北という枠組みを超えて、全国大会でも活躍してくれるはずです。
以下、森田記者が選んだ東北新人11傑
GK醍醐優太朗(明桜高/2年)
持ち味である精度の高いキックはカウンターの起点となるだけでなく、対戦相手が繰り出すプレスを回避する意味でも効果的だった。また今大会は「声が出せないキーパーだった」という中学時代を微塵も感じさせないコーチングも披露。「誰よりも情熱を持って声を出さないといけない」と苦しい時間帯に鼓舞する声を出し続けた。
DF八鍬惺空(山形中央高/2年)
2年生ながら出場機会を掴んだ昨年は右SBとしてプレー。3バックの一角を担った今大会は「メンタル的にやるしかないというか、3番の松田光と一緒にチーム全体を引っ張ろうと思っていた」と数少ない昨年の経験者としてチームを牽引。持ち味であるヘディングの強さで屈強なFW陣に競り勝ち、2年連続での4強入りを支えた。
DF深澤友希(聖和学園高/2年)
元々は小柄なアタッカーだったが、大きくなった身長を生かすため中学3年生の冬にCBへと転向。高校では身長が187cmまで伸びた上に「聖和には上手い選手がいるので、1対1をたくさんやってきた」ため対人の強さもアップ。早生まれの09世代であるため、今後の成長次第では上も狙えそうだ。
DF寺田悠真(尚志高/2年)
ボールを動かして、主導権を握り続ける尚志のサッカーに彼の存在は欠かせない。中学2年生までボランチだったため、足元の技術は高水準。「一人剥がしたらチームが優位になれる」と相手のプレスを巧みにかわして、左からのチャンスを作るだけでなく、試合の流れに応じて内側に絞り、ボランチの役割もこなせる。
MF前川玲望(明桜高/2年)
目を見張るのはボールを持った時の落ち着きだ。「相手を見てプレーするのを意識している」と話すように、相手の真ん中が弱いと判断すれば中盤からの持ち運び、単体でプレッシャーをかけてきたならば上手く逆を取る。展開力も備えており、今大会旋風を巻き起こした明桜の攻撃を牽引する存在だった。
MF遠藤拓斗(明桜高/2年)
武器は50mを6秒で走るスピードを生かしたドリブル突破。「ずっと狙っていたのでボールが来たら自分で行こうと思っていた」と話すように、カウンターの急先鋒としても機能し、自信を掴む大会となった。攻撃で持ち味が出せなくても右サイドを懸命に戻って、粘り強い守備を見せるなど献身的な姿勢も光った。
MF三國ケースマンエブス(青森山田高/2年)
青森山田からプロになったスティビアとケネディはDFとしてプレー。三男のケースマンも高校ではSBを任されたが、「意外とスピードもあるので、ドリブルは全般的に得意」と話すように攻撃色が強め、今大会は右MFでプレー。大型ながらスピードのあるドリブルでチャンスを作りつつ、2試合連続ゴールを記録した。
MF木村隆太(八戸学院野辺地西高/2年)
コンディション不良のため、途中出場となったが、ガタイの良さを生かした力強いプレーで度々ゴールに迫った。今年、八戸学院大からFC大阪へと進んだ兄・大輝に続くプロ入りを目指し、行なってきた下半身強化の成果も披露。初戦敗退で終わったが、今後に期待を抱かせる働きぶりだった。
MF大串陸(明桜高/2年)
昨年、ボランチから左SBにコンバートされたことを機に「感覚でプレーしてきた」プレースタイルが変化。相手を見て駆け引きをして、逆を取った瞬間にグッと前に出る動きに磨きがかかったという。スピードも一定以上で今大会は左を駆け上がり、質の高い左足クロスから好機を作った。
FW山本比優(明桜高/2年)
中学時代は岩手県選抜に選ばれる実力者で、高校でも早期から期待されながら結果が残せずにいたが、最終学年を迎えた今季は「自分たちの代になったので自分が引っ張らないといけない」と意識が変化。苦手だった守備に全力で取り組みながら、ゴール前での勝負強さを発揮し、青森山田高相手にハットトリックを達成した。
FW齋藤烈(聖光学院高/2年)
大会直前に膝を痛めたため、今大会は途中出場が主だったが、ゴールに向かうどん欲な姿勢とパンチ力のあるシュートで攻撃を活性化。準々決勝では1得点1アシスト、準決勝では2得点を記録した。「意識が高く、ストイックに練習に打ち込んでいる選手。彼の努力が大事な大会で実って、チームを助けてくれたのは嬉しい」(DF松本海斗/2年)。
(取材・文 森田将義)



