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[神栖ワールドユースフットボール]大目標は選手権で神奈川2冠達成。慶應義塾の司令塔・MF伊達煌将はクラセンU-15決勝で決勝点、当時の仲間を追って成長し続ける

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慶應義塾高MF伊達煌将(3年=FC多摩ジュニアユース出身)は一つ一つ積み重ねて選手権予選優勝を目指す

[7.19 神栖ワールドユースフットボール準々決勝 前橋育英高 1-0 慶應義塾高 矢田部サッカー場A]

 かつてのチームメイトはU-18世代の逸材。その背中を追って成長し続ける。慶應義塾高(神奈川)は今年の関東高校大会神奈川県予選で優勝し、10年ぶりに出場した関東大会では1勝して3位。「第3回神栖ワールドユースフットボール」でも就実高(岡山)や明秀日立高(茨城)を下し、24チーム中5位に食い込んだ。

 慶應義塾は神栖ワールドユースフットボール準々決勝で優勝校の前橋育英高(群馬)に0-1で惜敗。だが、前半はMF伊達煌将(3年=FC多摩ジュニアユース出身)やFW河島礼央(3年)がボールに係わって強敵を押し込み、決定機を作り出した。

 左のMF青木寛将(3年)が鋭いドリブルやパス交換からシュート。前半終了間際にはセットプレーの流れから伊達が連続でシュートを放つ。だが、伊達が「あれは決めたかったですね」と悔しがったように、チャンスを逸すると、後半立ち上がりにCKから先制点を決められた。

 慶應義塾は伊達のPAへの飛び出しやスルーパス、左SB小川豪の左足クロスなどで反撃した。だが、この1点が決勝点となり、敗退。伊達は「前半は結構自分の持ち味が出せていたんですけど、後半は効果的なパスがなかったっていうか、繋いでるだけになっちゃってので」と反省する。

 前半は大きな展開を交えた配球が光ったが、後半はその回数もチャンスの数も減少して敗戦。それでも、チームは188cmの大型DF白倉凜生(3年)を欠く中でこの1敗のみ、今後に繫がる6試合となった。

 伊達は街クラブの強豪・FC多摩ジュニアユース(東京)出身で、3年時には日本クラブユース選手権(U-15)決勝で決勝ゴールを決めている。その伊達は、慶應義塾の中等部に通っていたこともあり、慶應義塾の高等部への進学を選択。高校1年時から公式戦を経験してきた。

 そして、最終学年となった今年、「上手さもあるけれど、強度のところも全員出せる」というチームで関東大会予選のタイトルを獲得した。桐光学園高などプリンスリーグ関東勢が不参加だったものの、久々に神奈川上位へ進み、勝ち抜く経験をした。

 伊達は「去年も、一昨年も試合にちょっと出ていた中でも、結果は全然出せなかったので、今年はもう絶対にタイトルを取るっていう思いでした。インターハイはちょっと(準々決勝で)負けてしまったんですけど、選手権は絶対1位取って(全国大会に)出たいです」。選手権で初出場に挑戦する。

 伊達は目標とする選手として、FC多摩ジュニアユースの中盤でともにプレーしていたFW吉田湊海(鹿島)の名を挙げる。鹿島ユースへ進んだ吉田は16歳9か月14日でJ1デビューを果たし、鹿島ユースや年代別日本代表のエースとしても大活躍している逸材だ。

 伊達は「ちょっと恥ずかしいんですけど、エフ多摩で一緒だった吉田湊海。身近で見てたっていうのもあるんで、本当に吉田湊海は目標にしています。もうレベル違うところに行っちゃったんですけど、追いつけるように頑張りたいです。(現在、自分は高校年代で)圧倒できる存在にまだ全然なっていないので、守備でも攻撃でも自分が一番違いを出せるようにしたいです」と宣言。まずは慶應義塾を再び神奈川制覇に導くことが、旧友との差を縮めることにも繫がる。

 ただし、先を見すぎるのではなく、一歩一歩。慶應義塾は今年、短期的な目標を立てて、それを一つ一つクリアしながら力をつけてきた。「(今、)選手権ってなっても、遠すぎてやっぱり力入んないと思うんで」。これまで通りに段階を踏みながら成長を遂げ、再び神奈川の頂点に立つ。

MF伊達煌将は長短のパスでゲームメイク

FW河島礼央が前からボールを追う

左SB小川豪がクロスを上げる

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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