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“休養明け”レアンドロが直接FK弾に1Aとフル回転「体のキレが凄く良かった」

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[7.13 J1第4節 柏3-1広島 柏]
 
 まさにワールドクラスだった。右足から、まるで精密機械から放たれたようなボールが飛び出した。柏レイソルのMFレアンドロ・ドミンゲスが0-1の前半10分、ゴール正面やや右で、自らが奪ったFKを直接蹴り込んだ。

「昨日の練習で、あのコースを練習して、決まっていた。それで今日も狙った」。ボールは壁の上をギリギリで越え、落ちながらゴール右下に突き刺さった。広島GK西川周作は触ったが、スピードも十分で、その手を弾いてゴールネットに突き刺した。「距離が短かったのに、壁の上から落としてきた。技術が高い」と日本代表の西川も舌を巻く一撃だった。

 休養十分で燃えていた。ロスタイムの激弾で勝利した前節の仙台戦は、出場停止で欠場した。仲間は中3日の中、レアンドロは万全だった。「(間が開いたので)フィジカルのトレーニングをした。だから、体のキレが凄く良かった。最後の最後になっても、体力は問題なかった。だから工藤のゴールをアシストできた」。

 後半48分、相手が前がかりになったところを見逃さず、絶妙な縦パスでFW工藤壮人の3ー1ダメ押し弾をアシストした。得失点差は、順位を決める上でアドバンテージとなる。最後まで気を抜かず、ゴールを目指した助っ人の執念が実った。

「きょうの勝ち点3は大きい。上位に、近くにいるチームから奪ったので。難しい試合だったけど、勝つことができてチームのプラスになった」と笑顔のレアンドロ。次節は中2日で16日に敵地で川崎Fと対戦する。「この2日間の過ごし方が大事なる。それとセットプレーが大事」と“スナイパー”は目を光らせた。夏場の連戦は一発がモノを言う。ワールドクラスの右足で“ここぞのゴール”を決め続けるつもりだ。

[写真]同点ゴールを決めたレアンドロ・ドミンゲス

(取材・文 近藤安弘)

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