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[選手権予選]市立船橋、習志野との延長戦制し決勝へ:千葉

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[11.20 第90回全国高校選手権千葉県大会準決勝 市立船橋2-1(延長)習志野 フクアリ]

 第90回全国高校サッカー選手権千葉県大会準決勝が20日、フクダ電子アリーナで開催され、第1試合では市立船橋と習志野が対戦。4年連続の対戦となった両校の戦いは市立船橋が延長後半1分にFW岩渕諒(3年)の決めた決勝ゴールにより2-1で勝ち、決勝へ進出した。市立船橋は26日の決勝(柏の葉)で流通経済大柏と対戦する。

 3年ぶり18回目の全国大会出場を目指す夏の県王者・市立船橋と98年以来13年ぶり16回目の全国大会出場を狙った習志野。過去3大会の対戦で2勝1敗とリードしていた市立船橋が逆転で決勝へ駒を進めた。試合は立ち上がり、市立船橋が押し込む。4-2-3-1システムの市立船橋は昨年の全国高校総体得点王のトップ下、FW和泉竜司(3年)主将の展開から左の杉山丈一郎(3年)、右の菅野将輝(3年)の突破力を活かして攻めるとまずは前半1分、杉山が左サイドから切れ込み、そのラストパスのこぼれ球を菅野が決定的な左足シュート。15分には菅野からのパスを受けた岩渕がマークするDFの前に入り込んでそのまま強烈な右足シュートを打ち込む。そして16分には左CKのクリアボールをSB米塚雅浩(3年)がクロスバー直撃の右足シュートを放った。

 だが先制点を奪ったのは、準決勝2発のMF中村駿主将(3年)をボランチに置いた4-4-2の習志野。相手にスペースを与えず、しっかりとブロックをつくって守った習志野は32分、中央からの中村のパスをFW佐久間玲(3年)がスルーすると、背後でボールを受けたFW伊藤智哉(3年)が右足シュートへ持ち込む。これはDFにブロックされたものの、こぼれ球に反応した佐久間がゴールエリア右外から右足シュートを左サイドネットへ突き刺してリードを奪った。

 ただそのわずか4分後、習志野は先制ゴールを奪った佐久間が2枚目の警告を受けて退場してしまう。数的優位を得た市立船橋は岩渕と和泉のコンビからシュートにまで持ち込むが、習志野はCB須藤彰太(3年)らが身体を張った守りを見せて1点を守る。またGK古川裕貴(3年)も安定。必死の守備で逃げ切りを図った。それでもMF池辺征史(3年)、MF曽我部彰人(3年)、MF宇都宮勇士(2年)と攻撃的なカードを次々と投入した市立船橋は後半34分、宇都宮の展開から米塚の右クロスがDFの頭上を越えてPAの和泉へと入る。これをコントロールした和泉の選択は何と左足のバイシクルショット。跳ね上がったボールをゴールに背を向けたまま左足で叩くと、ボールはゴール右隅へと吸い込まれた。

 エースの意地のゴールで同点に追いついた。畳み掛ける市立船橋は38分、和泉の弾丸ミドル。さらに池辺のドリブル突破などでゴールへ迫る。1-1で延長戦へもつれ込んだ試合はその後半1分、敵陣中央でセカンドボールに反応した市立船橋・宇都宮が右足ミドル。GKの弾いたボールを岩渕が左足でゴール右隅へと流し込み、市立船橋がついに勝ち越した。習志野は中村やMF米田隼平(3年)中心に反撃するものの、小出悠太(2年)と種岡岐将(2年)の両CB中心に守る市立船橋は相手にシュートを打たせることなく逃げ切り、決勝へ進出した。


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