[プリンスリーグ東北]MF谷川翔哉「ここで変えたい」。帝京安積はより意識を変えて行動に移し、必ず新しい景色を見る
[8.29 プリンスリーグ東北第11節 尚志高 5-0 帝京安積高 帝京安積高校サッカー場]
2つの目標を達成するために意識を変え、行動に移す。帝京安積高(福島)は福島県内のライバルである尚志高に0-5で敗戦。インターハイ予選決勝で対戦した際は2-2(PK8-9)という僅差だったが、この日は入りが悪く、前半に4失点して突き放された。
小田晃監督は「インターハイ終わって、そこから本気でもう1個上のステージを取り行こうと。そのために基準を上げることだったり、チームとしてはっきりさせなきゃいけないことをはっきりしたり、それはプレーにおいてもそうなんですけど、もう1個高いレベルのことを要求してっていうところにおいて、まだそこに気持ちと身体がついてきてないのかなっていう気はしています」と分析する。
インターハイは初戦で近大附高(大阪)と対戦。前半はシュート数6-2と相手を上回り、MF加瀬蓮翔(3年)のゴールで先制した。攻撃の軸を担うMF谷川翔哉(3年)は、「背後にみんなアクションして、前半はゴール前に行く回数が多かったし、シュートまで何回も行けていたんで、1-0で終わっちゃったんですけど、そこで2点、3点行けていれば勝てていたんじゃないかと思います」。2点目を奪えず、後半にギアを上げた相手に1-2で逆転負け。勢いに乗った近大附は初の決勝進出、準優勝という結果を残した。
自分たちが勝っていれば、という思いはある。だが、勝ち切る力が無かったことも確か。自分たちの弱さを認め、この夏はより高いレベルを目指して取り組んできた。この日、ハイプレスから縦への速い攻撃で攻め切ることなど尚志相手にできたことは多かったものの、選手たちはまだまだ成長する必要性を実感したようだ。
目標は旧・安積商高時代以来となる選手権出場と初のプレミアリーグプレーオフ進出だ。帝京安積は2020年に初めてプリンスリーグ東北に昇格し、2024年にインターハイ初出場。だが、過去のプリンスリーグ東北は6位が最高成績で選手権予選も準優勝や3位が続いている。
これまでも福島の絶対的な王者である尚志撃破と選手権出場や、プレミアリーグプレーオフを目指してきたが、チームは今夏、より本気で挑戦することを確認。プレミアリーグプレーオフの東北地区の出場枠は2で、現在2位の青森山田高セカンド(青森)に出場権利はない。そのため3位・専修大北上高(岩手)と勝ち点4差の帝京安積にも十分に出場チャンスがある。
小田監督は「今までのウチはその日頑張ろうってところで、(選手権で)本気で尚志に勝って⋯⋯ということはやっぱりやっていないです。あと、インターハイの時もそうだったですけど、やっぱり全国も行かなきゃ分からないことが凄く多かった。1個勝ったら、絶対何か見えるものがある。広島の参入戦(プレーオフ)に行くだけでも、そこで勝負かけなきゃいけないですけど、行くだけで分かることがある」。新しい景色を見るため、貪欲に結果を求めていく。
そのためにやるべきことがある。谷川は「選手権で全国行くためには尚志を倒さないといけないと思いますし、広島行くためにも9月がちゃんと地に足付けてやんなきゃいけないところっていうのはみんな分かっていると思うんですけど、それを行動に移さないといけない。自分たちの弱さをみんなは分かっているんですけど、それはなかなか行動に移せないところ。試合は日常の延長線上なんで、それこそゴール前とか、最後のシュートの質とか、ラストパスにやっぱり出ると思うんで、そこは細部まで突き詰めてやっていきたいです」と力を込めた。
今年はエースFW鈴木珀主将(3年)や守りの要であるCB今野晃大(3年)、谷川、MF上杉拓未(3年)ら力のある選手が多いだけに期待値も大きい。スピードを活かした縦突破や正確な右足キックが武器の谷川は、自身に「攻撃でも守備でも、違いを作れる選手っていう、まずはサッカーやっていく上で守備ができての攻撃なんで、そこはチーム理解としてもそうですし、個人としても守備は課題でもあるんで、それプラス攻撃で怖さとか、自分がボールを持った時に違いを出せれば、チームを助けれるんじゃないかと思います」と求めた。この日の尚志戦で谷川は試合終盤でも献身的な守備を継続。夏の鍛錬の成果で走力が向上していることを実感したMFは、チームメイトとともにレベルアップを続ける。
選手たちは、この時期が小田監督から変わるための「ラストチャンス」だと言われているという。自分たちの弱さから目を背けず、行動に移すこと。谷川は「(今日の尚志戦の)試合が終わった後、監督も言っていたんですけど、自分たち可能性はあると思うんで、そこをほんとに可能性で終わらせてはいけない。プリンス(リーグ東北)も中位ぐらいで終わって、選手権もまた準決で敗退というのは自分たち、もう嫌なんで。このチームの歴史を見ても、もう何年もそれが続いているので、そこはここで変えたい」。今年、インターハイで2度目の出場を果たしたが、全国初白星という新しい景色を見ることはできなかった。チャンスはあと2つ。帝京安積はこの日の敗戦もきっかけに変わり、歴史を塗り替える。






(取材・文 吉田太郎)
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2つの目標を達成するために意識を変え、行動に移す。帝京安積高(福島)は福島県内のライバルである尚志高に0-5で敗戦。インターハイ予選決勝で対戦した際は2-2(PK8-9)という僅差だったが、この日は入りが悪く、前半に4失点して突き放された。
小田晃監督は「インターハイ終わって、そこから本気でもう1個上のステージを取り行こうと。そのために基準を上げることだったり、チームとしてはっきりさせなきゃいけないことをはっきりしたり、それはプレーにおいてもそうなんですけど、もう1個高いレベルのことを要求してっていうところにおいて、まだそこに気持ちと身体がついてきてないのかなっていう気はしています」と分析する。
インターハイは初戦で近大附高(大阪)と対戦。前半はシュート数6-2と相手を上回り、MF加瀬蓮翔(3年)のゴールで先制した。攻撃の軸を担うMF谷川翔哉(3年)は、「背後にみんなアクションして、前半はゴール前に行く回数が多かったし、シュートまで何回も行けていたんで、1-0で終わっちゃったんですけど、そこで2点、3点行けていれば勝てていたんじゃないかと思います」。2点目を奪えず、後半にギアを上げた相手に1-2で逆転負け。勢いに乗った近大附は初の決勝進出、準優勝という結果を残した。
自分たちが勝っていれば、という思いはある。だが、勝ち切る力が無かったことも確か。自分たちの弱さを認め、この夏はより高いレベルを目指して取り組んできた。この日、ハイプレスから縦への速い攻撃で攻め切ることなど尚志相手にできたことは多かったものの、選手たちはまだまだ成長する必要性を実感したようだ。
目標は旧・安積商高時代以来となる選手権出場と初のプレミアリーグプレーオフ進出だ。帝京安積は2020年に初めてプリンスリーグ東北に昇格し、2024年にインターハイ初出場。だが、過去のプリンスリーグ東北は6位が最高成績で選手権予選も準優勝や3位が続いている。
これまでも福島の絶対的な王者である尚志撃破と選手権出場や、プレミアリーグプレーオフを目指してきたが、チームは今夏、より本気で挑戦することを確認。プレミアリーグプレーオフの東北地区の出場枠は2で、現在2位の青森山田高セカンド(青森)に出場権利はない。そのため3位・専修大北上高(岩手)と勝ち点4差の帝京安積にも十分に出場チャンスがある。
小田監督は「今までのウチはその日頑張ろうってところで、(選手権で)本気で尚志に勝って⋯⋯ということはやっぱりやっていないです。あと、インターハイの時もそうだったですけど、やっぱり全国も行かなきゃ分からないことが凄く多かった。1個勝ったら、絶対何か見えるものがある。広島の参入戦(プレーオフ)に行くだけでも、そこで勝負かけなきゃいけないですけど、行くだけで分かることがある」。新しい景色を見るため、貪欲に結果を求めていく。
そのためにやるべきことがある。谷川は「選手権で全国行くためには尚志を倒さないといけないと思いますし、広島行くためにも9月がちゃんと地に足付けてやんなきゃいけないところっていうのはみんな分かっていると思うんですけど、それを行動に移さないといけない。自分たちの弱さをみんなは分かっているんですけど、それはなかなか行動に移せないところ。試合は日常の延長線上なんで、それこそゴール前とか、最後のシュートの質とか、ラストパスにやっぱり出ると思うんで、そこは細部まで突き詰めてやっていきたいです」と力を込めた。
今年はエースFW鈴木珀主将(3年)や守りの要であるCB今野晃大(3年)、谷川、MF上杉拓未(3年)ら力のある選手が多いだけに期待値も大きい。スピードを活かした縦突破や正確な右足キックが武器の谷川は、自身に「攻撃でも守備でも、違いを作れる選手っていう、まずはサッカーやっていく上で守備ができての攻撃なんで、そこはチーム理解としてもそうですし、個人としても守備は課題でもあるんで、それプラス攻撃で怖さとか、自分がボールを持った時に違いを出せれば、チームを助けれるんじゃないかと思います」と求めた。この日の尚志戦で谷川は試合終盤でも献身的な守備を継続。夏の鍛錬の成果で走力が向上していることを実感したMFは、チームメイトとともにレベルアップを続ける。
選手たちは、この時期が小田監督から変わるための「ラストチャンス」だと言われているという。自分たちの弱さから目を背けず、行動に移すこと。谷川は「(今日の尚志戦の)試合が終わった後、監督も言っていたんですけど、自分たち可能性はあると思うんで、そこをほんとに可能性で終わらせてはいけない。プリンス(リーグ東北)も中位ぐらいで終わって、選手権もまた準決で敗退というのは自分たち、もう嫌なんで。このチームの歴史を見ても、もう何年もそれが続いているので、そこはここで変えたい」。今年、インターハイで2度目の出場を果たしたが、全国初白星という新しい景色を見ることはできなかった。チャンスはあと2つ。帝京安積はこの日の敗戦もきっかけに変わり、歴史を塗り替える。


左足武器のプレーメーカー、MF上杉拓未がラストパスを狙う


選手権はもちろん、プレミアリーグプレーオフに行くことで小田晃監督は「絶対何か見えるモノがある」


帝京安積はプレミアプレーオフ、選手権出場が目標
(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プリンスリーグ2026特集
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