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[全国総体]「先手必勝」和泉22分ハットの市船橋が立正大淞南を振り切る!

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[8.5 全国高校総体準々決勝 立正大淞南 2-3 市立船橋 与那城総合運動公園陸上競技場]

 平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」は大会4日目の5日、準々決勝を行い、うるま市与那城総合運動公園陸上競技場では島根県勢としては30年ぶりの4強入りを目指す立正大淞南と7度目の優勝を狙う市立船橋(千葉2)が対戦。前半の3ゴールにより3-2で勝った市立船橋が2年ぶりの4強進出を決めた。市立船橋はあす6日の準決勝で桐光学園(神奈川1)と対戦する。

 壮絶な試合だった。「先手必勝」の市立船橋が、その通りの戦い方をしてきたのに対し、先制されても気落ちしない立正大淞南が猛烈な反撃を演じる試合展開となった。

 開始早々の3分にサイドを突破したMF藤橋優樹のセンタリングを中央で待ち構えたFW和泉竜司が、PAの2、3m手前の位置から、スーパーボレーを叩き込んで市立船橋が先制。すると7分には左サイドを突破したFW水谷達也のセンタリングから、ゴール前の混戦を経て、再び和泉がスライディングシュートで押し込み、2-0とした。さらに市立船橋は22分にも藤橋のリスタートを受けた和泉が、約40mの強烈なロングシュートを突き刺して3-0と一気に畳み掛けた。

 ただ、その後は立正大淞南の圧倒的な猛攻により、試合は立正大淞南ペースのワンサイドゲームとなっていく。まずは31分、W池田拓生が相手CKを凌ぎ、カウンターからのボールを見事なワントラップで抜け出してそのままシュート。GKがはじいたボールを再び押し込み、1点を返した。

「2点差ならいけると思った」と立正大淞南・南健司監督が語り、「2点差の中でも3-1は怖い。相手が1点を取って勢いに乗っているからね」と市立船橋・石渡靖之監督も語った後半、その通りの展開となる。立ち上がりから立正大淞南はFW新里大地、MF加藤大樹、小田悠太を中心にフレキシブルなアタッキングサッカーを展開し、攻勢に出ると、10分に新里がヘッドで1点を返す。その後も立正大淞南の猛攻が続いたが、これ以上は届かず。市立船橋が苦しみながらも、「先手必勝」でベスト4進出を決めた。

(取材・文 安藤隆人)
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