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[Y☆voice198]帝京長岡MF小塚和季「高校生年代では奪われないくらいの実力をつけていかないといけない」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第198回目は帝京長岡高(新潟)のMF小塚和季選手(3年)です。
 
 すでに高校生ながらアルビレックス新潟に特別指定されている逸材MF。ドリブルとスルーパスを駆使して決定的な仕事をしてのけるMFの現在とは?(取材日:7月30日)

―高校総体の青森山田戦(0-3)は、失点してからペースダウンした
「失点するまでは自分達のペースでやれていたと思うんですけど、失点してから向こうの火もついたというか。みんな一気に顔色変わって。自分達も動揺してしまったのかもしれないですけど、ボールを持つ時間が短くなって、だんだん相手のペースになっていったかなと思いました」

―きょうの攻撃の狙いは
「きのうの試合を見ても青森山田の2センターは裏に対してあまり強くなかった。ウチのFW、10番は裏に抜けるスピードがあるのでそれを立ち上がりから狙っていました」

―オフサイドでノーゴールになったが、左足アウトで出したパスは狙い通り
「いつもオレが持った時は抜け出してくれている。中学からずっと一緒だったんで、凄く息が合っていると思います」

―全国レベルの相手と戦ったが、自分のプレーについては
「立ち上がりは相手のプレーも緩かったというのもあって、自分のプレーができたと思うんですけど、相手のペースになってからは、プレッシャーも速くなって徐々に自分のプレーができなくなったかなと思います」

―もっとどんなところを出したかった?
「左サイドでボールを持った時は切り込んで最後パスだったり、シュートだったり、というのをもっとしたかったんですけど、それは正月に全国大会で見せたいと思います」

―身体が大きくなった印象だが?
「アルビ(レックス)の強化指定にしてもらって、プロの練習に参加させてもらって、プロの選手たちとやることで自分も少しずつレベルアップできている。またフィジカルトレーニングでもアルビの方でさせてもらっているので身体は凄くでかくなったと思います」

―その強さはプレーに活かしている?
「あんまり倒れなくなりました」

―きょうの試合を経て意識も変わったのでは?
「また全国大会で青森山田と対戦したい。その時にはきょう0-3で負けたので、3-0で勝つくらいの気持ちで、またあしたから練習を一生懸命やりたいと思います」

―進路はいつ頃を目処に決める?
「自分は高校生なので、全国大会で結果を残してから決めたいなと思います」

―全国大会で学んだことは?
「全国でもうちょっとやれたかなと思います。早い段階で点を取れていればパスも回すことができたと思いますし、取れるところでとっておかないとこういう結果になってしまうと思いました」

―課題は?
「チームとしてはこういう強いチームにも勝っていくだけの力をつけることが必要だし、個人としては高校生年代では奪われないくらいの実力をつけていかないといけないと思いました」

―目標とする選手は?
「香川選手です。プレーも似ていると思うのでぜひ目標にして頑張っていきたいと思います」

―今後に活かしていきたいことは
「新潟県内の高校生とは違った。青森山田高校以上のプレッシャーを普段の練習からかけて、いくらでも耐え切れるようなプレッシャーでやって、全国で余裕を持ってプレーできるようにしたいと思います」

―チームとしてつかんだ手ごたえは?
「前半ワンタッチを多く使って相手を振り回すことができた。そこは全国でも通用するのかなと思ったので、これからも続けていきたいと思います」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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