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[MOM832]境MF住田尚規(1年)_「山陰の超特急」の従兄弟は個とリーダーシップ魅力の注目MF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.25 NIKE LIGA NOVA U-16第9節 境2-0広島観音 鳥取東郷公園多目的広場]

 ピッチでは「負けたくない」と闘争心むき出しで相手に襲いかかる。突破を阻もうとするDFの間を強引に抜け出し、絶妙な切り返しで相手を外して決定的な仕事をしてのける。「ドリブルよりも狭いところで味方を使っていくことを目指しているし、したいと思っている」と話すように味方の攻撃をスピードアップさせるパスも魅力。1対1は得意ではないというが、絶妙なタイミングで身体を入れる守備も光った。そしてピッチ外では大人顔負けの口調でチームメートたちを叱咤。境MF住田尚規(1年)は90分間、そしてハーフタイムも群を抜く存在感を放っていた。

「(指摘してたのは)マークのズレとか目立っていたところ。修正できるところを修正しようと声をかけています。(境は)先輩も受け入れてくれる。伝えられることは伝えるようにしています」と住田。「(ライバルである米子)北高に勝って選手権に行くことが目標」というMFはすでにトップチームでも中盤の一角として欠かせない存在になりつつある。この日2-0の快勝に貢献したMFはその個性的なプレーと、強いリーダーシップ、そして負けん気の強さで選手権出場を目指す。

 注目の1年生MFは境高FWとして全国舞台を経験し、その圧倒的なスピードから「山陰の超特急」の異名で呼ばれていたFW住田貴彦(現鳥取)の従兄弟でもある。普段会うことはほとんどないというが、「頑張れよ」と“先輩”から声をかけられることもある。「全然タイプは違いますね」と苦笑いするように従兄弟のようなサイズもスピードもない。それでも自分の特長を発揮して全国へ。「技術よりも集中力」とその重要さを口にするMFはチームを鼓舞して、その集中力を高めて勝利へ導く役割をする。

(取材・文 吉田太郎)

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