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[球蹴男児U-16]先発奪還を狙う東海大福岡FW西鍋海心がアピール。チームにエネルギーを加え、2発!

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東海大福岡高FW西鍋海心(FC志布志出身)が交代出場で2ゴール

[5.2 球蹴男児U-16 D2リーグ第1節 東海大福岡高 5-1 鹿児島高 大津町運動公園多目的A]

 九州地域のU-16年代において、長期のリーグ戦を通じて選手の育成及び指導者のレベルアップを図る「2026 球蹴男児U-16リーグ」のD2リーグが3日に開幕。FW渡邉彪翔の先制点を皮切りに得点を重ねた東海大福岡高(福岡)が、鹿児島高(鹿児島)に5-1で勝利した。

「前半は前線からアグレッシブにプレスをかけて、良い形で入れました」とDF花井悠希が振り返る東海大福岡だったが、試合経験の少なさもあって練習を積み重ねてきたサイド攻撃が上手く機能しない。それでも、前半15分には右サイドからゴール前に入ったボールをFW渡邉彪翔が合わせて先制に成功する。

 以降は攻め続けながらMF福永一輝のシュートがクロスバーに嫌われるなど追加点が奪えずにいると、45+3分には左サイドを崩されピンチを迎えた。鹿児島はMF川邉廉がゴール前に入れたパスをニアのFW水迫蒼志が潰れて、FW脇田寿輝桜がシュート。この一撃はGKに阻まれたが、脇田自らが押し込み、試合は振りだしとなった。
 
 直後に渡邉がこの日、2点目を決めて2-1で前半を終えた東海大福岡だったが、失ったボールを鹿児島MF鞍掛颯海らに自陣まで持ち込まれる場面も見られ、決して満足のいく試合内容とは言えなかった。

 そうした試合状況をベンチから悔しそうに眺めていたのはFW西鍋海心(FC志布志出身)。「試合に出たらこういうプレーができると自分のプレーを意識しながら試合を見ていました。自分が出たらもっとできるのにと思っていました」。166cm、60kgと小柄だが、アスリート能力が高く、体とヘディングの強さが売り。ただ、ここ最近の練習では自らの良さを上手く出せず、直前にスタメンから外れていた。

 後半からピッチに送り出された彼にとっては悔しさを晴らす格好のチャンス。「後半からで相手も疲れていたので自分の運動量だったらもっと強度高く守備に行けると思っていた」と同じく途中出場となったMF泉田優真とともに高い位置からプレスをかけて、チーム力にエネルギーを与えた。

 前半は思い通りに機能しなかったサイド攻撃にも修正を施すと、後半8分にはDF井上遼馬が自陣でボールを奪った勢いのままシュートまで持っていき、3点目をマークした。飲水タイム明けの27分には西鍋に決定機が訪れる。「意識して練習してきたので、上手く連携を取ることができた」とFW福永一輝のパスから上手くPA内を抜け出し、ゴール。試合終了間際の43分にもゴール前の混戦でボールを受けてゴールネットを揺らした。

 スタメン奪還に向けて、2ゴールでアピールした西鍋は中学時代、平日はメインとなるJFAアカデミー熊本宇城で活動しながら、週末は小学生の頃から籍を置くFC志布志で試合に挑んでいた。プレーが目に留まり、東海大福岡のスタッフに声を掛けられたことを機に、チームについて調べると自身の特徴によく合っていることに気付いた。

「東海大福岡はみんなの体力があって、ガッツもあるチームだった。前半より中盤の方がグッと力が入っているイメージがあって、そこが向いていると思った」。後半に運動量で相手を上回った結果、攻守ともにギアが上がり、3ゴールを奪ったこの日の展開は西鍋がイメージしていた通りの東海大福岡のサッカーだったと言えるだろう。

「中学ではもっとやれていた感覚はある。もっとこうした方が良いと思うところがたくさんあったので、次の試合では自分のプレーをもっと生かしたい」とゴールの喜びとともに悔しさも滲ませた西鍋のプレーはまだこんなものではないはずだ。「激戦区・福岡でもしっかり自分のプレーを生かして、目立てる選手になりたい」と意気込む男のゴールラッシュはここからがスタートだ。

(取材・文 森田将義)
森田将義
Text by 森田将義

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