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[球蹴男児U-16]MF古川蓮珠がドリブルで反撃の中心になり、同点弾。熊本国府で兄が果たせなかった全国出場を目指す

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熊本国府高MF古川蓮珠(FCコンクエスタ出身)は同点ゴールを決めた

[5.2 球蹴男児U-16 D2リーグ第1節 熊本国府高 1-1 鵬翔高 大津町運動公園多目的A]

 九州地域のU-16年代において、長期のリーグ戦を通じて選手の育成及び指導者のレベルアップを図る「2026 球蹴男児U-16リーグ」のD2リーグが3日に開幕。熊本国府高(熊本)と鵬翔高(宮崎)の一戦は両者譲らず、1-1の引き分けとなった。

 立ち上がりに試合の主導権を握ったのは鵬翔だった。前半4分にはMF谷山輝が自陣でのクリアボールを右前方に展開。受けたMF田口陽貴が素早くゴール前にパスを入れるとFW立山新が走り込んだが、オフサイド判定となり得点には至らない。

 以降も「最初にしっかり体を入れて、得意なポストプレーができていた」と振り返るエース番号の13を背負う立山の力強い突破を中心に鵬翔が見せ場を作ると、13分には自陣中央でボールを受けた田口が縦パスを展開。走り込んだ立山が熊本国府のDFに陣に進路を阻まれながらも強引にゴール前を抜け出し、シュートを叩き込んだ。

 相手のパワフルな攻撃に飲まれた形となった熊本国府も後半になってからは攻撃を修正。10番を背負うMF古川蓮珠(FCコンクエスタ出身)は「相手の穴を上手く見つけて、サイドを上手く使いながら攻撃をしていました」と振り返る。

「いつもよりはドリブルが上手くできず悔しい。味方との連携が上手くいかず、ドリブルをした後のパスが合わなかった」。古川はそう続けるが、相手を上手く引き付けてから抜け出すドリブルは鵬翔の脅威となり、反撃の中心となっていたのは確か。後半8分には左サイドから中央へと仕掛けて、ゴール前に浮き球を入れたが、競り合いで強さを発揮したDF加行琉聖を中心とした鵬翔の守備陣が最後の局面で仕事をさせない。

 それでも焦れずにチャンスを伺い続けると、25分には中盤でボールを持ったMF北御門空のタメから右に展開し、MF井上敦仁がPAの右外に侵入。ゴール前にクロスを上げると反応したのは「サイドから中に入って合わす形は得意」と振り返る古川。冷静に合わせた一撃がゴールネットを揺らし、同点に追い付いた。

 29分には中盤での攻防から北御門がゴール前にパス。走り込んだ古川が倒され、FKを得たが、このチャンスは得点に繋がらない。直後には左CKからFW永井颯がヘディングシュートを放ったが、鵬翔がDFラインぎりぎりのところでクリア。熊本国府は勝ち越し点を奪えず、1-1でタイムアップを迎えた。

「サイドで持った時のドリブルはまだ行けると思えました。ただ、守備のところで足りない部分があるのでもっと強度を強くしていきたいです」。試合後、課題と収穫を口にした古川の4歳上の兄である慎恩も同じ10番を背負って熊本国府でプレーしていた。

 慎恩が3年生だった2024年6月にはインターハイ予選決勝で大津高と対戦。延長戦の末敗れはしたものの、「後半のアディショナルタイムまで互角に戦い、大津を倒せそうだったのが魅力でした。あの試合を見て自分もここでプレーしたいと思った」。

 入学後は苦手だった守備を意識的に鍛えている。目標は兄が果たせなかった全国大会出場。そのための第一歩として、まずは「今年の代はみんなの元気が良い。仲が良くていつも盛り上がっている」という仲間たちとともに球蹴男子D2優勝をつかみ取る。

(取材・文 森田将義)
森田将義
Text by 森田将義

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