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[C☆voice54]筑波大FW瀬沼優司「あきらめてしまうか、やり続けるかがこれからプロにいけるかどうかの境目だと思う」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第54回は筑波大の全日本大学選抜FW瀬沼優司選手(3年=桐光学園高)です。

 アマチュアサッカー界トップクラスの身体能力の高さと、タッチライン際、ミドルレンジからなどどこからでも放ってくるシュートレンジの広さも魅力の大型ストライカー。過去3年間はチームを救うゴールを決める一方でコンスタントな活躍ができていなかったが、大学最終学年となる今年の意気込みとは?

―スランプもあったけれど、今年に入って変わってきたことは
「上手くいかなくても、練習でやり続けないといきなり試合で意識してやろうとしても上手くいかない。新シーズンが始まってからの練習を自分としてはひたむきにやってきた。そういうことを続けていくことが大切じゃないかと思っています。全ての練習において、最後の1年はサッカーだけに懸けて、出し切ろうと思って練習してきた。(関東オープニングフェスティバルの2ゴールなどは)練習の成果が出ているのだと思います」

―起用し続けてくれたチームの期待に応えないといけない
「結果が出せれば。コンスタントにチームに貢献していかないといけないと思う。大学リーグで何も残していない。チームのために、というのは自分がしっかりやることでついてくると思う。まず自分がしっかりしたプレーをすることで、その後にチームについてくると思う」

―これまでは不甲斐ない、という気持ちが強かった?
「もちろん、結果が残せないと不甲斐ないと思います。チャンスは毎回の試合でない訳じゃない。チャンスがない試合なんてなかったので、そこで決めていれば、どんなに悪いパフォーマンスでも点は取れていた。その少ないチャンスでも決めていかないと、これからも(得点は)続かないと思う」

―この先、プロで活躍できるかどうか、境目となる部分は
「ボクは4年間、順風満帆に上がってきた訳ではなかった。ボールが足につかなくてダメな時期とかもあった。それでもやり続けるしかなかった。あきらめてしまうか、やり続けるかがこれからプロにいけるかどうかの境目だと思う。成功できるかどうかの境目でもあると思うので、覚悟を決めてやるだけです」

―今年の筑波大については
「まだまだ甘いところがあると思う。ただ、この新シーズンが始まってから、自分のことしか考えないでサッカーをしてきた。チームがどうこうということを考えてこなかった。本当に自分がボールを奪うということと、ボールを取られないということ、あとゴールということだけを意識して、(シーズン)最初の目標にも書いてきた。そのことだけを考えて練習に取り組んできたので、あまりチームがいいとか悪いとか分らないですけど、そういう考えのヤツが11人揃ってフィールドに立てば、そして(それぞれが)自分のプレーを出せば結果もついてくると思う」

―高校卒業時にはプロという選択肢もあったと思う。筑波大に進学して良かった?
「高校に行ってプロに行く選択肢もあったと思うけど、風間さんの下でできて、これまでいろいろな監督さんの下でやらせてもらいましたけれど、一番成長したなと実感している。いろいろなことを経験させてもらって成長できる4年間だなと思った。(今年も)一日一日を大事にして筑波の練習に取り組むだけです。最後の一年は覚悟を決めてやっていくだけです」

(取材・文 吉田太郎)

連載:「College star voice」

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