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[MOM291]市立船橋FW和泉竜司(2年)_2戦5発!名門の新エース誕生

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.5 全国高校総体準々決勝 立正大淞南 2-3 市立船橋 与那城総合運動公園陸上競技場]

 最多優勝6回を誇る名門・市立船橋にとって苦しい試合だったが、前半の貯金がモノを言った。貯金を作った2年生ストライカー、和泉竜司の3ゴールはどれもスーパーゴールだった。

 先制点はMF藤橋優樹のセンタリングを自分の肩口まで左足を上げて、よく抑えたボレーシュートをゴールに突き刺した。7分の2点目はボールの行方を良く見て、ゴールにプッシュ。そして圧巻は22分、ゴール右40mほどの位置から、ロングシュートを逆サイドネットへ突き刺したのだ。

 「1点目はバウンドして難しいボールでしたが、力を抜いて逆らわずに足を振りました。2点目はファーストタッチでいけると思った。3点目は相手がプレスに来そうだったので、来る前に力を抜いて打ったらうまく入りました」と本人が分析したとおり、どのシュートも綺麗なフォームから放たれていた。

 爆発のきっかけは3回戦の山梨学院(山梨)戦だった。全国高校選手権優勝チームを相手に2ゴールを挙げた。「大会に入って点が取れなかったけど、あの2ゴールで吹っ切れた」と語ると、石渡靖之監督も「大会の最初の方は硬かったけど、山学の試合で2点とって、硬さが取れたね」と目を細めた。この2試合で一気に5得点。エンジンがかかった市立船橋の新エースのゴールラッシュは止まりそうにない。

(取材・文 安藤隆人)

平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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