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[練習試合]市船日本一の立て役者、FW和泉が高校選抜候補唯一のゴール

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[2.13 練習試合 日本高校選抜候補1-2専修大 時之栖スポーツセンター]

 日本高校選抜の柱として期待のFW和泉竜司(市立船橋3年)が高校選抜候補にとって初の対外試合でも結果を残した。FW菊池将太(浦和東3年)と2トップを組んで先発した和泉は、立ち上がりこそ前線でボールに絡めずにいたが、徐々に中盤へ下がってビルドアップに加わると「(合宿初日はボロボロだったが)結構ボールが足につき始めた」というドリブルで攻撃の起点となり、決定気にも顔を出す。

 そていて1本目19分、MF寺尾俊祐(四日市中央工3年)の右クロスでDFを引き付けた菊池がニアサイドで潰れ役となると、後方から飛び出してきた和泉がワンタッチで先制ゴールを押し込んだ。「菊池が潰れてくれたんで、自分は触るだけだった。良かった」。この被チーム唯一の得点を決めたFWは、その後もゴールへの高い意欲を見せていた和泉は思い切った右足ミドルを放ったほか、C大阪MF後藤寛太(市立西宮3年)とのワンツーから左サイドへ絶妙な展開を見せるなど、攻撃の柱としてチームを引っ張った。
 
 全国高校選手権では決勝のロスタイム同点弾と延長戦で決めた決勝ゴールによって、名門・市立船橋の7年ぶりVの立て役者となった。次は高校選抜のリーダー格としてこのチームに勝利をもたらすことが使命と感じている。だからこそ、チーム力向上のために真剣な姿勢。「中では話し合っていたけれど、上手く解決策が出ずに(相手に)上手くつながれた。守備は課題だと思います。紅白戦とかやっても両方点が入る展開になった。守備はもっと組織的にやらないといけない」と今後の試合、海外遠征へ向けて守備面の改善の必要性を強調していた。

 3月3日に国立競技場で行われるFUJI XEROX SUPER CUP2012「NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜vs日本高校サッカー選抜」では1、2年生のU-18Jリーグ選抜と対戦。高校サッカーの代表者として、年下の選手たちに負ける訳にはいけない。準備期間はほとんどないが、チームを統率し、もちろん個人でも結果にこだわる。「どこで出るか分からないけれど、出たら結果を出すこととチームで求められていることを発揮するだけ」とU-18Jリーグ選抜戦の必勝を期した。

(取材・文 吉田太郎)

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