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「週末の勝点9」を目指すチームは白星を重ねる好サイクルに突入!流経大柏は帝京長岡相手に粘り強くウノゼロ勝利を収めて首位キープ!

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流通経済大柏高は難敵・帝京長岡高相手にウノゼロ勝利で首位キープ!

[5.5 プレミアリーグEAST第6節 流通経済大柏高 1-0 帝京長岡高 流通経済大柏高G]

 どのカテゴリーも週末に確かな結果を出すことで、お互いに刺激し合っていることは、今の彼らにとって大きなアドバンテージだ。アイツらが勝ったから、オレたちも。アイツらがいいサッカーをしていたから、オレたちも。このサイクルに入った組織は、間違いなく強い。

「僕たちは毎週“勝点9”を目指していて、まずはプレミアで勝点3を獲ることが大事だと思っていますけど、プリンスも県リーグもメチャクチャ勝っているので、チーム全体としても良い感じのスタートが切れているのかなと思います」(流通経済大柏高・メンディー・サイモン友)

 ロングスローからの1点で、粘り強くウノゼロ勝利!5日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2026 EAST第6節で、流通経済大柏高(千葉)と帝京長岡高(新潟)が対峙した一戦は、後半9分にDF大徳剛矢(3年)が決勝点を挙げた流経大柏が1-0で勝利し、首位キープに成功している。


「今回は中2日でのゲームで、足も重くて、特に前の選手はなかなか思うようなプレーができていなかったと思います」とキャプテンのDFメンディー・サイモン友(3年)も口にしたように、流経大柏は1-0で勝ち切った前節の柏レイソルU-18戦から中2日での一戦。前半5分にはシンプルなメンディーのフィードから、飛び出して対応した相手GKの位置を見て、FW福田明史(3年)がゴール右へ逸れるシュートを放ったものの、以降はなかなか攻撃のテンポが上がってこない。

 一方、「前半は両方とも縦に速い展開の中で、球際のところはほぼ互角でやれていたんですけど、奪ったボールを簡単にロストしてしまうことで、結果的に守備の時間が長くなってしまったのかなと思います」と古沢徹監督も話した帝京長岡高は、中盤でMF松田隼輝(3年)とMF霧生海伊(3年)のドイスボランチが相手の強度にも十分対抗。右のMF和食陽向(3年)、左のMF秋山陽登(3年)と両サイドハーフの仕掛けは攻撃にアクセントをもたらすも、チャンスを生み出すまでには至らない。

帝京長岡の中盤を引き締めたMF霧生海伊


 17分は帝京長岡。FW岡中舜(3年)がドリブルで運び、左に開いたFW児山雅稀(3年)の落としから、秋山がカットインしながら枠へ収めたシュートは流経大柏のGK大泉未来(2年)がキャッチ。25分は流経大柏。MF平野万緑(3年)が右へ振り分け、FW渡辺瞳也(3年)が狙ったシュートは、帝京長岡DF吉田龍悟(3年)が身体でブロック。36分も流経大柏。MF加島宏樹(3年)が蹴った右CKの流れから、MF千葉友翔(3年)が頭で残し、福田が合わせたヘディングはクロスバーの上へ。帝京長岡も右からDF伊藤隼(3年)、吉田、DF堀田宙吾(3年)、DF平松永宇(3年)で組んだ4バックも堅陣を敷き、前半はスコアレスで45分間が過ぎ去った。

中盤でのハードワークが光った流経大柏MF千葉友翔


 後半に入ると、改めてねじを巻き直したホームチームが攻勢に。1分。加島の展開から、左サイドで前を向いた平野がそのまま打ち切ったシュートは、帝京長岡のGK仲七璃(3年)がファインセーブで回避。7分。後半開始から右サイドバックに投入されたDF堀智尋(1年)の右CKから、こぼれを拾った千葉がエリア内へ侵入。ここも果敢に飛び出した仲のタックルに阻まれるも、一段階踏み込んだアクセル。

再三のファインセーブが光った帝京長岡GK仲七璃


 すると、試合を動かしたのはセットプレー。9分。右サイドから堀が投げ入れたロングスローはぐんぐん伸び、飛び込んだ大徳が頭で合わせたボールは、ゴールネットへ吸い込まれる。「堀のロングスローは練習でもやっていて、あのぐらい飛ぶのはわかっていたので、イメージ通りの形で決められました」と話すセンターバックが貴重な先制点。流経大柏が1点のリードを奪う。




 ビハインドを負う形になった帝京長岡は、12分に1人目の交代。中盤で奮闘した松田に代えて、ケガで出遅れていたこともあり、今季初出場となる背番号10のMF香西秀河(3年)を送り込み、攻撃のテコ入れに着手。14分には児山、秋山と繋ぎ、岡中が狙ったシュートは加島にブロックされるも、「ボールを持てる時間が増えれば、このリーグでも自分たちのペースを作れるかなと思っています」という霧生の言葉通り、とりわけ左サイドからのアタックを中心に攻撃の回数が増えていく。

 それでも、ホームチームもペースは明け渡さない。21分と22分にどちらも平野のパスから、MF古川蒼真(3年)が枠内シュートを放ち、どちらも仲に阻まれたものの好トライ。27分にもMF内田煌生(3年)が右へ送ったパスから、千葉のシュートはゴール右へ逸れたものの、明確に打ち出す追加点への意識。一方で守備面でも「流経はハイプレスというところで、剥がされるところもあったんですけど、全体で前に行けたのは良かったかなと思います」と内田も言及したボールを奪いに行く姿勢は貫きつつ、後半は堀、メンディー、大徳、DF真壁英人(3年)が並んだ最終ラインも、シビアな局面では相手にチャンスの芽を作らせない。

 33分は帝京長岡。高い位置でのボールカットから、児山が枠へ飛ばしたミドルは小泉がキャッチ。追い付きたいアウェイチームはDF網中絆希(2年)とDF橋本乃翔(3年)を相次いで送り込むも、「向こうのゴールまでというところも近くなっては来ましたが、やはり個のポテンシャルを出し続けないとなと思いました」と古沢監督。好機の手前までは迫りながら、どうしても1点が遠い。

 ファイナルスコアは1-0。「今首位にいることもあって、負けたらすぐ抜かれる立ち位置でもあるので、危機感を持ってやっていましたけど、流れが悪い中でもセットプレーで1点獲れたのは強いチームの証だと思いますし、こういう試合に勝ち切れたのは良かったです」(千葉)。流経大柏が帝京長岡を粘り強く振り切って、勝点3を積み上げる結果となった。




 きっちり勝利を引き寄せ、首位をキープしている流経大柏だが、開幕から全試合にスタメン出場している千葉が、今季のチームについて言及した言葉に興味を惹かれた。

「自分たちは去年のプリンス2部でもほとんど同じメンツで出ていたんですけど、そこにメンディーとか古川、大徳がうまく入ってきてくれましたし、今日の中盤の4枚も去年から一緒にやり慣れているので、今はうまくハマっているんじゃないかなと思います」。

 流経大柏はBチームが2022年からプリンスリーグ関東に昇格し、昨季は2部で2位に入って1部復帰を達成。今季も開幕戦で市立船橋高を倒すと、第2節ではRB大宮アルディージャU18も撃破するなど、ここまで5試合を終えて4勝1分けで2位に付けている。

 さらに、Cチームも主戦場に置く千葉県1部リーグで、4勝2分けと無敗をキープ。開幕からプレミア、プリンス関東、県リーグと3つのカテゴリーを合わせても、負けたのはプレミアのわずかに1敗のみ。「プリンスも県リーグも負けなしで、自分たちは1回負けているので、そういう意味でももう負けられないなと思っています」と話したのはキャプテンのメンディー。冒頭でも紹介したが、彼らはAチーム、Bチーム、Cチームが週末に全勝を果たす“勝点9”を、真剣に目指している。

 この好サイクルには、榎本雅大監督も手応えを感じているようだ。「プリンスは選手を伸ばしてくれますし、ウチの場合は『B戦かよ……』という感覚ではないですよね。プレミアの選手たちが両方に出るような感じで、『AチームがいてのBチーム』というマインドではないので、市船にも良い試合をして勝っていますから、でき過ぎぐらいです」。

「100人近く部員がいるとして、公式戦をできるのが1チームだと、15人ぐらいしか出られないわけで、残りの85人は『どうせ出ないし……』というメンタルになるじゃないですか。でも、ウチはプレミア、プリンス、県リーグがあって、60人ぐらいは常時試合に出られる状況にあるので、目がキラキラしている選手の割合が多いと思います」

「人はだいたい多い方に引っ張られていくものなので、試合に出る可能性の少ない選手が多いと、そっちの雰囲気に引っ張られがちですけど、ウチはそれがないので、誰が見に来ても『雰囲気がちょっと違うよね。明るくて生き生きしているね』みたいに言われるんですよ」。

 今季の中盤アンカーで抜群の存在感を示している内田も、昨季の前半戦は県リーグのスタメンが立ち位置だったが、後半戦でプリンスのメンバーに抜擢されると、年末には年代別代表に招集されるまでに急成長。本人も「代表やプレミアのスタメンを掴めたことで、『あそこからのスタートでもここまで来られるんだ』ということを見せられたんじゃないかなと思います」と胸を張る。

 各カテゴリーとも上々のスタートを切ったとはいえ、まだまだシーズンは始まったばかりだが、指揮官は改めてチーム全体に対する確かな期待を隠さない。「やっぱりどこかのカテゴリーが勝ったら、『ウチらも付いていかなきゃ』という想いはあるので、それが相乗効果として良い競争を生んで、どこも『負けられねえよ』というメンタルでやっていますね。今はプレミアのメンバーに入っていなくても、もう使いたい選手や、面白い選手が出てきていますよ。みんな伸びています」。

 国立競技場の頂を見据えながら、彼らが志すのは、週末の勝点3を、勝点9を手繰り寄せるために必要な、日常の激しい競争がもたらす個とグループの圧倒的成長。どのカテゴリーも勝ち癖を纏い始めた、2026年の流経大柏の進撃は、しばらく止まりそうにない。



(取材・文 土屋雅史)

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土屋雅史
Text by 土屋雅史

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