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[MOM853]東京都MF小松駿太(横浜FMユース1年)_東京での出場選択したMF“恩返し”の優勝決定弾!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.3 国体少年男子決勝 東京都1-0大阪府 味スタ]

 東京都代表での国体出場を選択したMFの“恩返し”となる優勝決定弾だった。0-0の後半13分、東京都はショートカウンターからMF井上潮音が出したスルーパスにMF小松駿太(横浜FMユース)が反応する。「ウチのチームが取るのはショートカウンターだと。出ていける時は出ていこうと思っていた。決められて良かったです」と振り返る小松の右足から放たれた一撃が、東京を日本一へ導く決勝ゴールとなった。

 中学まで東京の横河武蔵野FCでプレーしていた小松は、高校へ進学する際に横浜FMユースへ進むことを決断。国体に関しては所属チームのある神奈川県、出身地である東京都と2つの選択肢があった。選んだのは東京代表としての国体出場。「開催地とか関係なくて、小中と育ててくれた環境に恩返しするために東京にしようと思って決めました」。自分を育ててくれた東京への恩返しを誓って国体に臨んだ小松は1、2回戦で連続ゴールを決めると決勝でも殊勲のゴールを決めて「優勝に貢献できて良かったです」と喜んだ。

 身体の強さに加え、正確なボールタッチを活かした長短のパスにも自信を持っている。中盤の底の位置でボールを落ち着かせつつ、チャンスと見るやPA付近でのシュート、スルーパスで決定機に絡んできた。この日も「ここぞ」の場面でのスプリントが千金弾をもたらした。

 大会を通しては「(開催地のプレッシャーはあったが)ずっとひとりで応援してくれる人とかいて、そういうのが大きかったです。(個人的には)運動量とか全然少なかった。でも前に行くという特長を出せたことはよかった。自チームで試合に出ていないので試合に出られるように頑張りたい」。他のチームメートたちとは違い、神奈川に戻り「プロになりたい」という目標のために再出発する田代。地元への“恩返し”を果たしたMFは、次は所属チームにタイトルをもたらす活躍をする。

(取材・文 吉田太郎)
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