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[MOM844]長崎県FW平野皓巴(海星高2年)_長崎躍進の立て役者「全試合でゴールを」

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.30 国体少年男子2回戦 長崎県3-2山梨県 朝日サッカー場]

 今大会見せているインパクトは最大級だ。長崎県のFW平野皓巴(海星高)は早生まれの2年生アタッカー。今夏の全国高校総体にも出場しているFWはその前へ出る力強さと抜け出しの速さ、そして得点力で対戦相手の脅威となっている。

 この日は今大会屈指のDFであるCB渡辺剛(山梨学院高)とのマッチアップ。本人は「(渡辺は)競り合いも強くて、フィジカルもあった。ドリブルであまり抜けなかった。きょうはあまり自分らしいプレーが出来なかった。PK以外は仲間に助けてもらった」と首を振ったが、前半34分に左サイドから縦に仕掛けて渡辺からPKを獲得したほか、ボールへの執着心の強さも発揮して強力CBと激しい攻防戦を繰り広げた。

 相手をねじ伏せるような突破は必見だ。本人は自身のプレースタイルについて「自分的には“ゴリゴリ”ではない。周りに裏とかに出してもらって決めるところを決める」と豪快なプレーだけではないことを口にするが、マークとカバーに常につかれている中でも結果を出すなど、その突破力だけでも十分に目立っていた。

 この日のPKによる1点を加えて今大会は2戦3発。「去年の国体では九州ブロック(予選)で自分もチームも1点も取れなくて。でも今年はチームとしても取れるし、手応えがあります」。結果を出すことができなかった昨年の反省から筋力トレーニングを徹底し、身体の強度が増してからチーム内でのポジションも掴めるようになってきたという。

「自分的には九州ブロックも3点決められていて、今大会も3点決められていて手応えがある。もっとゴールを決めて全試合でゴールを決めたいです。もっと県とか九州とかだけでなく、全国でも上の方の選手になっていきたい。走りこみとか、日々の練習とかでも勝っていって、日々の練習から『コイツには勝てないな』と思わせる選手になっていきたいと思います」と宣言。長崎躍進の立て役者が、今後さらに全国舞台で大暴れする。
 
(取材・文 吉田太郎)
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