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[ロンドン五輪]メキシコが初優勝、ブラジルは悲願の金メダルならず

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[8.11 ロンドン五輪決勝 ブラジル1-2メキシコ ロンドン]

 ロンドン五輪決勝が11日、ロンドンのウェンブリースタジアムで行われ、U-23メキシコ代表がオーバーエイジのFWオリベ・ペラルタの2得点でU-23ブラジル代表に2-1で競り勝ち、初優勝を飾った。24年ぶり3度目の決勝で悲願の金メダルを目指したブラジルは後半ロスタイムに途中出場のFWフッキが1点を返すが、あと一歩及ばず。準決勝で日本を下し、初の決勝進出を果たしたメキシコが初の金メダルに輝いた。

 試合はいきなり動いた。開始28秒、メキシコはブラジルの最終ラインにプレッシャーをかけ、DFラファエウ・ダ・シウバの横パスをカット。ペラルタが素早くエリア外から右足を振り抜き、ゴール左隅にねじ込んだ。

 出はなをくじかれ、なかなかリズムに乗れないブラジルは前半32分に早くも選手交代。DFアレックス・サンドロに代わってFWフッキがピッチに入った。徐々に流れを引き寄せ、前半39分にはフッキが強烈なロングシュートでゴールを襲う。同41分にもオーバーラップしたDFマルセロがPA内まで進入し、シュートを打つ場面があったが、惜しくもゴールとはならなかった。

 1点ビハインドで折り返した後半もブラジルが押し込んでいくが、FWネイマールの再三のシュートも枠を捉え切れない。逆にメキシコはカウンターから決定機をつくり、後半19分にはFWファビアンのオーバーヘッドキックがクロスバーを直撃。同24分には右クロスにペラルタが頭で合わせ、ゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定だった。

 ブラジルは後半26分、MFサンドロに代えてFWアレシャンドレ・パトを投入。右にフッキ、左にネイマール、中央にパトとFWレアンドロ・ダミアンと、FW4人を送り込み、最後の反撃を仕掛けた。

 ところが、試合を決定づける2点目がメキシコに生まれる。後半30分、右サイドからのファビアンのFKにペラルタがファーサイドから中に走り込み、巧みにフリーになると、強烈なヘディングシュートをゴール右に叩き込んだ。追い込まれたブラジルは後半46分、フッキが意地の1点を返すが、反撃もここまで。2-1で逃げ切ったメキシコが初の金メダルを獲得した。

(取材・文 西山紘平)

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