[MOM5467]流通経済大柏DF大徳剛矢(3年)_最高のライバルと競い合いながら「流経で一番のセンターバック」へのチャレンジを期す背番号2が勝利を手繰り寄せる決勝弾!
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.5 プレミアリーグEAST第6節 流通経済大柏高 1-0 帝京長岡高 流通経済大柏高G]
激しい競争が繰り返されるこのチームで、2年生からレギュラーを張り続けてきたプライドは、心のど真ん中にずっと持ち続けている。もっと、できる。もっと、やり切れる。すぐ横にいる最高のパートナーと切磋琢磨しながら、オレがこのチームでナンバーワンのセンターバックになってやる。
「中2日での試合という過密日程の中で、正直疲れが溜まっている選手も多くて、前半は自分たちの繋ぐサッカーはできなかったですけど、後半は立て直せた中で、自分がしっかり点を決められて、勝利に貢献できたのは良かったと思います」。
走れて、跳べて、戦える、流通経済大柏高(千葉)の最終ラインにそびえ立つ屈強な護りびと。DF大徳剛矢(3年=VITTORIAS FC出身)がシビアな試合で奪った貴重な決勝点が、大きな、大きな勝点3を、チームへ鮮やかにもたらした。
1-0で勝ち切った前節の柏レイソルU-18戦から、わずかに中2日で迎えたプレミアEAST第6節。同じ高体連の強豪、帝京長岡高をホームで迎え撃つ一戦は、やや疲労感もあってかチームの動きも重く、前半から決定的なチャンスを作るまでには至らない。
一方で、守備面ではセンターバックでコンビを組む、キャプテンのDFメンディー・サイモン友と大徳の連携は極めて良好。「メンディーとはやりやすいですし、役割分担はそこまでないですね。自分が崩れてもカバーしてくれますし、リーダーシップもエグいので助かっています」。相手に決定的なシーンは作らせない。
スコアレスで推移した最初の45分間を経て、迎えた後半9分。投入されたばかりのDF堀智尋(1年)がタッチライン際でスローインの準備を整えている間に、大徳は自分の飛び込むべきポイントを冷静に見極める。
すべては練習通り。堀の“一投”の飛距離は十分。あとは頭に当てるだけ。ドンピシャのヘディングでねじ曲げた軌道は、そのままゴールネットへと吸い込まれていく。「堀のロングスローは練習でもやっていて、あのぐらい飛ぶのはわかっていたので、イメージ通りの良い形で決められました」。






6試合目にして生まれた今シーズン初ゴール。チームメイトの祝福の輪が解けると、思い出したかのように背番号2はゴールパフォーマンスを披露する。「まさか自分が決められるとは思っていなかったので、全然パフォーマンスを決めていなくて、アーセナルの(エベレチ・)エゼがやっていたのを、とっさにやりました(笑)。今年初ゴールだったので、率直に嬉しい気持ちでいっぱいでした」。
終盤は1点を追い掛ける帝京長岡も前への勢いを強めたものの、流経大柏ディフェンス陣は慌てず、騒がず、最後まで揺らがず、ウノゼロ勝利を達成。「自分たちがしっかり声を出すことによって、チームの士気も上がったと思いますし、苦しい中でも1点を守り切るというところで、守備陣が頑張れたかなと思います」と話した大徳の攻守にわたるハイパフォーマンスが、赤の歓喜を力強く引き寄せた。


昨シーズンの大徳は2年生ながら、センターバックで廣瀬煌(日本大)とコンビを組み、タレント揃いのチームを後方から支え続け、プレミアリーグでもチームトップの出場時間に当たる21試合・1883分にわたってプレー。着実に成長を続けていたが、シーズン終盤はサイドバック起用も増え、高校選手権ではスタメン落ちも経験する。
「メンディーが(U-17ワールドカップから)帰ってきたら、自分がセンバで出られないことになって、正直自分も努力している部分はたくさんあったので、悔しい気持ちはありましたけど、自分の中では『どこのポジションで出ても頑張る』と決めているので、まずは試合に出ることを意識していました」。
右サイドバックでスタメン出場した選手権準決勝の鹿島学園高戦。試合には敗れたものの、国立競技場のピッチを踏みしめた経験は、17歳の心に改めて希望の灯をともしてくれたという。
「去年の終盤は調子の悪い期間が続いていて、あまりうまく行かなかったですけど、国立みたいな大きな会場で、あれだけ大勢の人に見られてプレーするのは凄いことですし、メッチャ楽しかったので、自分も多くの人に影響を与えたいなという気持ちは強くなりました」。


迎えた高校ラストイヤー。チームを率いる榎本雅大監督はタイミングを見計らって、こんな言葉を大徳にぶつけたという。「本人に言ったんですよ。『流経で一番のセンターバックはメンディーなの?メンディーの次でいいや、みたいになってない?』と。そうしたら『いや、一番は自分です』と言うから、『だよね。そのマインドはあるよね』と。だから、今は全部競り合いに行くじゃないですか。大徳、良くなっていますね」。
もちろん“相方”へのリスペクトは大きい。同じ勝利を目指す仲間だという絆もある。「あんな選手と組めることもなかなかないので、その時間を大事にしたいです」という言葉も間違いなく本心だろう。それでも、負けたくない。その凄さを誰よりもわかっているから、負けたくない。オレがこのチームでナンバーワンのセンターバックになってやる。
「今年は去年と一昨年でできなかった三冠を目指しているので、自分たちが最上級生になって、チームの代表としてやっていく中で、自分とメンディーと(大泉)未来のディフェンス陣でチームを鼓舞していけば、自然と結果が付いてくると思います。去年のプレミアでは3点だったので、今年はそれ以上の4点か5点は行きたいです。ちょっと初ゴールを決めるのは遅かったですけど、これからですね」。
向かってくるフォワードは、跳んでくるボールは、すべて自分が跳ね返す。剛よく柔を制し、剛よく剛をも制す。流経大柏のゴールに鍵を掛け続ける、2番を背負った確かな実力者。大徳剛矢は三冠を真剣に目指すチームの中で、今まで以上に絶対的な存在へと、強い気持ちで駆け上がる。


(取材・文 土屋雅史)
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[5.5 プレミアリーグEAST第6節 流通経済大柏高 1-0 帝京長岡高 流通経済大柏高G]
激しい競争が繰り返されるこのチームで、2年生からレギュラーを張り続けてきたプライドは、心のど真ん中にずっと持ち続けている。もっと、できる。もっと、やり切れる。すぐ横にいる最高のパートナーと切磋琢磨しながら、オレがこのチームでナンバーワンのセンターバックになってやる。
「中2日での試合という過密日程の中で、正直疲れが溜まっている選手も多くて、前半は自分たちの繋ぐサッカーはできなかったですけど、後半は立て直せた中で、自分がしっかり点を決められて、勝利に貢献できたのは良かったと思います」。
走れて、跳べて、戦える、流通経済大柏高(千葉)の最終ラインにそびえ立つ屈強な護りびと。DF大徳剛矢(3年=VITTORIAS FC出身)がシビアな試合で奪った貴重な決勝点が、大きな、大きな勝点3を、チームへ鮮やかにもたらした。
1-0で勝ち切った前節の柏レイソルU-18戦から、わずかに中2日で迎えたプレミアEAST第6節。同じ高体連の強豪、帝京長岡高をホームで迎え撃つ一戦は、やや疲労感もあってかチームの動きも重く、前半から決定的なチャンスを作るまでには至らない。
一方で、守備面ではセンターバックでコンビを組む、キャプテンのDFメンディー・サイモン友と大徳の連携は極めて良好。「メンディーとはやりやすいですし、役割分担はそこまでないですね。自分が崩れてもカバーしてくれますし、リーダーシップもエグいので助かっています」。相手に決定的なシーンは作らせない。
スコアレスで推移した最初の45分間を経て、迎えた後半9分。投入されたばかりのDF堀智尋(1年)がタッチライン際でスローインの準備を整えている間に、大徳は自分の飛び込むべきポイントを冷静に見極める。
すべては練習通り。堀の“一投”の飛距離は十分。あとは頭に当てるだけ。ドンピシャのヘディングでねじ曲げた軌道は、そのままゴールネットへと吸い込まれていく。「堀のロングスローは練習でもやっていて、あのぐらい飛ぶのはわかっていたので、イメージ通りの良い形で決められました」。






6試合目にして生まれた今シーズン初ゴール。チームメイトの祝福の輪が解けると、思い出したかのように背番号2はゴールパフォーマンスを披露する。「まさか自分が決められるとは思っていなかったので、全然パフォーマンスを決めていなくて、アーセナルの(エベレチ・)エゼがやっていたのを、とっさにやりました(笑)。今年初ゴールだったので、率直に嬉しい気持ちでいっぱいでした」。
終盤は1点を追い掛ける帝京長岡も前への勢いを強めたものの、流経大柏ディフェンス陣は慌てず、騒がず、最後まで揺らがず、ウノゼロ勝利を達成。「自分たちがしっかり声を出すことによって、チームの士気も上がったと思いますし、苦しい中でも1点を守り切るというところで、守備陣が頑張れたかなと思います」と話した大徳の攻守にわたるハイパフォーマンスが、赤の歓喜を力強く引き寄せた。


昨シーズンの大徳は2年生ながら、センターバックで廣瀬煌(日本大)とコンビを組み、タレント揃いのチームを後方から支え続け、プレミアリーグでもチームトップの出場時間に当たる21試合・1883分にわたってプレー。着実に成長を続けていたが、シーズン終盤はサイドバック起用も増え、高校選手権ではスタメン落ちも経験する。
「メンディーが(U-17ワールドカップから)帰ってきたら、自分がセンバで出られないことになって、正直自分も努力している部分はたくさんあったので、悔しい気持ちはありましたけど、自分の中では『どこのポジションで出ても頑張る』と決めているので、まずは試合に出ることを意識していました」。
右サイドバックでスタメン出場した選手権準決勝の鹿島学園高戦。試合には敗れたものの、国立競技場のピッチを踏みしめた経験は、17歳の心に改めて希望の灯をともしてくれたという。
「去年の終盤は調子の悪い期間が続いていて、あまりうまく行かなかったですけど、国立みたいな大きな会場で、あれだけ大勢の人に見られてプレーするのは凄いことですし、メッチャ楽しかったので、自分も多くの人に影響を与えたいなという気持ちは強くなりました」。


迎えた高校ラストイヤー。チームを率いる榎本雅大監督はタイミングを見計らって、こんな言葉を大徳にぶつけたという。「本人に言ったんですよ。『流経で一番のセンターバックはメンディーなの?メンディーの次でいいや、みたいになってない?』と。そうしたら『いや、一番は自分です』と言うから、『だよね。そのマインドはあるよね』と。だから、今は全部競り合いに行くじゃないですか。大徳、良くなっていますね」。
もちろん“相方”へのリスペクトは大きい。同じ勝利を目指す仲間だという絆もある。「あんな選手と組めることもなかなかないので、その時間を大事にしたいです」という言葉も間違いなく本心だろう。それでも、負けたくない。その凄さを誰よりもわかっているから、負けたくない。オレがこのチームでナンバーワンのセンターバックになってやる。
「今年は去年と一昨年でできなかった三冠を目指しているので、自分たちが最上級生になって、チームの代表としてやっていく中で、自分とメンディーと(大泉)未来のディフェンス陣でチームを鼓舞していけば、自然と結果が付いてくると思います。去年のプレミアでは3点だったので、今年はそれ以上の4点か5点は行きたいです。ちょっと初ゴールを決めるのは遅かったですけど、これからですね」。
向かってくるフォワードは、跳んでくるボールは、すべて自分が跳ね返す。剛よく柔を制し、剛よく剛をも制す。流経大柏のゴールに鍵を掛け続ける、2番を背負った確かな実力者。大徳剛矢は三冠を真剣に目指すチームの中で、今まで以上に絶対的な存在へと、強い気持ちで駆け上がる。


(取材・文 土屋雅史)
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