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[DFB杯]酒井アシスト、岡崎追撃弾演出も…バイエルンが史上初の3冠達成

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[6.1 DFBポカール決勝 バイエルン3-2シュツットガルト ベルリン]

 DFBポカール(ドイツ国内杯)決勝が1日、ベルリンのオリンピアシュタディオンで行われ、バイエルンがシュツットガルトに3-2で競り勝ち、3シーズンぶり16回目の優勝を飾った。バイエルンはブンデスリーガ、欧州CLに続きドイツ史上初となる3冠を達成。シュツットガルトはFW岡崎慎司、DF酒井高徳ともに0-3の展開から途中出場すると、酒井のアシストで1点を返し、岡崎も追撃弾を演出したが、あと一歩及ばなかった。

 立ち上がりはシュツットガルトが果敢に攻撃を仕掛け、バイエルンを押し込む時間帯もあった。前半9分にはMFイブラヒマ・トラオレが右サイドから折り返したボールにMFアレクサンドル・マキシムが右足で合わせたが、わずかにゴール左へ外れた。

 粘り強いディフェンスでゴールを許さないバイエルンは徐々に流れを引き寄せる。前半14分、MFフランク・リベリのスルーパスに反応したMFアリエン・ロッベンが左サイドからゴール前に折り返すが、間一髪のところでDFがカット。同27分にはMFトーマス・ミュラーのスルーパスにDFダビド・アラバが抜け出すも、シュートは至近距離でGKに阻まれた。

 0-0の拮抗した展開を破ったのはDFフィリップ・ラームの個人技だった。前半36分、オーバーラップからドリブルで自らPA内に切れ込むと、後方からトラオレに倒され、PKを獲得。これをミュラーが落ち着いてゴール左に蹴り込み、バイエルンが先制した。

 1点リードで折り返したバイエルンは後半3分、相手のクリアミスを拾ったロッベンが右サイドから仕掛け、外側をオーバーラップしてきたラームにパス。ラームの折り返しをFWマリオ・ゴメスが押し込み、追加点を奪った。同16分にはミュラーが右サイドを抜け出し、グラウンダーのクロス。ゴール前に走り込んだゴメスが右足で流し込み、3-0と突き放した。

 3点を追う展開となったシュツットガルトは直後の後半18分、マクシムに代えて岡崎を投入。同22分にはDFクリスティアン・モリナーロに代わって酒井が左SBに入った。すると、日本人選手2人が流れを変える。まずは後半26分、酒井の左サイドからのアーリークロスをファーサイドのMFマルティン・ハルニクが頭で叩き込み、1点を返した。

 後半29分、ハルニクの右クロスに合わせた岡崎の左足シュートはGKの正面を突くが、同35分、酒井の右CKのこぼれ球をPA手前で拾った岡崎が右足で渾身のシュート。左ポストを直撃した跳ね返りをハルニクが右足で狙うと、一度はGKマヌエル・ノイアーに阻まれたが、こぼれ球を再びハルニクが右足で蹴り込み、2-3と1点差に追い上げた。

 その後も怒涛の反撃でバイエルンを追い詰めたシュツットガルトだったが、あと一歩及ばず。3-2で逃げ切ったバイエルンが史上初の3冠を達成し、今季限りで退任するユップ・ハインケス監督の花道を飾った。岡崎、酒井は今後、帰国し、4日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)に向けて日本代表に合流する。


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