beacon

[新人戦]MF山本結翔が立正大淞南のスピード溢れる攻撃を牽引。6発快勝で中国決勝進出!

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

立正大淞南高MF山本結翔(2年)は鋭い突破から1ゴール1アシストを記録し、違いを見せた

[3.14 中国高校新人大会準決勝 立正大淞南高 6-1 瀬戸内高 広島広域公園補助競技場]
 
 14日、第18回中国高等学校サッカー新人大会は準決勝を行い、立正大淞南高 (島根1)と瀬戸内高(広島1)が対戦。前半20分に奪ったFW野田歩(1年)の先制点を皮切りに得点を重ねた立正大淞南が6-1で勝利し、15日に行われる決勝へと駒を進めた。

 MF井上健太(現・清水)を筆頭にこれまで数多くのサイドアタッカーを輩出してきた立正大淞南の系統に名を連ねる可能性を秘めた選手だ。憧れの選手として挙げるコロンビア代表のFWルイス・ディアス(バイエルン)同様、常にトップスピードで仕掛けてゴールを目指し続けるため、マッチアップする選手にとってこれほど脅威な選手はいない。準決勝の瀬戸内戦でも左サイドでインパクトを残し、ゴールラッシュの立役者となったのはMF山本結翔(2年)だった。

 前日の1回戦、作陽学園高(岡山2)は「1本目のシュートを外してしまって上手く試合に入れなかった」ため思い通りのプレーができず。南健司総監督も「山本はもっとできる。普段の20%ぐらいの出来」と評するほどだった。迎えたこの日は前日の反省を生かし、まずは1本目のチャンスを決め切ること、自分から仕掛けることを意識したという。

 1本目の決定機が訪れたのは前半20分。左サイドでボールを持った山本は中央とのワンツーで縦を突破。PA左から中に送ったボールを野田が冷静にゴール右隅へと流し込み、立正大淞南が幸先の良いスタートを切った。

 この場面で相手が縦を警戒したことにより、後のプレーがやりやすくなったのは確かだろう。2度目のチャンスは28分。今度はスピードに乗ったドリブルで左サイドから中に侵入すると、カットインのままの勢いでシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。

「シュートはあまり上手くない」と口にするが、スピードを落とさないままシュートが打てるため相手の守備陣はタイミングが読みづらい。「今年に入ってからあの形で20点ぐらいは決めている」と明かすのは南総監督で、山本の十八番と言える一撃だった。

 勢いに乗った立正大淞南は前半終了間際の34分にもFW村崎斗士輝(2年)が3点目をマーク。後半は瀬戸内が修学旅行帰りのMF池田在(2年)ら2年生を複数投入し、反撃に出ようとしたが、退場者が出たことで勢いは続かない。

 山本は「相手との距離が近い場面で仕掛けていた」ため、前半と比べてボールを失う場面が増えたが、直接FKから惜しい場面を作るなど後半30分にピッチから退くまで左サイドを躍動。チームも終わってみれば6-1という大差での勝利となった。

 岡山県の鷲羽FC出身の山本は、県外でのプレーに憧れ、複数の強豪校の練習会に参加した中で「プレースタイルが良いなと思ったし、一番楽しかった」との理由で立正大淞南への入学を決めた。

 持ち味であるドリブルの評価は高く、昨年もシーズン当初からトップチームに絡んだが、膝の怪我をきっかけにBチームに降格。調子を取り戻したプリンスリーグ中国の後期からトップチームの出場機会を得始めたが、3年生の壁は厚く選手権予選での出番はなかった。

 悔しさを機に自らと向き合い課題だった守備を意識するようになった。「SBの人が楽にインターセプトできるかを意識している」と話すように今はボールを失ってもそのまま止まらず二度追い、三度追いを徹底し、一人で奪い切る姿が板に付いてきた。

 また、ボールを持ったら違いを作れるものの、昨年は仕掛ける形を上手く作れなかったというが、今年に入ってから野尻豪監督に指摘された相手DFの背後に出る動きを意識するようになったことで良さを出せる回数が増えた。「足は別に速くないけど、今年に入ってからの練習試合ではスピードでちぎれている。仕掛けた時に取られる場面があまりない」と胸を張るように、今年は立正大淞南の代名詞であるスピード溢れる攻撃を牽引する存在になっている。

「決勝でもチームのために 1本でも多くゴールに関わりたい。自分も点が取れるように頑張りたいです」。意気込み通り、決勝でもこの日同様、山本が左サイドで存在感を発揮できれば自ずと4度目のタイトルが付いてくるだろう。

(取材・文 森田将義)
森田将義
Text by 森田将義

「ゲキサカ」ショート動画

TOP