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[MOM783]仙台育英DF阿部航(3年)_チームに勢いを与えた1G1A!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.3 全国高校総体宮城県予選決勝 仙台育英4-2聖和学園 宮城ス]

 左WBとしてサイドを精力的に走り回り、1ゴール1アシストの活躍を見せた仙台育英DF阿部航(3年)。チームに勢いを与える存在となった。

 仙台育英は状況に応じて3バックにも4バックにもなり得るチーム。そのバランスを取る役目をになうのが左WBの阿部だ。相手のプレッシャーが厳しい場合は、阿部が下がって右WBの小牧将(2年)が右サイドハーフになり、4バックになるが、攻撃的に行ける時は積極的に高い位置を取り、3バックで勢いよく攻めるのが仙台育英のサッカーだ。

 この日の阿部は相手の右SBの守備が甘いと見るや、立ち上がりから背後のスペースを突き、前半7分にはFW長沼昌志(3年)とのワンツーから一気にゴール前まで駆け上がってゴールを決めた。「あそこ(ゴール前)にいてボールが来たら狙おうと思っていた。あの1点で流れを引き寄せられた」と語った阿部。機を見て最前線まで上がってきてのゴールは、チームに大きな勢いを与え、その後前半の2得点にもつながった。

 後半、3-1のまま試合は膠着状態になりかけたが、自身のボールカット、クロスから4点目のFW浅田湧太(3年)のゴールもアシストし、試合の大勢を決めた。仙台育英は長身FW浅田や快速FW長沼の攻撃力が魅力のチームだが、彼らを輝かせるバランサー阿部の存在の大きさを存分に感じさせた試合だった。

(取材・文 小林健志)
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