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[Y☆voice188]尚志MF高慶汰「『THE CHANCE』、自分のストロングポイントをしっかりと出せれば、受かる」

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 高校サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第188回は尚志高(福島)のMF高慶汰選手(2年)です。
 
 U-16韓国代表歴を持つ注目MFがきょう30日、世界規模のスカウトプロジェクト「THE CHANCE」(セミファイナル 東北ラウンド)に参戦。豊富な運動量と対人の強さ、そして豪快なミドル弾など必見のMFは、全国総体を前にその実力の高さをライバルたちに見せ付けるつもりだ。(取材日:6月29日)

―「THE CHANCE」に挑戦するきっかけは?
「『footies!』に載っていて。最初はチームもあるので、参加していいかどうかも分からなかった。(平野)伊吹クンが出ていたのでこういうチャンスもあるのかなと思っていたんですけど、監督が『行くか』と誘ってくれたので、『出たいです』と言いました」

―いよいよ始まるが
「やっぱりチャンスなので、自分のものにしたいと思います」

―チャンスを取る、取らないの差になるのは?
「自分のストロングポイントをしっかりと出せれば、受かると自分は思っている。自分を出せるか、出せないかが重要だと思います」

―自分のストロングポイントは?
「ミドルシュートと1対1とかの対人の強さ、あと運動量の多さが持ち味です」

―世界規模のプロジェクトで国内選考会を突破すれば、55か国の人たちと争うことになる。勝ち残る自信は?
「日本にも上手い人はいっぱいいるけれど、自分はそういう人とやっても勝ち抜けるという自信がある。大丈夫だと思います」

―「THE CHANCE」の存在を知った時に受けたいと?
「最初は今年開催されるかどうか分からなかった。こんなに簡単に受けられるとは思っていなかったです」

―世界をどう捉えている
「レベルは高いと思う。でも、将来世界に出て行くためにはこの年代で十分にやれて、十分以上に上回れるくらいじゃないと、アジア人もヨーロッパとかで認められないと思う。自分が劣っていると思っちゃダメだと思います」

―韓国のU-16代表の時、残ることの難しさを感じた?
「当時はまだ自分が身体的に全然伸びていなかった。成長期も遅くて。向こうの子は筋トレとかも凄く多くて、身体つきも違ったことが問題だった。でも今は自信あります」

―まず東北ラウンドではどのようなプレーを?
「一個一個、一日一日が勝負。尚志の練習でも、練習試合でも、公式戦でも、一日一日が大事。明日が大事とかじゃなくて、一日一日を大切にやってきた。明日も今までどおりに自分らしさを出せればいいと思います」

―将来は世界に
「ドイツとかに行きたいです」

―昨年は総体が8強で、選手権で4強。次はもっと上に?
「去年よりも自分たちでボールを動かせるようになった。去年はショートカウンター狙いで、速かったり、そういうタイプの選手も多かった。でも今年はそうでなくて、自分たちでボールを持って、自分たちで主導権を握ってやるサッカーができてきている。インハイまであと1か月くらい。完璧まではいかなくても、完璧に近い状態にまでには持っていけると思う」

―1月の選手権は福島代表ということで異常なほどの注目を集めた
「去年はああいう地震があったんですけど、去年あそこまで行くことができて、グラウンドも人工芝になって、よりサッカーに打ち込める環境ができた。期待も多分高まっていると思いますし、自分たちも良くなっているという自信がある。福島を背負っているのは当たり前ですけれど、学校や支えてもらっている人たちの分まで頑張る」

―高選手自身にも、「中心になってやっていこう」という自覚が感じられるが?
「去年はインハイのベスト8も、選手権のベスト4も3年生に連れて行ってもらったという感覚が自分の中では強い。活躍した部分もありましたけれど、助けられた部分も大きかった。今年は2年生ですけど、経験しているというのもあるし、自分が引っ張っていかなきゃダメだと思っている。去年を越えられるようにやっています」

―好きな選手は
「(韓国代表の)キ・ソンヨン選手が好きです」

―将来の目標を
「小さな目標としてはインハイ、選手権を獲るということで、そこで自分が活躍すれば、上に行けば行くほど注目度も高まる。インハイ、選手権を通過点に高卒でプロになることが夢。それからですね」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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