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[大学MOM_21]国士舘大GK山田賢二(3年)_DFを安心させた声

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]

[5.13 関東大学サッカー1部第7節 国士舘大0-0神奈川大 西が丘]

 緊張感の絶えない90分間だった。試合の主導権を握ったのは終始、国士館大。神奈川大はカウンター主体の攻撃だったが、その速攻に切れ味があった。神大の1トップは今季大学ナンバー1FWの呼び声高いFW三平和司(4年=秦野南が丘高)。神大は再三、DFとGKの間にロングボールを入れ、三平のスピードでワンチャンスを狙ってきた。

 その中で集中力を切らさず、最終ラインを統率したのがGK山田賢二(3年=室蘭大谷高)だった。細田三二監督は「自分たちがピンチになっても声で周りを鼓舞して、前に行くときは思い切って飛び出した。山田がいたから、DFも安心してプレーできた」と評価した。

 「相手の10番(三平)がキーマンだった。うちのDFラインの裏にボールを蹴ってきたけど、そこで徹底的に10番を抑えようと話していた」と山田は言う。DF佐藤由将(4年=横浜FMユース)とDF川邊裕紀(4年=青森山田高)のセンターバックが上手く三平をはさみ込み、チャレンジ&カバーを徹底して自由にさせなかった。最後の砦は山田。無失点に抑えられたのも、最終ラインとGKの好連係があったからこそだ。

 チームは7節を終えて2勝2分3敗。なかなか波に乗れずにいるが、苦しい時期だからこそ無失点で終えたいというのが守護神としてのプライドだ。「僕自身、ミスは多かったけど、こういうときは負けないことが大事。最終的にやられなかったのはいいこと」と胸を張っていた。

<写真>DFとの好連係で無失点に抑えた国士舘大GK山田賢二

(取材・文 西山紘平)

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