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[MOM571]東京VユースFW前田直輝(2年)_「サッカーが充実している」期待のFWが3戦連発&ハットトリック

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.5 東京都クラブユース(U-17)選手権 東京Vユース 10-0 横河武蔵野FCユース ヴェルディG]

 2011シーズン期待のFWがわずか7分間でハットトリックを決めた。東京ヴェルディユースのFW前田直輝(2年)が3-5-2のトップ下で先発すると、序盤は連携に苦しんだものの、積極的にシュートを狙い、終盤に3得点を挙げた。今大会では3戦連続ゴール。「今は本当にサッカーが充実している」という言葉を体現する活躍をみせた。

 この日の試合は、新チーム立ち上げから初となる3-5-2システム。FW高木大輔(1年)とFW菅嶋弘希(1年)の2トップとともに、トップ下の前田が連動し、攻撃を組み立てていくプランだった。しかし初の試みということもあり、なかなかフィットせず。序盤はあと一歩のところまで攻め込むものの、得点につなげなかった。それでも、2-0で迎えた後半途中から前田がポジションを上げ、2トップの位置に入ると圧巻のゴール劇。

 6-0で迎えた後半37分には持ち前の個人技で持ち込み、1点目を決めた。同39分には途中出場のDF小松峻輔(1年)のパスからシュートを決めた。さらに同43分には、後方からのパスを鮮やかにトラップ。左サイドへ流れながら、GKをかわしてシュートを流し込み、ハットトリックを達成した。前田の3戦連続&ハットトリックもあり、チームは10-0の大勝を飾った。

 試合後、前田は「きょうは吉野(恭平)も翔哉(中島)もいなかったので。自分がやってやろうと思っていた。その通りにできて良かった」と笑顔。それでも「出来は50点くらい。ハットトリックは相手も疲れていた時間帯だったし、まだまだ満足したらだめ」と表情を引き締めた。

 昨季のチームから攻撃陣はMF杉本竜士やFW南秀仁が抜け、前線のメンバーは大きく入れ替わった。前田は「竜士くんの代わりは無理でも、自分は自分らしく、いろいろな先輩の背中を見てきたので、それぞれを目標に成長していきたい」と話した。これまではクラブユース選手権を連覇した先輩たちの後ろをついてきた。今年こそは自分の番だ。「まずは全冠を獲りたい。あとはトップの練習に参加できるように」。前田は笑顔で今季の目標を誓った。

(取材・文 片岡涼)

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