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[MOM851]大阪府FW小田垣旋(G大阪ユース1年)_160cmFWが3試合連続2得点!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.2 国体少年男子準決勝 大阪府5-1福島県 味フィ西]

 チーム一小柄な160cmのアタッカーが3試合連続の2得点で得点ランキングの首位に立っている。大阪府のFW小田垣旋(G大阪ユース)は昨年、U-16日本代表候補にも選出されている実力派のFW。G大阪ジュニアユースに所属していた中学時代は主力のひとりとして全国3冠を獲得した。そして高校でも自らの連発もあって全国タイトル獲得に近づいているが、「周りは凄い選手ばかりなので、周りに助けられている部分とかジュニアユースの時は多かった。自分も追いついて、追い越していかないといけない」と浮かれた様子は全く見られない。
 
 この日は前半3分に左SB初瀬亮のクロスボールを頭で合わせて先制ゴール。28分にはGKとの1対1からGKの態勢を崩して左足でゴールへねじ込んだ。ゴールへの非常に貪欲な姿勢と同時に「サッカー自体がボクは好きなので、周りと連係をしながらゴールを目指したい」と自ら囮になることも楽しむようにDFを引きつけ、周囲に点を取らせる献身的な動きも見せている。

 点取り屋として見せている存在感は才能に加え、ハイレベルなチームメートたちに負けないため、小さな身体を補うために周囲により活かされるプレーを意識して高めてきた成果。足元の技術に加えてその動きの質と積極性を今大会ではゴールにつなげている。大阪府の坂元博晃監督が「ゴールへのこだわりはいつもあって、いつも形をもって狙っているんですけど、それができなくてもやり直して人を使うことができるので、本当にバランスの取れた選手だと思います」と評する小田垣は「周りのお陰で決めることができている。決勝も決めたいと思います。(優勝は)先輩たちも成し遂げられていないところなんで、あしたも勝って絶対に優勝したい」。

 日本一まであと1勝。同じく小さな身体でゴールを連発するFWリオネル・メッシに「ボク、いっちゃん小さいので。メッシもあれだけ小さいのにあそこまでいけている」と勇気をもらっているFWが体格差を埋めるプレー、ゴールで大阪の初優勝に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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