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[練習試合]“弱い”のレッテル張られた高校選抜DF、ここから堅守構築へ

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[2.13 練習試合 日本高校選抜候補1-2専修大 時之栖スポーツセンター]

 個人技を活かして決定機を作り出した強力FW陣に対し、高校選抜候補のディフェンス陣は選考試合ということで特別に指示された守り方がある訳でもなく、選手同士が声を掛け合い、それぞれの得意な守り方をすり合わせながらゴールを守っていた。その中で新井一耀(清水商3年、写真)と久保飛翔(済美3年)がCBを務めた1本目は不用意なミスパスこそあったが、相手に決定機をつくらせることなく、無失点。前日も声と判断力の高さでアピールしていた新井は「この3日間で自分のアピールしたいところは出せたんじゃないかと思う。1対1の対応とかインターセプトの部分だったり、頭を使ったというか考えたディフェンスができた」と手ごたえを口にしていた。

 ただ、新井が「チームでまだ徹底したディフェンスができていない。もっと話し合っていかないとマズイと思う」と話すようにチームの守備を構築するのはこれからだ。この日は2本目に再三シュートまで持ち込まれ、3本目には隙を突かれて2点を奪われて逆転された。前日の紅白戦では20分間で4失点する場面も。体を張った守備で奮闘していたが、DFだけでなく、前線の選手たちまでもが「守備が弱い」と心配する。新井も「昨日のゲーム(紅白戦)とかでも失点する場面が多くて。(守勢になったときに)自分はまだ声を出して我慢することが出来ない。そういうところを次のゼロックスまでに修正できたらいい」と反省。山下正人監督は「これからチームにしていく」と話しているだけに本格的なチーム作りがスタートするのは21名まで絞られた後の次回合宿から。前線から最終ラインまで全員でU-18Jリーグ選抜戦、欧州遠征で対戦する外国チームを封じ込むための策を練る。

(取材・文 吉田太郎)

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