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[MOM848]京都府GK若原大志(京都U-18、2年)_絶対の信頼受ける守護神がPK2本セーブ!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.1 国体少年男子準々決勝 兵庫県1-1(PK3-4)京都府 味フィ西]

 本人は「PKはあまり得意じゃない」というが、チームは守護神、GK若原大志(京都U-18)のPKストップに絶対の信頼を寄せていた。1-1で突入したPK戦、京都府は2人目が失敗してしまうが、若原が相手の3人目のシュートを右へ跳んでストップ。そして3-3で迎えた5人目も左へ跳んで止めてチームを4強へと導いた。
 
 米澤一成監督が「PKの時には若原がやってくれることが分かっていた。強さは分かっていた。若原だったら大丈夫だと」と語り、この日同点ゴールを決めたFW門司康成も「あの人がGKだったら、入る気しないです」と説明する守護神のPK戦での強さ。若原は「相手の目線と入り方で決めて、しっかりと跳びました」と期待に応える2本のセーブを振り返った。

 今大会は1、2回戦と2試合連続無失点。シュートストップに優れるGKは「いつも4本に抑えたり、シュートを打たさないコーチングをして、失点しないGKになりたい」という通り、的確なコーチングでも相手のチャンスの芽を潰して2試合でシュートわずか8本に抑えていた。“打たせない”GKとして全国舞台でも成果を残している。

 この日も延長戦まで通して打たれたシュートは7本。後半6分に先制された際は動揺してしまったが、「失点した時はメンタルがいかれて…。でもその時にコーチと目が合って、チームを信じないとダメだと思いました」と味方の反撃を信じ、追いついてくれた感謝の思いをPK戦の活躍で表現した。

 中学時代に所属した京都U-15ではJFAプレミアカップと全日本ユース(U-15)選手権で2冠。特にJFAプレミアカップで無失点Vを果たして自信を掴んだ。今回は97年の早生まれの選手として2年連続で国体に挑戦している。「国体は去年も経験してめっちゃ凄い観客も多いし、たくさんの人が見に来ている。ここで勝てたり、目立てたら、たくさんの人に評価される」と意気込む。米澤監督が「(信頼の理由の)ひとつは人間性。ゲーム中、安定しているし、チームメートからも信頼されていますし、GKコーチから言わせると本当に練習熱心。めっちゃ練習隙なんですよ。そういういろいろなことがいい意味で合わさって、彼の強さみたいのが出てきていると思う。(総括して)簡単に言うと彼の人間性が出させていると思っている」と語る人間性優れた守護神が日本一のために準決勝・東京戦でも持ち味を発揮してチームを勝利へと導く。

(取材・文 吉田太郎)
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