beacon

[MOM613]東福岡FW山崎康太(3年)_均衡破る鮮やかな先制弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.29 全国高校総体1回戦 八千代1-2東福岡 松本歯科大陸上競技場]

 流れを大きく引き寄せる一撃だった。東福岡の左FW山崎康太(3年)は0-0の後半1分、左サイドでボールを受けると、完ぺきなファーストタッチから中央へ切れこみ右足を振りぬく。コントロールされた右足シュートはGKの指先を抜けてゴール右隅へと吸い込まれた。

 前半ほとんど前向きにボールを受けることができていなかった山崎は「(前半攻撃に絡んでおらず)疲れていなかったので『こっち、狙って』と言っていた。取れて良かった」と喜んだ。後半の立ち上がりは再三攻撃に絡み、2点目の起点になったほか、縦への突破からのラストパスなど決定的な場面にも絡んだ。1得点1アシストでチームに白星をもたらしたFWは「ドリブル突破で局面打開できる選手になりたい。中にも外にも行けるように。きょうはドリブルは通用したかなと思う」と初めて臨む全国総体での手ごたえを口にしていた。

 東福岡の攻撃サッカーに憧れて長崎県から入学。昨年もプレミアリーグでゴールを連発するなど活躍してきたが、最上級生となった今年はより結果にこだわっている。「全国制覇しか見ていない」。この日は試合終了間際に不運な退場を喫してしまい、2回戦は出場停止。チームメートが勝利してくれることを信じて待ち、3回戦で必ず恩返しする。

(構成 吉田太郎)

▼関連リンク
【特設ページ】全国高校総体2012

TOP