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[C☆voice91]筑波大MF谷口彰悟「常に冷静に判断してプレーするというところはボクの持ち味」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第91回は筑波大MF谷口彰悟選手(4年=大津高)です。

 名門・筑波大の主将は180cmの長身と非常に安定した技術、そしてボール奪取能力も兼ね備えた大学サッカー界を代表するボランチ。Jクラブが争奪戦を繰り広げている逸材の今年の目標とは?(4月20日)

―早稲田大戦(0-1で敗戦)を振り返って
「自分たちのボール持っていた時間も長かったですし、ただ前のところで自分たちの描くような崩し方がなかなかできなかった。そこをみんなで修正することができれば、結果はついてくると思う」

―谷口クンがPAに入ったりアクションをかけなければならなくなった
「一個、ボランチよりも前の場所でボールを持ってバイタルエリアを攻めていかなければいけない。一番いいのはそこで受けることなんですけど、相手も強いですし、簡単にはさせてもらえないので、自分が飛び出したり、赤崎が引いたところを使ったり、いろいろやらないと行けないと思います」

―けが人がいる中での苦しい戦い
「みんなでやっていかなければいけない。いない中でも崩して行く力をつけていかないといけない」

―ラストパスが入ったり、決定機は後半に増えた
「そこがもうちょっとしっかりと点で結ばれて、シュートまでしっかりと行けたりすると、ゴールが生まれてくると思う。そこの精度は練習から上げないと、試合でも出ないと思う。やって行かないといけない」

―キャプテンとしてのシーズンで結果が出ない悩みも
「もどかしいですね。チームの状態はそんなに悪いとは思っていないです。でも、その中で結果が出ないので、もどかしい気持ちが出てきたり、でもみんなでできたことやできなかったことをしっかりと整理して、ここでバラバラにならずにもう一回意思統一してやって行きたいと思います」

―毎年苦しい時期は必ずどこかにあったはず
「重く考えず、切り替えてやっていきたい」

―今年はチーム離れる時間も長くなる
「赤崎も(鹿島へ)練習に行ったりする中で、チームで一緒にできる時間を大切にして、結果を出して行かなければいけない」

―今年の筑波は期待されてきた世代
「周りからの期待の大きさも感じているし、自分たちも絶対にできると思っている。まだそれが結果につながってきていないですけれど、一個勝ちが出たり、いいイメージが出たりすれば波に乗っていけると思うので、そこは焦れずに粘り強くしていきたいと思います」

―谷口クン自身もプレーに凄みが出てきている
「自分がやらなきゃという思いがだんだん強くなってきたので、守備の面に関してもオレのところで止めるという思いが強くなっていますし、攻撃も自分が絡んで点決めたいという思いがある。それがプレーに出てきているのはいいことかなと思います」

―特に攻撃面での意識が高まっている印象
「なるべく高い位置で受けようと思っています。相手の嫌なところ、嫌なところで受けて、前を向いて取られないということをしていけば相手にとっても怖いと思うので、もっともっとやっていければいい」

―PAへ飛び込んでいく姿はこれまであまり見られなかった
「点取りたいので。守備の面ではある程度できるじゃないですけど、もう一個上のレベルに行きたいと思った時にもっと攻撃もしっかりとできる選手になれた方がいいと思う。そこは守備だけにならず、攻撃の時も積極的に飛び出していきたい」

―守備だけでなくて、攻撃でも評価されること
「その2つですね。プロのレベルは高くてすべての面でフィジカルだったり、パススピード、選手のスピード、すべてにおいてレベルが上。でも、(練習参加した際に)その中でも自分の良さ、足下をしっかりとやるだとか、そういった自分の良さを出せたところもあった。もっともっと意識してやっていきたい」

―プロでどれだけ活躍できるか
「入るだけでなくて1年目からどんどん絡んでいかないといけない」

―チームメートの進路は早く決定しているけれど焦りは?
「あまり焦っていないですね。じっくり決めていきたい。(進路の判断基準は)自分が行って、成長できるところ。そこが一番大きいと思います」

―今年の目標だったり、やり遂げたいことは
「リーグ戦は出だしちょっと悪いですけど、リーグ戦優勝を目指してやってきたので、そこはブレずに目標持ち続けて、ユニバでも世界で前回大会は優勝しているので、2連覇目指してやっていきたい。タイトルを取りたいですね」

―自分自身のどの動きに注目して欲しい?
「常に冷静に判断してプレーするというところはボクの持ち味だと思っているので、そこは見てもらいたいですね」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「College star voice」

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