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神村学園は夏遠征を通じて強度が明らかに変化。怖さを見せたFW伏原俐空は「チームのために」「決め切る」を追求し、先輩FWに近づく

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試合終盤、神村学園高FW伏原俐空(3年=神村学園中出身)がドリブル突破を図る

[8.14 ECLOGA U-18 IN 埼玉 静岡学園高 2-0 神村学園高 SFAフットボールセンター KAZOヴィレッジAピッチ]

 インターハイに続き、「ECLOGA U-18 IN 埼玉 2026」でも神村学園高(鹿児島)のエースストライカーの象徴、「13」を背負ってプレーしたFWが、一つ一つ積み重ねて先輩FWに近づく。FW伏原俐空(3年=神村学園中出身)はインターハイ初戦(対佐賀東高)で1ゴール。「ECLOGA」では昌平高(埼玉)との初戦で2得点を挙げ、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。

 だが、静岡学園高(静岡)との“優勝決定戦”後には「納得はできない試合でした」と悔しがる。前半から相手DFの背後を狙い続け、ミスを逃さずにPKも獲得。ドリブルや裏抜けで相手DFを苦しめた。だが、自ら放った右足PKを止められ、後半にスルーパスで抜け出したチャンスもシュートまで行き切れなかった。

 怖さがあったことは確かだが、「チームが勝つように決め切らないと。怖さが出せても決めれなかったら意味がないし、決めるところで決めないといけない」と首を振る。プレミアリーグの背番号「8」から、今夏はFW福田師王(現・カールスルーエ)らが背負ってきた「13」を託されたことで「自分がやらなきゃ」という思いはより強いモノに。初戦の怪我で個人、チーム(3回戦敗退)ともに不本意な結果に終わったインターハイ、またこの日の敗戦の悔しさも糧に、先輩のようなFWへ成長を遂げる。

 前日13日、試合は悪天候のために中止となったが、神村学園の1学年先輩で現・大宮のFW日高元が会場に訪れて「プレミアも選手権もあるし、チームが1つになれば勝てると思うから」と選手たちを激励。伏原にとって、神村学園の「13」を背負ってインターハイ、選手権の決勝でいずれもゴールを決め、2冠を成し遂げている日高は目標の存在だ。

「去年も自分、目の前で見ていたんで、元さんは目標にしていきたいです」

 そのためにも、「泥臭く守ったり、決めたり、チームのためになるように」。1対1の強さや得点力は強みの部分だが、特にゴールにはよりこだわっていく考えだ。静岡学園戦では無得点に終わったものの、試合終盤のキツい時間帯でもスプリントしてゴールを目指し続けた。伏原だけでなく、夏遠征を通じてチーム全体の強度が向上。有村圭一郎監督は、チームにとって重要な要素の変化を評価する。

「(1か月前に比べて、)まず強度がだいぶ上がって、3パーセント、4パーセント上がっている。今までキツい時はやらなかったのが、キツいところでもう1個ギアを上げられる。それができるようになったら、チームとしてやるべきことがしっかりと出てくる」(有村監督)

 神村学園はインターハイ、またその前後のフェスティバルで強豪チームと対戦。より運動量やスピード、強さを発揮できるようになってきている。有村監督は「やっとスタートラインに立てたぐらい」というが、この日の試合終盤も高強度のプレーを続けていたMF長友奏大(3年)やFW花城瑛汰(3年)、DF竹野楓太主将(3年)らが精神面も含めて変化。伏原は「強度がないからやっぱ最後まで走り切れないし、守り切れないしというところがありました。1人1人がチームのために何ができるかっていうところで、もっとやらないといけないですけど、責任を持って今やれていると思う」と分析する。

 これまでよりも頑張れるようになってきたことは確か。だが、より強度を出した上で質を発揮できるようにならなければならない。夏から秋冬へ向けて一つ一つ積み重ねながら、選手権まで成長し続ける。

 伏原は「(チームで共有していることは、)目の前の1個1個の試合で自分たちの全力を出し切ること。選手権優勝っていうところに向けて、目の前の試合を一つ一つ自分たちは真剣にやっていく」と説明する。この日好守を連発したGK久保侑工(3年)や清水内定のDF大空星那(3年)ら3年生、台頭中の下級生も含めて練習から切磋琢磨。伏原自身も一つ一つ積み重ねて結果を残し、昨年度の秋冬により評価を上げて大宮入りを勝ち取った日高に続く。

神村学園はインハイを含む長期遠征が終盤へ。着実に成長を続けてきている

MF長友奏大は試合終盤までスプリントを続けていた

ゲーム主将のFW花城瑛汰は守備でも奮闘

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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