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[総体]選手権得点王の四中工FW浅野は無念の骨折欠場「ケガを万全にすることが自分の仕事」

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[7.29 全国高校総体1回戦 四日市中央工1-2近大附 松本歯科大陸上競技場]

 全国高校選手権得点王の四日市中央工(三重)FW浅野拓磨(3年)は、仲間の奮闘をピッチ外から見つめることしかできなかった。7月上旬の練習中に鎖骨を骨折。「出れないんでアイツらに頑張ってほしいという気持ちはありました。自分たちのやりたいことができていなかった感じですけど、後半は自分たちの特長である攻撃でどんどん行けていけた。でもゴールが遠かったですね」。ハーフタイムや給水の時間には仲間の下へ駆け寄り、「頑張れ」と声をかけた。だがチームは0-2で迎えた後半に本来ならば強力2トップを組むはずだったU-17日本代表FW田村翔太(3年)のゴールで1点を返したものの、無念の初戦敗退となった。

 1月の高校選手権で準優勝し、今大会での全国制覇を目指してきたが、日本一へのチャンスは今冬の高校選手権だけとなった。現在ウォーキングのみ行っている浅野だが、復帰へ向けて間もなくランニングも始められる模様。「このケガを万全にすることが自分の仕事。その仕事をしっかりして、1日でも早くケガを治して1日でも早く復帰すること。頑張っていって冬の選手権で自分たちの100パーセントのプレーができたら優勝も夢ではない。FWとして1試合1点取ることを最低限として、チームのために優勝へ導きたい」と誓った。広島などが獲得を目指している注目の進路も決定時期は未定。まずは全力で復帰を目指す。

 樋口士郎監督は「(現在は)田村(翔)一人で頑張っている部分があるけれど、(浅野と)2人いると数的不利を打開できる」とU-18日本代表エースの復帰を期待。指揮官は「昨年の経験者がそれらしいプレーをしていない。底上げもまだまだ」と話しているだけに、浅野はチームメートともに個人、チーム力をより強化して選手権で必ず全国制覇を成し遂げる。

(取材・文 吉田太郎)

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