beacon

AFC年間最優秀ユース選手の石毛が実力示す1ゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.3 FUJI XEROX SUPER CUP2012 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜3-0日本高校選抜 国立]

 昨年のAFC年間最優秀ユース選手が、1万2448人の観衆の前で結果を残した。後半開始から出場したMF石毛秀樹(清水ユース)は1-0の同17分、右サイドからMF中島翔哉(東京Vユース)、FW南野拓実(C大阪U-18)とつながれたボールを逆サイドで受けると、右足で豪快にニアサイドへとシュートを突き刺して2点目のゴールを奪った。この後も、中央に絞って守る相手に対してサイドを使って効果的に揺さぶると、後半30分にはMF野津田岳人(広島ユース)とのパス交換から中島のゴールをお膳立て。国立のピッチで十分な存在感を示した。

「自分の特長でもあるんでシュートは打ちたかった。それがゴールという形になってよかった」と喜んだ石毛。昨年のU-17W杯で3得点を挙げて日本の8強進出に貢献し、日本人としては史上5人目(男子では4人目)となるAFC年間最優秀ユース選手に選出された。石毛の前に選ばれているのは小野伸二、大久保嘉人、前田遼一でその後全員が日本代表にまで登り詰めている。それだけに注目が集まるところだが、ドリブル、スルーパス、シュート全てで存在感を示すMFはその実力を短い出場時間でも遺憾なく発揮していた。

「結果を残さないといけない。どんどん結果を残していきたいと今は思っている」。結果にこだわるのは何よりトップチームへ昇格するためだ。2月に参加した清水の鹿児島キャンプでは、怪我のために2日間しかプレーすることができなかったが、それでも京都との練習試合で1ゴール1アシストの活躍。「サンガ戦で点も取れたし、ある程度の手ごたえ感じている」と口にする。「(今年の目標は)まずはプロになること。結果を残せばトップのスタッフの方にも見てもらえますし、結果だけでもダメ。トップに行かせてもらった時にはしっかりと学ばせてもらうこと。トップに上がることにこだわりたい」と宣言。アジアのユースナンバー1プレーヤーの称号を獲得したMFの12年からも目が離せない。

(取材・文 吉田太郎)

TOP