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[MOM826]静岡学園MF小寺将意(2年)_「ドリブルでゲームメークできるボランチ」が一躍レギュラー候補に

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
第8回ミズノカップU-18 IN熊本
[8.15 ミズノカップIN熊本モレリアステージ 玉野光南1-2静岡学園 大津町総合運動公園球技場]

 静岡学園は毎年、猛暑の中で行われるミズノカップIN熊本でアピールし、先発争いに食い込んでくる選手がいる。今年の筆頭格は2年生ボランチのMF小寺将意だ。174cm、62kgと細身のMFはフィジカルの強さ、迫力はないが、静岡学園中出身らしく高い技術を持つ技巧派。この日は同じく静岡学園中出身のMF三輪卓哉とコンビを組んで特に攻撃面で力を発揮した。

 小寺の持ち味はドリブルでボールを運ぶことができる点。プレッシャーを掛けられてもパスで“逃げる”のではなく、ドリブルで相手を剥がしてから展開する。また12分にはギャップを突く斜めのスルーパスをFW加納澪へ通すなど決定的な仕事もしてのけた。今月上旬の全国高校総体ではメンバー外だったが、主力の半数を欠く今大会でアピールに成功し、一躍レギュラー候補に名乗りを挙げている。

 川口修監督は「(良かった点は)ボールを運ぶ部分。ドリブルでゲームメークしてしっかりと攻撃を組み立てるところ。他の選手はすぐパス、パス、パス。それではウチのボランチとしては物足りない」。川崎Fでブレイク中の12年U-19日本代表MF大島僚太や現3年のU-17日本代表MF須藤駿介はボランチの位置からのパスだけでなく、ドリブルでボールを運べることができる。それがショートパスとドリブルで攻める静岡学園の攻撃をより活性化していた。指揮官が「将来性がある。(現時点でも)レギュラー候補。(他の選手と)ボール回しの共有ができればもっと良くなる」と賞賛する小寺はその系譜を受け継ぐ存在としてだけでなく、現在静岡県高校選抜(静岡ユース)の一員としてSBS杯国際ユースサッカー大会出場中のチームの柱・須藤を脅かす存在としても期待される。

(取材・文 吉田太郎)
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